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男の娘(成人済み)は小学生と暮らす  作者: リアン
5年生編
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#91 水着を買う

「行ってくるね!!」


結衣はそう言って元気よく家を出て行った。

春休みも終わって結衣は今日から学校だ。結衣の通う学校は2年ごとにクラス替えがあるらしく5年生になった結衣の学年はさっそくクラス替えが行われたらしい。幸い結衣は楓ちゃんと同じクラスらしく昨日は喜んでいた。


更に5年生からは鼓笛の練習も始まるらしい。鼓笛は代々6年生が5年生に受け継いでいく伝統らしくそのクオリティは言葉を失うほどのレベルらしい。そして6年生の卒業式の日に引き継ぎが行われる。


「で、光ちゃんはいつまでここにいるのかな?」


俺は目の前に座りながらお茶を飲んでいる光ちゃんに声をかける。

光ちゃんは何故か朝イチで家を訪ねてきた。


「葵さん、本当に女の人になったんですね」


光ちゃんが私の胸をまじまじと眺めながら言う。


「そうよ〜」


「じゃあお買い物に行きません?」


「なぜそうなる。ていうか学校は?」


「私通信制ですよ?言ってませんでしたっけ?」


え、そうなの?聞いてなかったな。けど普通に考えたらそうだな、配信活動をしてたら普通の学校には行けるわけないよな。


「けどそれとお買い物に行くのになんの関係があるの?」


「それは………今年着る水着を買うためですよ!!」


「え………早くない?まだ4月だよ?」


「早くないですよ!今のうちから水着を買っておいて、夏までその体型をキープするための契りにするんですよ!!」


契りて、重すぎるでしょ。ていうかそっか、今年の夏は海とか行こうと思ってたけど水着持ってないから買わないといけないじゃん。う〜んそう考えると私だけじゃ心配だから一緒に買いに行くのもアリだな。


「どうします、行きますか?」


「………行く!」


そして水着を買いに行くことが決まった。



「葵さんはどう言う水着を着たいんですか?」


車で走っているとスマホで水着を探していた光ちゃんが話しかけてきた。


「う〜ん私あんまりそういうの詳しくないからなぁ………先生!お願いします!!」


「えっ!? わ、私が先生? 本当にいいの?」


なぜか光ちゃんはすごく動揺していた。

だって光ちゃんの方が女の子の期間は長いんだし、それに光ちゃんはめっちゃ可愛いし、ファッションセンスも良いからこういうのを聞くには良いなと思ったんだけど。


「ま、まあこの光先生に任せなさい!!結衣ちゃんが大喜びするような水着を選んであげますよ!!」


「おぉ!お願いします!」


そんなこんなで話しているといつものショッピングモールに着いた。

けど………まだ4月なのにもう水着なんて売ってるのかなぁ? なんて思っていると、普通に売ってた。


「葵さん、早く見ましょう!!」


そう言うと光ちゃんは吸い込まれるようにお店に入って行った。

それを追いかけるように私も入っていく。中には今まで外から眺めていた水着が目の前にあって自分は本当にここにいて良いのかと思い少し恥ずかしそうな感じもする。


「あっ!葵さん、こんなのどうですか!」


「おっ!なになに〜」


呼ばれた方へ見に行くと光ちゃんが持っていたのは


「面積小さすぎでしょ!!!」


布の面積がめっちゃ少なくて股の部分と胸のところしか無い。こんなの着れるかぁ!!!

こんなの着てたら…………捕まりそう。


「え〜良いと思ったんだけどなぁ……」


「う〜ん、お姉さんって感じのは無いの?」


「葵さんはそういう感じがいいの? わかった探してくる!」


今度はちゃんとしたのを頼むよ〜。


〜〜数分後〜〜


「葵さん!こんなのどうですか?」


「おっ!なになに〜」


今度こそちゃんとしたのを頼むぞ〜!

期待を胸に光ちゃんの方へ行った。そして光ちゃんの持っていた物を見て若干の殺意が芽生えた。


「………殴るわよ?」


「ひえっ暴力反対です」


光ちゃんが手に持っていたのは………絆創膏だった。


馬鹿か!? マジで捕まるわ!!


「………光ちゃん」


「なんでしょうか?」


「次ふざけたら置いてくからね」


「スミマセン」


まったく、私は本気で探してたのに!こんなんじゃいつまで経っても見つからないよ。そう思いながらさっきまで見ていた列まで戻って再び探し始めた。


「何かお探しでしょうか?お手伝いいたしますよ」


真剣な顔で探していると後ろから店員さんが話しかけてきた。

そっか、最初から店員さんを頼れば良かったんだよ!


「えっと〜私に合う水着を探して貰えませんか?」


「はい! 喜んで!」


〜〜一時間後〜〜


「ありがとうございました〜!」


私達は水着を買い終わってそのお店を後にした。


「結局光ちゃんは買わなかったんだ」


「いや〜あんまり良いのが無くて、また今度違う所で買ってきます!」


「そう、じゃあもう帰る?」


もうそろそろでお昼を食べるには良い時間帯になろうとしていた。


「そうですね、この後配信もしないといけないので!」


「わかったわ、急いで帰りましょう」


そして光ちゃんとのお買い物(水着)デートが終わった。



「ただいまー!!」


玄関から朝と同じ元気な声が聞こえてきた。


「お帰り〜新学期どうだった〜?」


「えへへ〜新しいお友達できた!!」


「お〜良かったねぇ」


「あと彼女も出来た!!」


「ーー!?」


最後まで読んで頂きありがとうございます。


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