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ハラッパーの真ん中で 【第Ⅴ座】  作者: 三重野 創


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カンガルーの性能

「ネット通販やら出前サービスのせいで、配達人不足だよ」

 とうの昔から言われているが、一向に解消しない。


「配送してくれる人もちゃんと潤うようにしてほしいわよね」

 マリアもトラックの運ちゃんである。


「建築資材も今日頼んで明日納入ってのが厳しくなってきた」

 ヒトデが星くなる。


「あまり気が進まないけド、ロボットはどうかナ?」

「お姉さま、それはあまり現実的ではな・・・」


「エリさん。試験段階ですが、アニマルロボットの配送が始まっているのです」

 敵か味方か、レオン登場。

レオンがタブレットで試作機を開陳した。


「うわっ、これってカンガルーの西・・・」

 レオンが目配せする。


「袋(育児嚢)に入れて運べるネ!」

 性能が良さそうだ。


「ペリカンがあっても面白そうだぞ」

 イエスが悪のりする。


「小さい荷物なら猫型のロボットが良いですわ。青ではなく黒ですが」

「あぶない話になってきたわね」


「でもさ、レオンくん。やっぱりロボットだと悪戯されたり盗まれたりしないか心配だね」

 ドローン型も事故が起きないかが悩みの種だ。


「その点に関してはこのVを御覧ください」

 レオンがツータッチで画面を切り替える。


「けっこうスピードがあるのね」

 目的地へ一目散である。


「悪そうなやつが近づいてきたヨ!」

 男は袋に手を掛けた。カンガルーが反転する。


「フットワークが軽いな!」

 残念ながら犬型ロボではない。


「カンガルーキックだ!」

 宅配強盗がもんどり打った。

雑踏の中、キックダウン一発である。






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