衣服問題
宿舎に戻るとオウカが真っ赤な顔をして待っていた。なんでだ?
「やっと帰ってきた。あなた達の部屋は201よ。先にルーが部屋にいるわ。」
「待っててくれたんだ、サンキューな。」
「べつに、待ってたとかそんなんじゃないわよ!ちょっと外にでたらあんたがいただけなんだからね!」
「お、おう。済まん。」
「明日も依頼受けるんだから早く寝なさいよね。」
言われるまでもない。おそらく明日一文無しになるのだから。
「わかった。じゃあお休み。」
「うん、お休み♪」
部屋に戻るとルーがいた。
「ただいま。」
「おかえりなさい、イクス様。早速で悪いのですが、人型になってもいいですか。」
「えっ?ちょっと待って、服ねえじゃん。どうしよう、そうだ!せめておれの上着を来ててくれ。そう言って着ていたパーカー?のようなものを脱いだ。」
「いやぁ、正直人型でいる方が楽なんですよね。」
「そうなのか。」
普通に応答しつつも、内心かなりドキドキしていた。だってそうだろう?人型のルーは多分美女の部類に入るだろう。そんな娘が、上着一枚で自分の隣にいるのだ。全裸よりマシだが、逆にエロいよ…。
しばらくの沈黙の後、話題を帰るように切り出した。
「よし、服買ってくる。」
「え?寒いのでしたら返しますよ?」
「違う違う。ルーのやつだよ。」
「私のために?ありがとうございます♪じゃあ折角ですしお願いします。」
「わかった。」
そう言ってイクスは部屋を出た。
買い物の話は後にするとして、服を買い終える頃にはすっかり暗くなっていた。
「ただいま。買ってきたぞ。」
「おかえりなさい。早速見せてもらってもいいですか?」
するとイクスは紙袋の中のいくつかの服から一枚のワンピースを取り出した。色は水色である。
「わあっ、キレイですね。じゃあ早速着てみます。」
と言ってルーは、その場でイクスの上着を脱ぎ始めた。え?
「ちょっと待った!俺外に出るから終わったら呼んでくれ!」
そう言うと、イクスは急いで部屋の外に出た。そして5分後ー
「すみません。人間の服はなれないもので、時間かかっちゃいました。どうですか?似合います?」
「うん、すっごく似合ってるよ。」
「ありがとうございます♪じゃあしばらくこれで生活しますね。」
とりあえず、これで問題がひとつ解決した。ホッと安堵していると、眠たくなってきた。
「たまたま、2人部屋がとれたらしいから俺は、こっちで寝るよ。じゃあお休み〜。」
それだけ言い残して、まだテンションの高いルーを置いて先に眠ってしまった。




