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ハラッパーの真ん中で 【第Ⅴ座】  作者: 三重野 創


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論駁抑止力 カイジ請求

「またネットが荒れてるっスね~」

 いいとも最終回は夢の共演だった。


「今度は何だ?」

 キョン子のスマホは入力しやすいように画面とキーボードが二段構造になっている。


「開示請求するぞ! ってやつですよ」

 調子に乗って誹謗中傷を繰り返すと、痛い目に遭う。


「まあ、それはその投稿者の自業自得だろう」

 ここで話が終わるはずだった。


「いや、そうとも言い切れないんスよ」

 一連のスレッドを見せてもらう。


「ああ・・・。なんつーかこれは問題アリだな」

 ようやく事情が飲み込めた。


「開示請求をしようとする当の人物が、本当に権利侵害されてる場合はいいんスよ。でもこれは違いますよね」

 傍若無人な振る舞いをした人物は批判されてしかるべきなのに、その攻撃を黙らせるために開示請求を振りかざしているパターンだった。


「あまり知られていないが、開示請求は拒否することが出来る」

 かなり法的知識が無いと、苦しい立場にはなるが。プロバイダ責任制限法は改正されたばかりだ。


「でも、脅しの類いや自分はなんら間違ったことを言っていない自信があるのなら、拒否すべきですよ」

 そう。そこで自分の発言の正当性を的確に述べることが出来れば、開示請求されることはない。


「自分がふざけたことをやっておいて開示請求で黙らそうとする輩が後を絶たないが、この数年間の動向を見てると、ちゃんと責め苦を負うている感はあるなあ」


「変な世の中ですが、チャゲアスさんに世直しして欲しいッスよ」

 今から一緒に殴りに行ったほうが、手っ取り早いかも知れない。






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