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男の娘(成人済み)は小学生と暮らす  作者: リアン
4年生編
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#82 結衣のテストの話

そういえば……結衣って家ではあんまり勉強してるような気がしないんだよな〜。いっつも家に帰ってきてすぐに宿題をやってるけどその後は俺の近くで仕事を見てたり家事をしたりしてて復習は全くしてないんだよな。なのに毎回テストは毎回満点を取ってくる。ほんとに天才なんだなぁ。


「ねぇねぇ結衣、結衣は学校の休み時間は何してるの?」


俺はソファーでYoutubeを見ている結衣に聞いてみる。


「う〜ん、短い休み時間は次の授業の準備したり〜お昼休みは友達と鬼ごっこしたりしてるよ!」


「へぇ〜。勉強とかはしてない?」


「?してないよ」


「そっか」


だよなぁ、小学生で休み時間に勉強する奴なんていないよな。それにしても結衣が鬼ごっことか絶対捕まえられないし、全員捕まえちゃうよね。


「お姉ちゃんなんで急にそんな事聞いてきたの?」


「うん〜?だって結衣って別に家から帰ってきても勉強ってしてないじゃん?」


「うん」


「なのに毎回テストで満点を取ってくるから不思議だなぁ〜って」


「べ、別にカンニングとかはしてないよっ!」


結衣はそう言うと顔を真っ赤にしながら怒ってしまった。

う〜ん俺はそんなつもりで言ったんじゃないんだけどな〜結衣にはそう聞こえちゃったのか。


「ごめんごめん別にそんなつもりで言ったんじゃないよ」


「む〜お姉ちゃんがそんなに疑うなら今テストしてあげても良いよ!」


「へ?」


「だって、勉強してないのに満点取るのはおかしいって思ってるんでしょ!?だったら今、ここで結衣の疑いを晴らしてあげる!」


ん〜なんか面倒なことになったなぁ。まあちょっと面白そうだからやってみるか!

それじゃあちょっとした問題作ってみるか。


「結衣〜どんな問題作って欲しい?」


「ふふん、結衣ちゃんは何でも解けるから何でも良いよ!」


「そっか、じゃあとっておきの問題を作ってあげるね」


「受けて立つよ!」


さてと、どんな問題を作ってあげよっかな〜!まあ俺も鬼じゃないからなそこそこの問題作ってやるか。ん〜やっぱり作るなら算数の問題だよな。小学4年生ってどんな問題やるんだっけ、ちょっと調べるか。


〜〜検索中〜〜


よし、大体はわかったし作るか!


「お姉ちゃん出来た〜?」


「よし、出来たよ!」


「ふっふ〜すぐに解いちゃうんだからね!」


俺が結衣にプリントを渡すと結衣はウッキウキで問題を解き始めた。ふふ、けど今回は塾とかで使われてる問題だからな、学校で解いてる問題よりも難しいはずだからちょっとは苦戦する………はず。


ふっふっふ、さぁ結衣の反応は………あれ〜おかしいなぁ結衣の鉛筆がえげつない速度で動いてるんだけど。それになんか一切の迷いが見えないのもやばい。


〜〜5分後〜〜


「はいっ!出来たよ!」


「………早かったね」


「へっへ〜簡単だったね!」


結衣がわずか5分で全ての問題を解き終えた。

マジか……ちょっと難しいかなって思ったくらいなんだけど。流石にもう少し時間がかかると思ってたんだけど……もしかして結衣って俺が思ってたよりも頭良い?


いや!まだわかんないぞ!めっちゃ早く終わっただけであんまり当たってないかもしれないからな。………いや、そんなわけは無いか。結衣だもんなぁ。


そして、俺の予想通り結衣は全問正解していた。


「お姉ちゃんどうだった?」


「……全問正解だったよ」


「やったー!お姉ちゃん褒めて褒めて!」


結衣は俺が全問正解したことを伝えると嬉しそうな顔をしながら褒めて欲しいと言ってきた。結衣は何でテストをしたのか忘れたのか?まあいっか。こういう時は素直に褒めてあげないとな。


「結衣、凄いぞ〜」


「えへへ〜」


俺が結衣の頭を撫でてやると満足そうな顔をした。

はぁ〜可愛い!


「ほら!カンニングなんてしてないでしょ!」


あ、しっかりと覚えてた。

けど俺カンニングしてるでしょとか一言も言ってないんだよな〜


「結衣、お姉ちゃん結衣がカンニングしたなんて言ってないよ」


「あれ?そうだっけ?」


「お姉ちゃんは結衣が勉強もしないでテストで満点が取れて凄いな〜って思っただけだよ」


「な〜んだそれならそう言ってくれれば良かったじゃん!」


俺は最初っからそう言ってたんだけど結衣が聞かなかったんだけどね。

ま、こうして結衣の学力を再確認出来たし結衣の可愛い顔も見れたから良いや。


「ねぇねぇお姉ちゃんお腹すいた!」


「あれもうこんな時間か、夜ご飯作ってくるね」


「結衣もお手伝いするよ!」


「おっそれじゃあお願いするね」



ご飯を食べ終わって寝る時間になった。が、結衣は昼間いっぱいお昼寝をしたせいでピンピンしている。


「ねぇねぇお姉ちゃん!」


「どうしたの?」


「お姉ちゃんは学生の頃はテストどれくらい取ってたの?」


「あ〜気になる?」


「うん!」


う〜ん、はっきり言って俺の学生の頃は勉強はしてた。学年のトップ層には入るくらいには頑張ってたけど、めっちゃ勉強したって記憶は無いんだよな。別に勉強するのが酷でもなかったし、俺の担当の先生が面白かったからちゃんと授業も受けてたし。


「ん〜お姉ちゃんは学年の上位くらいだったかなぁ」


「凄い!結衣もお姉ちゃんみたくなれるかな!」


「結衣だったらきっと出来るよ」


結衣ならきっと、いや絶対に出来るはずだ。だってこんなにも頭が良くて努力をすることが出来るんだから。

あ〜あ俺もこのくらい努力ができたら良かったんだけどなぁ。そしたらもっと良い人生に……………いや違うな。努力をしなかったからこそ今の俺があるのか。努力をしてたら結衣に会うことも無かったしきっとこの仕事もしてなかっただろうな。


そう考えると結果論かもしれないけど、努力するのが絶対に正しいって訳でもないのかな。


「お姉ちゃん何考えてるの?」


「ん〜色々」


「早く寝ないとお肌に悪いよ」


「今も起きてる結衣が言う?」


「む〜起きてないと言えないじゃん!」


「ふふっそうだね。おやすみ、結衣」


「おやすみ、お姉ちゃん」


最後まで読んで頂きありがとうございます。


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