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ハラッパーの真ん中で 【第Ⅴ座】  作者: 三重野 創


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折れるくらい抱きしめて

「人の夢話って反応に困ると思うんだけど」

 将来の夢ではなく、夜見る夢である。


「内容じゃ無くて、五感について話したくてさ」

 さぞ奇妙な夢を見るのだろう。


「夢の話って脈絡も無いし、聞かされても頷くくらいしか出来ないのよね」

 君がいればそれでいいさ。


「メシヤさまの夢なら興味ありますわ」

 夢日記を付けているメシヤ。


「視覚と聴覚は誰でも感じるだろうな」

 音だけということも無いし、映像だけということもあまりない。


「たダ、映像だけで無音のパターンもあるヨ」

 いくつの夢を見ただろう、今まで。


「テレビの付けっぱなしで夢に介入してくる時があるなあ」

 睡眠上、すこぶる悪い。


「寝言に反応しちゃ駄目って言うわよね」

 本当は起きていて、無視すると怒られることも。


「触覚は微妙ですわね」

 喧嘩の夢で殴っても、手応えは無い。


「落ちる夢や飛ぶ夢ハ、臨場感あるヨ」

 そうアルよ。


「食べる夢はどう?」

 空腹時やダイエット中によく見る。


「俺はよく見るが、食べる前に分かるんだよな。何度も騙されてるしな」

 空腹では眠れない人と、満腹では眠れない人とがいる。


「あたしは結構、味が付いてるかも」

 メシヤの料理だろうか。


「へえ、匂いはどう?」

「食事の時もだけど、他の場面でもあるかな」

 夢と現実の区別が付かなくなる。


「マリアさま、夢をコントロール出来そうですわ」

 明晰夢という言葉があるが、五感がある夢と近しいかも知れない。


「マリアの夢なら聞いても楽しそウ!」

「わたくしもお聞きしたいですわ」


「ダメダメ! すっごくくだらないから!」

 急にうろたえるマリア。


(誰がよく登場するかで、変な勘違いをされても困るし・・・)





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