7: 生徒会室で色々と
今回は色々ノリで書いてしまいました。そのせいか少し短いです。
会長から僕達の秘密を語られてから、場には張り詰めた空気が漂っていた。
それは、舞花さんによって破られた。
「ねぇサーニャ、悠さん。とりあえず座ってお茶でも飲みましょう」
この空気を嫌っていた僕と会長の返事は決まっていた。
「「もちろんっ」」
とゆう訳で今、僕は会長と向き合う形で座っている。
「しかし、よく取り乱さずにいたものだな」
「まあ、会長の家柄を知った時に予想はしてましたから……。それにこちらも時音のことは多少調べてましたから」
「ふっ、そうだろうね」
会長の口元がにやける。
まったく、お互い腹の探り合いをしていたわけだ。
「あ、すいません舞花さん。このお茶もう一杯いただけますか」
「はい、よろしいですよ」
「ありがとうございます。美味しいですねこのお茶」
「お口にあってなによりです」
そう言って舞花さんはキッチンへ向かっていった。
ーーって、
「な、何で生徒会室にキッチンなんかあるんですか⁉」
「うん? 何だそんなことか。私が生徒会室を広くして作らせたからに決まっているだろう」
何とゆうか無茶苦茶である。
僕も中学生のときは生徒会で色々やってしまったけれど規模が違いすぎる。
とはいえ生徒会室にキッチンぐらいはあってもいいかもしれない。
帰りが遅くなることもあるだろうし。
「何を驚いているんだ?お風呂や寝室、各役員用の部屋だってあるんだぞ」
「ここって学校ですよね⁉会長の私物じゃないですよね⁉」
今のは絶対つっこんでいい。
この人、学校何だと思ってるんだ⁉
「まあね、確かにここは私の私物ではないよ」
「あたりまえですよ」
僕は当然の様に頷いていたが、内心会長が「ここは私の物だ‼ 」とか言わなくてホッとしていた。
「私物化はしているがな」
「変わらないですよねそれ⁉」
「まあまあ、そうカッカなさらずに、お茶を飲んで落ち着いてください」
「あ、舞花さん、ありがとうございます」
いつの間にかお茶をいれ終えた舞花さんが横に立っていた。
「でもですね、悠さん。今サーニャは久しぶりに同年代の人と気兼ねなく話せて楽しんでいるんです。少しぐらいのおふざけは大目に見てやって下さい」
「え、会長って友達少ないんですか」
僕は会長に聞こえない様に小声で聞いてみる。
「少ないとゆうよりは誰もサーニャについていけないのです。あ、誤解を招かない様に言っておくとサーニャは学園一の人気者なんですよ」
舞花さんの言っていることがなんとなく分かる気がする。
かっこいい猛獣は人気はあっても誰も近づいてはくれないだろう。
「おい舞花。ありもしないことを悠に吹き込むな。悠も間に受けるんじゃないぞ」
「そういえは、去年なんて学園の男性からーー」
「舞花‼」
「あらあら、ごめんなさい」
会長が顔を真っ赤にして舞花さんに遊ばれていた。
よく分からないがこれは珍しい光景じゃないんだろうか。
会長はゴホンッ、とわざとらしく咳をして平静を取り戻しすと、
「悠、そろそろ集合場所に向かった方がいいんじゃないのかい」
会長に言われて時計を確認してみると、珠里達と分かれてから二時間半程経っている。
「えっ、もうこんなに時間経ってたの⁉急がないと」
「私も一緒に行くよ」
「舞花さんもありがとうございました。また明日」
「ええまた明日」
そうして僕は生徒会室を出て行った。
ーー珠里達が先に集合場所で待っていたらどうしよう。
そんなことを考えながら僕は足を進めた。
私はふと思ったのですが、キッチンのある生徒会室って存在するのでしょうか?
知っている人がいたら感想教えてください。
さて、そろそろ悠達の高校生活が始まりそうです。
ではまた。