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ハラッパーの真ん中で 【第Ⅴ座】  作者: 三重野 創


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Green Winter

「先輩、アレで良かったんスかね」

 いくら俺がヒロシだからって、五郎みたいな喋り方をしなくていいんだぞ。


「ああ。俺は誰の指図も受けない」

 本当に生きているかどうかも、興味が無い。


「藪からスティックどころじゃないっスよね、彼女」

 親父との関係だけは気になるな。


「どこかで見たような気がするんだが・・・」

 TVだったかXだったか。


「ボクとしては振り出しに戻って良かったですよ」

 『台風に飛ばされてスタートに戻る』という美文を考えた人物の顔を拝みたい。


「ただ、出張は結構あるんだ。またそのうち地方へ行くことになるだろう」

 海外支店もあるかもな。


「それは景気が良いっスね!」

 エンペラーホールディングスはギャンブルだけじゃ無く、総合アミューズメントカンパニーだからな。


「俺はゲーム好きが昂じてここに厄介になったんだよ」

 ファミコンボーイなんてあだ名もついたほどだ。


「ああ、あの互換機っスね。いくらなんでも年代が合わないと思いましたよ」

 俺はキョン子と話してると、たまにばあさんと喋ってる錯覚に陥るぞ。


「コンピューターニカルちゃんって女の子が昔話題になりましたよね」

 あっ。


「それだ、ニカルだ!」

 なんでもっと早く思い出せなかったんだろう。


「例の彼女、科納エレクトロニクスの御令嬢だぞ」

 ちゃんと名乗ってたのにな。


「そんな風には見えませんでしたね」

 機嫌が悪そうだぞ。


「俺もよくあの科学番組を見てたんだよ」

「ずいぶん楽しそうっスね、先輩!」


(ただでさえ狙ってる子が多いのに、あんなポッと出に負けてらんないよ!)








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