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僕の周りの人が愉快すぎて困る  作者: 春風桜花
学園生活開始の編
10/43

9: 初日の朝

約一週間ぶりの投稿です。今回新章に突入します。

「悠、私も生徒会に入る‼」

「は?」


遥は今僕の目の前に来て自分の決意(?)を宣言していた。


「どうしたのさ急に。何かあったの?」

「そ、それは……悠が会長の所にいっちゃうとーー」

「え、何?」

「ーーっ‼そ、そう‼悠が無理しないか見るためよ、うん」


どうやら僕を心配してくれたらしい。


「そうか、ありがとうな。それとごめんな、迷惑かけて」

「べ、別に迷惑なんかじゃないわよっ」

「そっか、優しいな遥は。僕は好きだな、遥のそうゆうところ」

「〜〜〜〜っ‼」

「遥?」

「…………」


遥はどうしたんだ、顔を真っ赤にして。

って、僕を睨むなよ。何もしてないじゃないか。


ガチャリ


扉の開く音と共に珠里が僕の部屋に入って来てーー


「あー、またやっちゃったんだお兄ちゃん」


そして「ハァ……」と、溜め息をついた後に僕を睨んだまま固まっている遥を連れて僕の部屋を出ていった。

まあ、出て行く前に珠里が言った


「お兄ちゃん、少し遥の熱を冷ますから十分程してからリビングに来て」


の意味は理解できなかったが。




十分後、僕はリビングでテーブルを挟んで食事をとっていた。

遥はまだ顔を赤くしてこっちを向いてくれないが。


「で、お兄ちゃんは遥に何を言ったの?」

「え、遥が僕のことを心配して生徒会に入ってくれる、って言ったからありがとうって」

「多分それだけじゃないよね、他に何を言ったのかな」

「えーと……。あ、そういえば遥の優しいところが好きだって言った、と思う」


僕がそう言ったとたんに遥はさらに顔を赤くした。

その様子を見た珠里が僕に少し怒った様子で話してくる。


「ねぇ、お兄ちゃん。女の子に向かってそうゆうことはあまり言わない方がいいよ」

「そうゆうことって?」

「あーもう‼ だから好きとかそうゆう言葉を軽々しく口にしないで、って言ってるの‼」

「そ、そうか」


珠里の気迫に押されて僕は頷いてしまう。

しかしーー


「しかしこれで何度目だろうな珠里にこのこと指摘されるの」

「知らないよ、お兄ちゃんよく同じ事を繰り返すから」


それから僕と珠里は登校の準備をした。

ーー遥は椅子に座ったままフリーズしていたが。

そして準備が終わった頃。


「ねぇお兄ちゃん、今日は先に学校行ってて」

「え、何で?」

「私は遥と一緒に行くから」


と、ついさっき慌てて準備をし始めた遥の方を向いて珠里が言う。


「それなら僕も一緒にーー」

「ダーメ、お兄ちゃんがいるとよけいややこしくなるから」

「そうか?」

「そうだよ、分かったら行った行った」

「おう……」


そして僕は半ば無理矢理珠里に玄関へ連れ出される。


「じゃ、行ってらっしゃいお兄ちゃん」

「ああ、行って来ます」


色々言いたいことはあったが、昔も同じ様な状況で失敗したことのある僕はおとなしく学園へ足をむけた。







どうでしたか?悠の朴念仁ぶりは主人公のお約束とゆうかなんとゆうか。

では次回もお楽しみに‼

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