SleepingStory
夢
覚めた
朝
起きた
僕の空間の中
誰かの声 響く―――
冷たい
床の上
寒い
空間の中
振動していくよ
この誰かの声―――
めまぐるしく 回る 毎日の
非日常の ある日のこと
突然 聞こえた その声は
わけもわからず 泣きだした
誰も
いない
質素な
この部屋
泣きじゃくる
その声に 聞き入って―――
それは
悲しい
僕には
よく分からず
でも 何故か
涙だけが 零れ落ち―――
頭の中 無造作に 駆け巡る
悲しいイメージ 悲しいストーリー
突然 聞こえた その声は
いつの間にか 心を占領していた
悲しいよ 助けてよ
苦しいよ タスケテヨ。
ひんやり
窓のふち
映る
君と僕
見つけ出したのは 僕で
泣きじゃくるのも 僕で―――
そっと
触れてみた
鏡の
真ん中
手が触れ合う
冷たいな 君と僕の手は―――
触れ合った 瞬間 回り出す
君と僕 熱 感じたんだ
そうだ 知ってる 君のこと
僕はずっと 知っているから
夢
覚めた
夢
閉じる
聞こえる 聞こえた
僕の隣に
君の 笑い声。