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僕の周りの人が愉快すぎて困る  作者: 春風桜花
学園生活の前日編
8/43

8: 家に帰ったら……

投稿遅くなってすいません、少し事情があって。

さて、今回のお話で学園生活の前日編はおしまいとなります。

学園の入り口に着くと、そこには門の前で僕達を待っている二人の姿があった。


「悪い、待たせたな」

「いいよ別に、私達も今着いたところだから」

「会長さん、お兄ちゃんが迷惑なことしなかった?」

「ええ、しませんでしたよ。とても楽しかったですよ」


どうやら遥達も着いてから間もないようだ。

ーーそれにしても会長、ここでは猫かぶるんですね。

それからしばらく僕達は今日したことをお互いに話合っていた。


「あ、会長。紹介してもらったケーキ屋行って来ましたよ」

「まあ、本当ですか?美味しかった?」

「とても美味しかったです‼」

「それはよかった」


「ねぇお兄ちゃん、今日何してたの?」

「ずっと生徒会室で駄弁っていたよ」

「ま、まさか会長と二人っきりで⁉」

「いや、もう一人いた生徒会役員の人とで三人だ」

「ほっ、よかったー」


その後も僕達は三十分程話ていた。


「ふぅ、そろそろお開きにしないといけないんじゃありませんか?」

「え? もうこんな時間か。会長今日はありがとうございました」

「「ありがとうございました」」


僕が礼をすると、二人も会長に礼をする。


「いえいえ、私も今日はとても楽しかったです、こちらこそありがとうございました」

「じゃ、会長。僕達はもう帰りますね」

「そうですか、また明日」

「また明日」


そう言って僕達は学園を後にした。




「さっすがお兄ちゃん、すごい上手」

「悠ってこんなにできたんだね」

「たまたまだよ」


午後八時、立花家の食卓には僕の作った料理が置いてあった。

作ったのはオムライスと簡単なサラダ、そしてデザートにはイチゴのムースである。

自慢ではないが僕は料理だけは自信があるのだ。


「「「いただきます」」」

「はむ……。うわっ、美味しい。でも何か悔しい」

「お兄ちゃんの料理はいつ食べても飽きないよ」

「僕は二人が満足そうで嬉しいよ」


この後二人はまったく会話をせずご飯に集中していた、美味しそうに食べてくれたので作った側としてはとても嬉しい。

ーーそして残りがデザートだけになったところで僕は二人に言い忘れていたことを話した。


「ねぇ二人とも」

「うん?」

「何お兄ちゃん」

「言い忘れてたんだけどさ、僕生徒会に入るから」

「「は?」」

「今日会長に誘われてさ、色々あって入ることにしたんだ」


二人は口を開けたまま呆然としている。

と、思ったら二人は目を釣り上げてーー


「何勝ってに決めてるの悠‼」

「お兄ちゃん何考えてるの⁉」

「いや、別にいいじゃないか」

「「全然よくない‼」」

「まさか悠、この学園でも無茶苦茶する気なの⁉」


その言葉で場が静かになる。

僕が中学生のころにしたこと、それがまだ二人には残っているのだろう。

遥は少し落ち着いてから、


「悠、急に怒鳴ってごめんね。でも少し心配で……」

「いや、こっちこそごめんな。勝手に決めちまって」

「まったくだよお兄ちゃん、今度から気をつけてよ」

「ああ」


言葉の上ではそう言ったもののこの後僕達はあまり言葉を交わさないまま寝ていった。


「中学生のころのことがいつまで僕の枷になるんだろうな」


そう思いながら僕はまどろみの中に沈んでいった。



ドタドタドタドタ‼

午前六時、僕は大きな足音に起こされた。


「誰だこんな朝早くから。ーーしかも足音近付いて来てないか?」


ドタドタドタドタ‼ ガチャン‼

扉を開けて入って来たのは遥だった。

昨日は寝れなかったのか目の下に隈ができている。


「悠、私も生徒会に入る‼」

「は?」




さあ遂に学園生活が始まりますよ。何かリクエスト等があれば送って下さい。

感想待ってます。

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