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42:エピローグ

最終回です。

ーーこれはパーティーの後日談である。


パーティーが終わり土日は片付けに追われ、迎えた月曜日。


俺達はいつも通り登校している。

何故かあれ以来俺の性格はこのままになっている。

ちなみに今、俺にとっては少し困った状況になっているのだが。


「なあ遥、俺達近付きすぎじゃないか?」

「いやー、そんなことないよ?」


その困ったことというのがコレ。

遥が昨日の様に体を俺に密着してくるのだ。

ーーくっ、遥の柔らかいのが俺の腕に‼

ちなみに今、遥の頭には誕生日プレゼントである水色のカチューシャが付けられている。 というか渡してから遥が外しているのを俺は見たことがない。


「わ、私もっーー」

「おいっ珠里‼」


遥への対抗心からなのか珠里まで俺の空いている方の腕に抱きついてくる。

ぶっちゃけると超歩きずらい。

しかもささやかながらもしっかりある珠里の柔らかいものまで俺の腕に当たる。


「おい、歩きずらいんだが……」

「いいじゃない悠、偶には」

「そうだよお兄ちゃん」

「珠里はともかく遥にはつい最近同じことをされた気がするんだが?」

「もー、細かいことは気にしないの」


俺の説得を軽く遥がいなす。

結局のところ俺は生徒会室までこの状態で歩かされた。




『おはよーございます』

「ああ、おはよう」

「おはようございます皆さん」


あいさつしながら生徒会室に入っていくと先に着いていた会長と舞花さんが返事を返してくれた。

くれたのだが……。


「ア、アノー。舞花さん? 会長?」


二人は俺達な姿を見た途端に動きが固まった。

何故だろか、二人の顔には暗い陰がさしている。

ーーぶっちゃけ超怖い。


「なあ、なんかヤバイ空気じゃないかこれ?」

「うん、そうだね……」

「あ、あはは……」


珠里が乾いた笑い声を出す。

今、俺達の頬を冷たい汗が流れていく。

そして動き出した会長と舞花さんは同時に別々の言葉を放った。


「女とイチャコラしながら登校とはいいご身分だな悠。とりあえず説明してもらおうか?」

「そ、そんな……。悠さんがーーふ、不潔ですっ‼ 後私も説明を求めます‼」


二人が俺達(主に俺)に詰め寄って来る。

ーーヤバイ、コワイ、ニゲタイ。


「ち、違うんですこれは。俺じゃなくて珠里と遥がーー」


その後俺は二人を納得させるのに朝の時間全てを使い、気づいたら朝礼の時間になっていた。


そして授業の合間の休み時間。

俺は委員長と話していた。


「委員長、本当にパーティーのときはありがとな」

「私は別に何もしてないよー」

「いや、委員長には助けてもらったよ」

「そ、そうかなー」

「いや、少なくとも俺には委員長が必要だった」

「えっ、そんな俺に必要だなんてーー」


何故か委員長が顔を紅くして照れ出す。

どうしたんだ一体?

そんなところに珠里と遥がやってくる。

ーーふっ、嫌な予感しかしないぜ‼


「お兄ちゃん? 何明里とよろしくやってるのかな?」

「二人とも仲良さそうだねー」

「二人とも目が笑ってねぇ‼」


俺の前まで来た二人は腕を頭まで持ち上げてーー


バチィィィィン‼


ーー俺の頬を叩いた。


「イッテェェッ‼何すんだよ⁉」

『知らない、悠|(お兄ちゃん)のバカッ‼』

「は?」


二人は叩いた意味を説明せずに教室の外に出てーー行こうとしたところで教室に入ってきた人とぶつかり転倒する。


「ああ、すまない。ーーって遥と珠里じゃないか。ちょうどいい、用事があるんだ」


そう言って入って来た人ーー会長が珠里と遥のことを立たせる。

ーーと、会長がこちらを向いて何故かニヤニヤしながら二人に言ったのと同じことを言った。


「悠、生徒会の仕事があるから着いて来てくれ」

「え? でもこの後授業がまだーー」

「大丈夫、許可はとってある。さあ行くぞ」


そう言って会長は二人を連れて教室を出て行く。

ーー相変わらず無茶苦茶だな。


「悪い委員長、そういうことだから。それじゃっ」

「ちょっと、悠君⁉」


後ろから戸惑った委員長の声が聞こえる。

俺は不意に今おかれているこんな状況、生活をーーいいな。と思った。

多分明日も明後日もその先もこんな慌ただしい日々が続くのだろう。


これはそんな、俺と俺の周りの人の愉快な物語だ。

ついに、ついに最終回を迎えました‼

何か寂しいです。まだ書きたいなとも、思います。でも終わってしまいました。

この作品はこの後編集して電撃大賞に応募する予定です。

あと、その関係でこの作品は三月末に削除します。

何か削除しなくてもよい方法を知っている方は教えて下さい。そしたら続きが書けるので。


とりあえず、「僕の周りの人が愉快すぎて困る」はこれでひと段落となります。

読者の皆さんありがとうございました‼

また会いましょう‼


ではまた(涙)

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