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男の娘(成人済み)は小学生と暮らす  作者: リアン
間章
87/147

#85 手術が終わって

「ん〜……」


目を覚ますと目の前には二つの丘が見えた。

あぁ……そういえば手術をしたんだったな。手術からどれくらい経ったのか、スマホを覗くと次の日の日付になっていた。現在は午前5時、仕切りのカーテンを開け外を確認しようとしたが外のカーテンも閉まっていて確認することは出来なかった。まぁまだこの時間だし日の出はしてないだろうな。


ていうか、これは……動いても良いのか?まあとりあえずもう少し寝てるか、いつもだったらもう起きてるところだが今日くらいは遅く起きても大丈夫だろう。


それにしてもあんまり体に違和感は感じないな。ま、違和感があったらそれはそれで嫌なんでけど。



結局寝ることができずスマホのライトを弱くつけてギリギリ本が読めるくらいの明るさにして持ってきていた小説を読んでいた。


本を読み始めて数時間が経った頃、部屋に看護師さんが入って来た。看護師さんは部屋のカーテンを開けると「朝ですよ〜起きてくださ〜い」と声をかけ始めた。カーテンが開けられると部屋の中は太陽の光で明るく照らされた。その光で他の三人も「う〜ん」と言って起き始めた。


「葵さん、入っても大丈夫ですか?」


「はい、大丈夫です」


看護師さんに入っても良いかと聞かれたため特に断る理由もないためすぐに入れることにした。仕切りをあけて入ってきた看護師さんは俺の事を見るなり固まった。なんかおかしいか?


「あんまり変わってませんね」


「……あ〜まあ元が元だったので」


変わっていないってのは性転換手術をしたのに俺の見た目に特に変わりが無いって事だろうな。元々顔は女の子寄りだったし髪も長かった。変わった所と言えばこの胸だろう。ついこの前までは無かった物だからな。

ていうか、さっきまでは暗くてよくわからなかったけど……その、デカいな。なんかお医者様から「胸の大きさは好きに出来ますけど……どうしますか?」って聞かれたから「まあ、日本人の平均くらいで」って言ったんだけど平均でこのくらいなのか。………凄いな。


「とりあえずは大丈夫そうですね。どこか違和感はあったりしますか?」


「いえ、特にありません」


「そうですか、そしたらもう動いても大丈夫です」


「あ、あの〜」


「どうしましたか?」


俺はずっと聞きたかったことを聞くことにした。


「トイレって……女性のところを使うんですよね」


俺はこれをずっと聞きたかったのだ。何故って?それは………そろそろ我慢の限界だからだ。看護師さんが来てくれなかったらヤバかったかもしれない。


俺の問いを聞いた看護師さんは大爆笑をしていた。うぅ俺は真剣だったんだけどな。


「あっあたりまえじゃないですか!逆に男性のトイレにはもう入っちゃダメですからね!」


「そっそうですよね!はっはは」


そりゃそうだよね。俺はもう“女性”なんだから。

けど……ふとした瞬間に入っちゃうんだろうな。


「他に聞いておきたいことはありますか?」


「いえ、大丈夫です」


「あっそうだ!9時になったら一度診察をするので覚えておいて下さい」


「わかりました」


そう言うと看護師さんは他の人のところを回り始めた。


俺は……早くトイレに行ってこよう。そう思いトイレに向かった。が、実際に来てみると本当に入って良いのか、すごく緊張する。人が見ていないのを確認して急いで中に入った。



トイレから出て部屋に戻るとみんな朝ごはんを食べていた。

俺が出ていってすぐにご飯になったのか。そういえば病院のご飯って味が薄かったり美味しくないって聞いた時あるんだけど……どうなんだろう。ちょっと楽しみだなぁ。


〜〜食事中〜〜


……うん。普通に美味しかった。きっといくら栄養を大事にしてても美味しくなかったら良く無いってことになって美味しくなったのかな。あっ今日の朝ごはんはお米、お味噌汁、しゃけ、漬物(きゅうり)というザ・和食だった。いや〜病院でも自分の大好きな和食を食べれて非常に嬉しかった。


「あれ?お姉ちゃんおっぱいある!」


俺が朝ごはんを食べ終わって本を読んでると向かい側にいる穂花ちゃんがこっちにやってきた。そして昨日と明らかに違っている旨の部分を見て目を輝かせていた。やっぱり気になるよねぇ〜


「ふふっこっちがお姉ちゃんのほんとの姿なの」


「えっ凄い!」


あ〜可愛いなぁ。そういえば穂花ちゃんって何歳なんだろう?背は結衣と同じくらいなんだけど……いかんせん結衣は背がちっちゃいからなぁ。わかりずらいんだよね〜


「穂花!そういうのは聞いちゃダメってさっき看護師さんに言われたでしょ!」


「え〜だって気になるんだもん!」


あ〜看護師さんはちゃんとそういう事の配慮をしてくれるのか、ありがたいな〜。こういうのは言いずらいし説明するのも難しいしね。


「ふふっごめんね穂花ちゃん」


「む〜!」


そう言うと穂花ちゃんはお兄ちゃんのところへ戻って行った。

なんか少し申し訳ない。


そして9時になって診察室に行くと俺の手術を担当してくれた美人なお医者様がいた。


「体調とかに異常はありませんか?」


「はい、大丈夫です」


「そう、じゃあ……特に問題も無さそうだし明日まで入院したら退院して良いですよ」


「ほんとですか!」


やった!もしかしたら一週間も拘束されるかと思ったけど案外早く出ることが出来そうだ。

ふふっ早く結衣のこの姿を見せてあげたいな〜


「あっそういえば荷物に入ってた下着類に勝手に着替えさせちゃったけど大丈夫だった?」


「あっ大丈夫です。ありがとうございました」


そっか、先生達が着替えさせてくれたのか。さっきトイレに行った時に変わっててすごくびっくりしたし、その……ブラも着けられてたからびっくりした。


そして診察室を出て病室に戻って部屋でゴロゴロしてお昼ごはんを食べて少ししたところで俺にお客さんがやって来た。


最後まで読んで頂きありがとうございます。


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