把握漏れ格下世界の転生者は文明が発展したこの世界を地に落とす

転生者。

一般的に優れた世界からの住民であることが多く、全体と比べて発展が遅れている世界に向かって時折送られる救済処置である。
それはそれぞれの世界の管理者、すなわち神によって把握され保護される。それゆえに多くの転生者は世界に何らかの改革をもたす。
だが、時折把握漏れが起こる。

ほとんどの者は神の庇護を得られぬため早々に死んでしまうが、その状況から生き抜いたものは神によって守られた転生者を勝るほどの力をもって世界を揺るがすことになるのである。

これはスラム出身の把握漏れ転生者が、己のいた世界の為にこの世界を滅ぼそうとする話である。