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1.プロローグ
マリの街
「ばあちゃん。そろそろ俺帰るからね」
居間で隣家のメイリさんと話し込んでいる祖母に声をかけた。
祖母のサクは一人暮らしなので、隣の街に住んでいるサガは休暇を取れるときは必ず様子を見に来ていた。
(隣に同年代のメイリさんが引っ越してきてから、なんかすごく楽しそうだな)
「じゃあね、ばあちゃん。メイリさん、祖母をよろしくお願いします」
「こちらこそ。気を付けて帰ってね」
メイリさんはにこっと微笑んで手を振った。
「またおいでね」
祖母は、メイリさんから譲ってもらった薬草MIXをいくつか持たせてくれた。
疲労回復効果のあるやつだ。
メイリさんの薬草MIXは、お茶としても飲んでも、料理に入れてもいいから、サガの奥さんのお気に入りで、仕事の仲間にも人気がある。
中央広場の乗合馬車に予約しておいて、いつも明日から仕事が始まるギリギリまで祖母のそばにいた。
(明日からしごとかぁ。がんばるか~)
サガはフンと鼻息を漏らして、中央広場に足早に向かった。
「老メイリの冒険」の続編です。
引き続き、拙い文章ですが読んでいただけると嬉しいです。