4:ようこそ高等部へ
今回の投稿は少しおそくなりました。
ではお楽しみ下さい。
「時音学園高等部にようこそ」
会長の一言で僕達は高等部へ足を踏み入れた。
そこは、門の外からでも十分だった広さが更に広がっていた。
ーーとゆうかでか過ぎないがこれ⁉
「お、大き過ぎだね珠里さん」
「そ、そうですね遥さん」
遥や珠里にいたっては、驚きすぎて言動までおかしくなっている。
会長はとゆうとーー
「あらあら」
そんな僕達を見て楽しんでいた。
ーーそれから十分後、思考停止から珠里と遥が復帰したのを確認した会長がこの後の行動予定を話してくれた。
「皆さん、この後は1年生の教室へ案内した後にお昼ご飯にしたいと思います」
「えー、他の場所は案内してくれないの?」
「その予定です。一日で案内しきれる程高等部は狭くないので。ですので、お昼からは自由時間にしようと考えています」
「「本当?」」
「本当ですよ」
「やった‼」
会長の言葉に珠里と遥は目をキラキラさせて喜んでいる。
そんなに嬉しいかお前ら。
ーーそういえば遥がこんなにはしゃいでいるのは珍しいかもしれない。
普段の遥はこう、落ち着いた感じで、優しいイメージがある。
「会長、いいのか?」
「構いませんよ、悠さんがお昼から私と一緒に行動してくれるなら」
「お兄ちゃん、もちろん会長さんと一緒に行動するよね」
「悠、会長と行動してあげなさい」
とてもキラキラした目で二人が見つめてくる。
「俺に拒否権は?」
「「ない‼」」
「とゆうことなのでお願いします」
「悠さんよろしくですね」
それから十五分後。
予定通り僕達は一年生の教室にいた。
ーーしかし、門から教室までさらに十五分もかかるとは、明日から早起きを余儀なくされそうだ。
「ここが、明日から皆さんが授業を受ける1年A組です」
「え、僕達のクラスってもう決まっていたんですか?」
うん? 今の言い方だと僕達三人が明日から同じ教室に転校すりみたいじゃないか。
「はい。それと、なるべく転校生の皆さんも過ごしやすいように皆さんのクラスは同じにしてあります」
ーーだそうだ。
でも珠里や遥と同じクラスなのは正直嬉しい。
ところで遥がさっきから黙って自分の腹をみているがどうしたのだろうーーと、思っていたら遥が顔を赤くして口を開いた。
「すいません会長、まだお昼ご飯にしないのでしょうか?私はもうお腹がペコペコなのですが?」
「では皆さん、今からお昼ご飯にいきましょう。……ちっ、面倒だなこの口調」
「どうかしましたか会長?」
「いえ、なんでもありませんよ」
なんでもないらしい。
遥を先頭にして僕達はお昼ご飯に向かって歩き出した。
三十分後、僕達は某有名ファストフード店に腰を落ちつけていた。
しかも、意外にもここを指定したのは今、僕の隣に座っている会長だった。
「意外でした? 私がこのお店を選ぶこと」
「はい、まあ。会長の雰囲気ぐお嬢様みたいだったのでこんな庶民的な飲食店に来ないと思ってました」
「ふふ、お嬢様みたいに見えたのなら作戦は成功ですね」
「作戦?」
「いえいえ、なんでもありません」
ーーなんでもないわけ無いだろう。
そう思いながらも納得したふりをした。
目の前では珠里と遥がこれから何処に行くか相談している。
ーーお、行き先が決まったらしい、珠里が会長に話しかける。
「すいません会長さん、ここら辺でケーキが美味しいお店ってどこにありますか?」
「ここから右に曲がって200メートルほど行ったところに『洋菓子屋 時雨 』とゆうお店があります。そこが私のお勧めですね」
「ありがとうございます。じゃあ遥、この後そこに行こっか」
「そうだねっ」
やけにに遥も乗り気だ、そんなに食べたいのだろうかーーケーキ。
その後も僕達は他愛の無い雑談を交わし合い、目の前にあったバーガーの群れをあっとゆうまに平らげてしまった。
「ふぅ、皆さん食べ終わりましたね」
会長が上品に口を拭きながら珠里と遥が待ち望んでいた言葉を発した。
「では皆さん、今から自由時間にしましょう。見学が終わったら朝きた学園の入り口に集合してください。では、解散っ」
まだ珠里の秘密は公開されませんでしたね。
この調子では次回も公開出来なさそうです。
ではまた次回でお会いしましょう。