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男の娘(成人済み)は小学生と暮らす  作者: リアン
間章
90/147

#88 みんなどうしたの?

退院おめでとうパーティーも終わって今はみんなでゴロゴロしている。いやぁ〜俺の好物がいっぱいあって嬉しかったな〜。それに結衣から洋服のプレゼントもあったしすっごく嬉しかった。これを着て結衣とお出かけするのが今から楽しみだ。


「お姉ちゃん今日ってこの後お家帰るの?」


「ん〜どうしよっかなぁ」


今から帰っても良いんだけど、時間が時間だしなぁ。ま、もう仕事は全部終わらせておいたからゆっくりしてても良いんだけど………姉ちゃん達がどう言うかだな。


「もう夜も遅いんだし泊まって行ったら?」


俺が考えているとお酒を取って戻ってきた姉ちゃんがそう言ってきた。


「ん〜けど大丈夫なの?迷惑じゃない?」


「私は大丈夫よ。和葉も大丈夫よね!」


「はい、明日は仕事も無いしゆっくりしてってください」


和葉さんは先月3歳になった長男の和樹(かずき)君とお絵描きをしながら答えてきた。和葉さんは男の子を待ち侘びてたらしく「和樹が大きくなったら一緒に釣りをするんだ!」とめっちゃ楽しみにしているらしい。


「ほらっ和葉もそう言ってるんだし泊まって行きなよ」


「じゃあ泊まっていくよ」


まあせっかくだしな。それに久しぶりに姉ちゃんと話したいと思ってたしちょうど良いや。

結衣も未空ちゃん達と一緒にいれるから嬉しいだろう……あ、けどこの三日間ずっと一緒にいるのか。ま、結衣はそういうのは気にしないか。


「葵お姉ちゃん泊まってくの?」


さっきの話を聞いたのか未空ちゃんがこっちに寄ってきた。


「うん」


「……お部屋どうするの?」


「………あ」


そういえばそれを考えてなかったな。結衣とかは多分未空ちゃん達の部屋で寝たんだろうけど………俺はどうすれば良いんだろう。未空ちゃん達に部屋に俺が入ったら狭いよなぁ、多分。


「あ〜じゃあ私たちの部屋で一緒に寝ようよ!私たちの部屋は広いからきっと葵お姉ちゃんが来ても大丈夫だよ!」


「え、良いの?」


「うん!それに夢未も喜ぶよ!」


「じゃあそうさせてもらおうかな」


「うんうん!じゃあお部屋にお布団敷いてくるね!」


そう言うと未空ちゃんは階段を飛び跳ねるような軽いテンポで登って行って数秒後に悲鳴が聞こえてきた。

驚いた俺たちが急いで2階に向かうと脛を押さえてのたうち回っている未空ちゃんの姿があった。未空ちゃん曰く、勢いよく階段を登ってったら曲がり角で止まれなかったらしい。

うちの家には階段がないからこういうのは無いけど……結衣はよく扉に指を挟んだりしてるからハラハラするんだよ。本当にやめて欲しい。


「お布団の用意はお母さんがやっておくから未空は下でぶつけたとこ冷やしておきな」


「わかった〜」


おおっ姉ちゃんがお母さんっぽいことしてる。いや〜変わったなぁ。

俺の手伝うか。やって貰うだけじゃ申し訳ないしな。


「姉ちゃん手伝うよ」


「ん〜……いや、いいよ。退院したばっかりなんだから安静にしてな!」


「………姉ちゃんほんとにどうしたの?急に優しくなって」


姉ちゃんが相変わらず俺に優しい。さすがに気になってきたから正直に聞くことにした。

俺がそう聞くと姉ちゃんは顔を少し赤くしながら


「私は………妹が欲しかったの」


「へ?」


「ずっと妹が欲しかったの、それでやっと念願だった妹ができて嬉しくて」


「そうだったんだ……」


「ふふっ葵は気にしなくて良いよ。お姉ちゃんの自己満だから」


姉ちゃんはそう言うと未空ちゃん達の部屋に入って行った。

姉ちゃんに言われちゃったから流石に手伝いに行くのは姉ちゃんに悪いよな。


「お姉ちゃん一緒に寝ようね!」


「うん、昨日とかの話いっぱい聞かせてね」


下に戻ると結衣が歯を磨きながら聞いてきた。


「えへへっいっぱい話してあげるね!」


結衣はそう言うとうがいをしに行った。

俺も早く磨いて寝る準備しなきゃな。



「お姉ちゃん、病院ってどんな感じだったの?」


「う〜ん、自由に動けないけど別に嫌ってわけじゃ無かったなぁ。一緒にいた人達も面白かったしね」


「ふ〜ん………結衣も一回くらいは入院してみたいなぁ」


「それはやめて!お姉ちゃん悲しんじゃうから」


「だ、大丈夫!そんなことはしないよ!」


「ほんとにやめてね」


自分の愛している子が入院したなんて聞いたら多分俺の精神は崩壊するだろうなぁ。


「結衣ちゃんずっと葵お姉ちゃんのこと心配してたもんね」


「そうそう、昨日なんてお姉ちゃんの布団に入ってきて「お姉ちゃん大丈夫かなぁ」って泣いちゃったもんね」


「うぅ恥ずかしいから言わないでよ〜」


結衣〜嬉しいなぁ、そんなに俺のこと心配してくれてたのか。

俺はベッドに転がっている結衣を抱きしめる。


「結衣〜!お姉ちゃんも結衣に会えなくて寂しかったよ〜!」


「今日は絶対にお姉ちゃんを離さないもんね!」


結衣も俺のことを抱き返してくれた。

ふふっ柔らかい、モチモチだぁ〜。


「結衣ちゃんずるい!私も!」


「じゃあ私も!」


そう言うと二人のお姉ちゃんも抱きついてきた。

う〜んこんな事今まで一回も無かったんだけど………女の力ってすげぇ。


***


「葵〜寝ちゃった〜?」


私は可愛い妹の葵を見に来た。葵は三人に囲まれながら眠りについていた。まったく未空達ばっかり葵と一緒に寝ててずるい!私だって一緒に寝たかったのに!

けど………流石にワガママだよね。今は結衣ちゃんもいるし。


私は部屋の扉を閉めて自分の寝室に戻った。


最後まで読んで頂きありがとうございます。


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