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ハラッパーの真ん中で 【第Ⅴ座】  作者: 三重野 創


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ページワン

「しちめんどうくせえなあ」

 通販サイトを見ているのだが。


「何を買うんですか?」

 まあホビーを色々とな。


「検索結果でちっとは絞れるんだが、そのカテゴリーの商品をずらーっと眺めていきたい時はないか?」

 途中で掘り出し物が見つかることがある。


「それはありますよね。トップに出て来る物だけが良品、あるいは自分の欲しているものとは限らないですから」

 聞き分けがよろしい。


「俺の探しているものもざっと1万件はあるんだ。だがそんなものを一度でパッとは見れやしない」

 何日かに分けて探す。これはこれで結構楽しい。


「ああ、おっしゃりたいことが分かりました。1ページ100件が表示されても、せいぜい出て来るのは7、8ページのタグまで」

「そう。20ページまで根気と見たとしても、そこで中断してサイトを離れたら、また8ページ目からタグを送っていかないといけない」

 システム上の欠陥過ぎる。


「100ページまで到達するのに、気が遠くなりますね」

 最後のページを開くことも出来るが、そこから遡るとしても1ページずつだ。


「ページのタグが一覧で表示されるか、前に離れたページを記憶させるようにすれば解決ですね」

 これは需要あると思うのだが、いかがだろう。


「わたしが改変してもいいのですが」

 レディ・ゴーの体勢に入っている。


「いや、そこまではいい」

 一瞬ガッカリしたように見える。


「それでは弊社・科納エレクトロニクスの商品サイトに、神籬さんのご提案を取り入れてみますね」

「それなら無問題だ」


 後日。科納エレクトロニクスのサイトが雛形となり、ネットショッピングの利便性は大きく向上した。


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