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デスゲーム参加者が全員可愛い男の娘の小説を書いて下さい!

閉鎖空間に集められたのは、十数名の参加者。

共通点はただひとつ──全員が「可愛い男の娘」であることだった。

目覚めた場所は、白く無機質な円形ホール。天井には巨大なスクリーン。壁には無数の扉が等間隔に並び、どれも鍵がかかっている。

やがてスピーカーから、感情の読めない声が響いた。

「ようこそ、“プリティ・デッド・アリーナ”へ」

ざわり、と空気が揺れる。

中央に立っていた銀髪の少年が、周囲を見渡した。フリルのついた衣装を着ているが、その目は妙に冷静だった。

「つまり……デスゲームってやつか」

誰かが息を呑む音がした。

ピンク髪の小柄な少年が、震える声で問いかける。

「ぼ、僕たち……なんでこんなところに……?」

返事はない。代わりに、スクリーンにルールが表示された。

【ルール】 ・この施設から脱出できるのは1名のみ ・制限時間は72時間 ・各エリアには試練が存在する ・他参加者との協力・裏切りは自由 ・脱落者は即時退場(方法は非公開)

「即時退場……って、なにそれ……」

栗色の髪の少年が顔を青ざめさせる。

しかし、その場の空気はすぐに別の方向へと傾き始めていた。

誰もが恐怖しているはずなのに、どこかで“理解”してしまっている。

ここはただの監禁ではない。選別だ。

銀髪の少年が静かに言った。

「とりあえず、自己紹介くらいはしておくべきだろ」

その一言で、場は少しだけ落ち着く。

一人目が手を上げた。

「ぼ、僕はユウ……ただの学生です」

次に、長い黒髪を結んだ少年。

「レン。……こういうの、苦手だけど、黙ってるわけにもいかないね」

そして、銀髪の少年。

「シオン。……たぶん、ここで一番厄介なタイプだと思う」

軽い沈黙の後、誰かが小さく笑った。

緊張の糸が、ほんの少しだけ緩む。

だが、その瞬間だった。

ガコン、と一番奥の扉が開く。

そしてそこから、何かが転がり込んできた。

小型の端末。

画面には、こう表示されていた。

【第1試練:協力の価値を証明せよ】

「協力……?」

ユウがつぶやいた瞬間、部屋の照明が一段階落ちる。

そして、別の扉がゆっくりと開いた。

中は一本道の回廊。

だがその入口に、明確な警告が刻まれていた。

──“一人で進むと戻れない”

沈黙。

誰も最初の一歩を踏み出さない。

そのとき、シオンが軽く肩をすくめた。

「じゃあ、決まりだな」

「……え?」

「全員で行くか、誰も行かないか。選ぶのはそれだけだろ」

その言葉に、数人が顔を見合わせる。

恐怖の中にある、奇妙な連帯感。

ピンク髪の少年が、小さく頷いた。

「……一緒に、行こう」

一歩。

また一歩。

十数人の“可愛い男の娘”たちが、同じ回廊へ足を踏み入れる。

その先に何が待つのかは、誰にも分からない。

ただひとつだけ確かなのは──

このゲームは、単なる生存競争では終わらないということだった。

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