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僕の周りの人が愉快すぎて困る  作者: 春風桜花
学園生活の前日編
5/43

5: 午後の過ごし方 ー珠里と遥の場合ー

今回はメインヒロイン二人のお話です。

新たな女ーー会長の登場に悩める乙女二人はケーキ屋で対策を練り始めーー。

昼食を食べ終えたあと珠里と遥はさっそく会長に教えてもらったケーキ屋に向かっていた。

ーーまぁしかし、本当の目的は美味しいケーキを食べることではないのだが。

ケーキ屋に向かう途中も(彼女達にとっては)重要な話をしていた。


「ねぇ珠里、あの二人を一緒に行動させてよかったのかな」

「大丈夫だよ、お兄ちゃんが朴念仁なのは私達が一番よく知っているでじゃん」

「そうだけど……」


よほど心配なのか遥はその後ケーキ屋が見えてくるまで難しい顔をして何かを悩んでいるようだった。


「遥、会長さんの言っていたケーキ屋さんってここかな?」

「…………」


遥はまだ一人で悩んでいるのか、遥珠里の言葉も聞こえて無い様子で『洋菓子屋 時雨』の看板の前を通り過ぎようとする。


「遥? 何処にいくの、もう着いてるよ」

「えっ、何?」

「だから、お店に着いたよ」

「あ、ごめん。考え事してたらつい」


珠里に注意されて気ずいた遥が珠里と一緒にケーキ屋の方に体の向きを変える。

その瞬間二人(特に珠里)の目が輝いた。


「ほわぁ」

「うわぁ……。珠里、ここのお店とてもおしゃれだね。ーー高そうだけど」


二人の目の前にはガラス張りのおしゃれなケーキ屋があり、遥の言葉通り少し高級そうなお店ではある。

だが、二人は早く腰を落ちつけてとある問題について話し合いたいとゆう願望にかられていた。

珠里はケーキの方がメインなのかもしれないが。


「ま、とりあえず入ってみよっか」

「もちろんっ‼……はわぁ、おいしそう」

「珠里?目的変わってない?」

「なんのことかな」


目的はともあれ二人は店内に入っていく。


「いらっしゃいませー、こちらへどうぞ」


中に入ると可愛らしいウエイトレス姿の女性が席へ案内してくれる。

そんな席へ向かう途中、珠里はずっと甘い匂いとケーキに釘付けだった。


「では、ご注文が決まりましたらベルで店員をおよび下さい」


席に着くとウエイトレスが水をテーブルの上に置いてからお決まりの台詞を言って持ち場に帰ってゆく。


「ねえねえっ遥‼ここのケーキとても美味しそうじゃない」

「はぁ、珠里。確かにケーキは美味しそうだけど今日は来た理由が違うでしょ」

「あはは、ごめんごめん。あまりにもケーキが美味しそうだったものだからさ」


呆れた顔で見てくる遥に、珠里は軽く謝る。

そう、今日来た理由は別にケーキを食べることではなくーー


「で、急に現れた私達の恋ライバル‼会長さんことサーニャさんについてだったよね」


ーーとゆう訳である。

どうやら二人の中ではサーニャは恋のライバルの認定を受けているらしい。


「べ、別に恋のライバルって決まった訳じゃーー」

「はいはい誤魔化さない、実際私もそれについては早急に対策を取るべきだと思っているもん」

「って、珠里は悠の妹だよね?まぁ珠里の場合は少し特殊かもしれないけど、兄妹同士はまずいんんじゃ……」

「愛に兄妹関係は関係ないの、それより今大切なのは会長さんが悠に惚れた場合の対策でしょ」


その頃学園のとある場所で、

「へっくしっ」

と、金髪美少女がくしゃみをしていたが、今は関係ないので割愛させていただく。


少し時間が経ち、いま二人はショートケーキとモンブランを食べながら話をしていた。


「ーーまずお兄ちゃんは朴念仁のくせに、女の子を喜ばせるのが上手過ぎるんだよ」

「でも、それって会長がライバルになるってゆう根本的な問題を解決できてないよね」

「だってお兄ちゃん鈍いからそこまで私は心配して無いんだよね」

「それはそうなんだけど……」


まだ何か言いたそうな遥だが、何もいい案が浮かばないのか黙りこんでしまう。

そして、ケーキごなくなったころに珠里が遥に一つの提案をした。


「そんなに心配ならさ、いっそのこと会長にーー」

「うん、そうしよっかなっ」


珠里のその一言によって話し合いは終了を迎えたのだった。







珠里の練った作戦は何でしょうね。


さて、これで早くも五話目になりますね。

今後も頑張って行こうと思っているので応援お願いします。

あと、ご感想やレビュー、評価をいただければ嬉しいです。

今後もよろしくお願いします。


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