表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/43

27: 書類の山

お楽しみください。

昼休み。


僕は会長と二人で山のような書類を職員室に運んでいた。

ーーしっかし、重たいなコレ。


「会長は書類の山、重たく無いんですか?」

「いや、平気だよ。悠はキツそうに見えるけど大丈夫かい?」

「た、大丈夫です。ーーしかし会長は凄いですね、女性なのにーーえ?」


横にいる会長のことを観察すると僕は会長に対してひとつの違和感を覚えていた。

なんだろう、何かが欠けているような?


「どうしたんだい悠? そんなに私のことを見つめてーー照れるじゃないか」

「何を言ってるんですか……」


会長と言葉を交えながらも僕は違和感について自分の頭の中で問い詰めてゆく。

会長の足りないもの……。

リボンはしているし、服装も変わらない、書類は持っているーーん? 書類?

僕は違和感の中にひとつの可能性を導きだした。


「会長、なんでそんなに持っている書類少ないんですか?」


それは書類の少なさである。

つまり会長に欠けていたものーーそれは書類の山だったのだ。


「ああ、これか。私はか弱い女性だからね。有は男子だから問題無いだろう?」

「問題ならありますよ‼ いくら僕が男子、会長が女子だからってこの差は酷くないですか?」

「そうか?」

「そうですよ、会長なんて多く見積もっても僕の十分の一位しか持ってないじゃないですか」

「ふむ、ばれてしまったか」


会長は観念したのか、頭を抑えている。

ーーってゆうかやっぱり確信犯じゃないか。


「ま、いいじゃかいか。職員室までもう少しなんだから」

「開き直らないでください。まあ、持って行きますけど」

「それでこそ悠だ」


会長はそう言って満足そうに頷いた。




ーー数分後。


職員室に書類を届け終えた僕と会長はゆっくり生徒会室に帰っていた。

ずっと重たいものを持っていたせいだろいか、腕が普段よりも軽く感じる。


「なあ悠、少しいいかい?」

「なんですか会長?」

「いや、君に少し聞きたいことがあってね」


会長はいつもより少し真面目な口調で僕に話を投げかけてくる。

内容によっては答えられないけど。


「もしかして家柄関係ですか?」

「そんな訳ないだろう」

「そうですか、少し会長の口調が真面目だったので勘違いしちゃいました」

「私はいつも真面目なつもりなんだがな。ーーまあいい、私が聞きたいのは昨年した遥の誕生日パーティーのことだ」

「昨年、ですか?」

「ああ、珠里が面白かったて言っていたので少し興味があるんだ」


ーーなんだそんなことか。

まあ、隠すようなことでもないし。


「それなら別に構いませんよ。話は生徒会室に着くまででいいですか?」

「ああ、構わないよ」

「じゃあ、始めますね」


僕は昨年の誕生日パーティーのことを話し始めた。


どうでしたか?楽しんで頂けましたか?

次回は少し過去のお話を投稿しようと思います。

内容はもちろん中学生のとかの遥の誕生日パーティーです。

次回でまた会いましょう。


ではまた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ