烈火の如く、天下を盗れ!
「男子もだけど、女子サッカーも強豪国の仲間入りだわ」
ワールドカップの躍進が記憶に新しい。
「メシヤの好きな3-4ー3に戻したな」
超攻撃サッカーの婦人である。
「もっと欲を言えば、中盤の4枚はフラットじゃなくてダイヤモンド型を試して欲しいね」
フラットなら中の二枚がいわゆるボランチの役目をする。ダイヤモンド型なら中の二人が縦に並ぶ。前はオフェンシブハーフ、後ろはディフェンシブハーフとなる。アヤックスとバルサは3-4-3で黄金期を築いた。
「並べてみると明白だけド、フィールドを満遍なく効率的に使えてるのが分かるネ」
パスコースの選択肢がもっとも多くなる布陣と言われている。
「ホントですわ。これなら攻めるのも守るのも楽なハズです」
レマがコマとボールを動かしてチェックする。
「この真ん中のダイヤモンドが柔軟に伸び縮みしてさ。FWともDFとも連携がスムーズになるんだよ」
マリオに出て来るジャンプ台にも見える。
「サイドバックとウィングが同じ縦のラインに居るから、サイドハーフの負担は大幅に減るわ」
カバーのために真ん中が手薄になることも無い。
「歯車が上手いこと噛み合う感じはするな」
ギヤチェンジも容易だ。
「走るのは重要だけど、システムエラーのせいで体力消耗が激しくなったら勝てないからね」
メシヤ監督の采配やいかに。
「なんにせよ、これは楽しいサッカーだわ。ガチガチの硬直した試合展開って、サッカー人気が低下しそうだもの」
攻撃は最大の興行である。
「お姉さま、どうかしましたか?」
エリが考え込んでいる。
「この陣形、セフィロトの樹そのものなんだよネ・・・」




