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男の娘(成人済み)は小学生と暮らす  作者: リアン
4年生編
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#7 二人の夜

お風呂から出ると結衣はあまり体を拭かずに脱衣所を出て行く。…ちょっとまてぇー!


「結衣!体拭きなさい」


「拭いたよ〜?」


拭いてないから呼んでるんだろうが。まったく、これだから元気な子は。


「こっち来ないと一緒に寝ないよ〜」


「やだ!」


おっすぐきた。これからはこれを言質にとってやるか。


「ほら〜体拭かないで行ったから床びしょびしょじゃない。まったく」


こっちに来た結衣の体を拭く。


「ご…ごめんなさい」


ちょっと強く言い過ぎたかな。


「次からはちゃんと体を拭けばいいだけなんだからそんな気を落とさないの。いつもの元気なユイに戻って?」


「…うん」


…ちょっとイタズラするか。

落ち込んでる結衣をいきなり抱きあげる!


「お、お姉ちゃん!?」


お、驚いてる。やっぱり静かな結衣も良いけどやっぱり明るい結衣の方が良いな!


「結衣は家族がする事をしたいんでしょ?だったらぎゅってすれば結衣も嬉しいかな〜って」


「はうぅ、そうだけど〜恥ずかしいよお姉ちゃん」


「本当か〜顔は嬉しそうだぞ〜?」


「も〜や!降ろして!」


あら、拗ねちゃった、やり過ぎたかな?けど拗ねてる結衣も可愛いな〜これも後で描こっと。


「ごめんごめん」


仕方なく結衣を降ろす。


「もう!…いきなりはやめて!」


てことは、いきなりはダメだけど許可を取ったら良いって事か。なるほど、これからは許可を貰ってからする事にしよう。


「ほら、拗ねてないで髪乾かすからおいで。早く乾かさないとクセがついちゃうよ」


「む〜」


ダメだ、まだ拗ねてる。こうなったら…


「今すぐ来たらこれからも一緒に寝てあげよっかな〜」


「!?」


すぐに来た。結衣って案外ちょろいな。


「よく出来ました。それじゃあ大人しくしててね〜……はい終わり、行っていいよ」


なんで女の子ってこんなに髪がサラサラなの?羨ましいな〜

俺もはやく乾かすか。


「結衣がお姉ちゃんの髪乾かしてあげる!」


おっ、まさかの提案。


「それじゃあやって貰おうかな?」


「うん!……お姉ちゃん、終わったよ」


「ありがとう、上手だったよ」


いつもより時間はかかったけど頑張って髪を乾かしてくれてる姿は可愛かったから満足だ。


「明日もやろうね!」


…明日も?もしかして毎日これをやるの?


「あの〜結衣さん、一緒にお風呂入るのは今日だけですよ?」


「?これからも一緒に入ってくれないの?」


「入らないよ?」


なんか同じやり取りをさっきもしたような気がする。そうだったら次は…


「結衣……」


だ〜やっぱりか。もうしょうがないな〜


「うそうそ。明日も入るよ」


「じゃあいいや。歯磨こっと」


……あれ、俺もしかして騙された?いや、結衣がそんな事する訳ないよな、うん。…なんだろう、急に水が流れてきたなぁ、汗でも出たのかな。


「お姉ちゃんなんで泣いてるの?」


「なんでだろう、お姉ちゃんもわかんないや」


ほんと何で泣いてるんだろう?


「もしかして…結衣とお風呂入れる事そんなに嬉しかったの?」


「ソウダネー」


「えへへ〜」


まあ、いっか。


「ほらさっさと歯を磨いて寝るぞ〜」


もう10時だ。小学生は寝る時間だ。


「え〜まだ眠くないから起きてたーい」


まあほとんどの子はそう言うよな。だが俺には必殺技があるんだ!経験上(男のみ)、それを聞いた子はすぐにベッドに行ってくれた。だったら結衣も寝たがるはずだ!


「結衣、いっぱい寝ると大きくなれるんだぞ?」


「結衣は大きくなんなくてもいいも〜ん」


「何でだ?大きくなるとお姉さんになれるんだよ?」


「だって、お姉さんになっちゃったらお姉ちゃんに甘えられないもん。それだったらちっちゃいままの方が良いもん!」


なるほど、結衣はそう考えるのか。確かにおっきくなったら甘えられないな、それなら寝ない方がいいのか?いやけど、小さい頃から生活習慣はちゃんとさせないといけないし…そうだ!


「結衣はまだ起きてたいんでしょ?」


「うん」


「それじゃあお姉ちゃんの仕事風景でも見てる?」


俺のクソつまらない仕事風景を見てたら眠くなるだろ!……なんか自分で言っといてなんだが悲しくなってきたな。


「ほんと?見てもいいの?」


「うん。それに絵を教えてあげるって約束したもんね」


それじゃあ始めるか。


「結衣はその椅子に座って待ってて」


眠くなるようにホットココアを用意する、これを飲ませながらだったら眠くなるだろ。

ココアを用意したら仕事用机に持っていく。ちなみに俺の仕事用具はオール電化だ。高校生までは紙に書いてたけど進学と同時にそれなりの道具を買ってもらった。


「お姉ちゃんの仕事は企業とかから『こういう感じで描いてくださーい』って頼まれた物を描いてるの」


「お姉ちゃんは今日何描くの?」


「今はお仕事が来てないから自由に描いてるの。そうね〜今日は結衣を描こうかな?」


今日の結衣の顔はほんとに描き甲斐がありそうで楽しみにしてたんだ。


「それじゃあ書き始めるから見ててね」


「お、お姉ちゃん!」


描き始めようとしたら結衣に話しかけられた。


「どした?」


「そ、その…お姉ちゃんがいいなら、お膝に乗っていい?」


か…可愛い。これが女の特権『上目遣い』か、確かにこんな目でお願いされたらなんでも承諾してしまいそうだ。なんて恐ろしい技だ。


「いいよ、おいで」


膝の上をポンポンと叩く。


「えへへ〜ありがとう。あったか〜い」


その後は所々で説明をしながら絵を描いていった。絵を描き始めて30分くらい経った頃


「ーーって感じだ。ってもう寝てるのか」


結衣は俺の膝の上で寝ていた、まあ今日は色々大変だったしな。結衣を起こさないようにゆっくり立つ


「う〜ん」


「……」


あぶね〜起こしたかと思った。それにしてもやっぱり軽いなぁ。

ゆっくりとベッドに寝かせる。よく寝るんだぞ〜


俺はもう少し作業を進めてようかな〜



最後まで読んで頂きありがとうございます。


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