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ハラッパーの真ん中で 【第Ⅴ座】  作者: 三重野 創


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ネギ焼きと呼ばないで

「イエスくん、醤油味のお好みが食べたいならネギ焼きが良いんじゃない?」

 粉モン好きのイエスだが、頑固な醤油派である。


「食ったことはあるんだが、具がどうもな」

 お好み焼きほど豪華ではない。


「じゃあ海鮮入れてみる?」

 これならイエスのお望み通りだ。


「メシヤ、ワタシたちの食べれるのも作ってヨ!」

 肉玉も追加された。


「了解!」

 メシヤも乗り気だ。


「美味しそうですが、これはもうネギ焼きではありませんね」

 なんと呼ぶのが相応しいか。


「この香りがなんとも言えないわね」

 夕方の帰り道の匂いがした。


 めし屋フジワラには鉄板テーブルも設置してある。


「贅沢だネ~」

 ただ食べられるということが、どんなに幸せなことか。


「はいよ、おまっとさん!」

 みな臨戦態勢であった。


「メシヤ、これだ!」

 長年イエスの追い求めていたものが、目の前にある。


「粉モンでこんなに肉汁が出るなんてね」

 ジューシーというかグレイビーだ。


「食べ歩きの定番メニューになりそうですわ」

 たこ焼き人気もソースよりネギ塩が追い越す勢いである。


「折り畳めば持ち歩けるヨ!」

 忙しいときの腹ごしらえにも向いている。


「なんかさ。大変なことが続くけど、こういうのを食べて頑張っていきたいわ」





 智慧の上に財産をかぬれば善し 

しかれば日を見る者等ものどもに利益おほかるべし

智慧も身の護庇まもりとなり銀子かねも身の護庇となる

されど智慧はまたこれをてる者に生命いのちたもたしむ

これ知識の殊勝すぐれたるところなり


 汝神の作為わざを考ふべし

神の曲げ給ひし者はたれかこれをなほくすることを得ん

幸福さいはひある日には楽しめ

禍患わざはひある日には考えよ

神はこの二者ふたつをあひ交錯まじへくだし給ふ

は人をしてそののちの事を知ることなからしめんためなり


 我このくうの世にありて各様もろもろの事を見たり

義人ただしきひとただしきをおこなひてほろぶるあり

悪人あしきひとあしきをおこなひて長壽いのちながきあり

 なんぢただしきに過ぐるなかれまたかしこきに過ぐるなかれ

汝なんぞ身を滅ぼすべけんや

なんぢあしきに過ぐるなかれまた愚かなる勿れ

汝なんぞときいたらざるに死ぬべけんや

なんぢこれるはしまた彼にも手を放すなかれ

神をかしこむ者はこの一切すべての者のうちよりのがづるなり







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