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男の娘(成人済み)は小学生と暮らす  作者: リアン
4年生編
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#75 ご機嫌な結衣

イベント会場を出て車で家に帰っていると途中で助手席から「お姉ちゃん……褒めてぇ」という寝言が聞こえてきた。まったく、どんな夢を見てるのかな?


「結衣、お家着いたよ。起きて〜」


「うう〜ん……眠いよぉ」


結衣は目を擦りながらもなんとか起きて車から降りてきた。俺は結衣の手を握って家に入った。結衣は家に帰るなりベッドに寝転がり布団に潜り込んでいった。


「夜ご飯まで寝てる?」


「うん……」


「おやすみ、結衣。夜ご飯できたら起こすね」


俺がそう言うと再び目を閉じて眠り始めた。

さてと、夜ご飯は何にしようかな?さっきまではお菓子とか甘い物いっぱい食べたからあっさりしたのが良いよな。何か良いのは……そうだ!久しぶりにお茶漬けにでもしよっかな!まずはお米を炊かないとな。


「結衣ご飯できたよ〜起きて〜」


「……良い匂いする〜夜ご飯なに〜?」


結衣を起こすために声をかけると布団から頭をひょっこりと出してきた。可愛すぎだろ(絶命)


「今日はね〜和風お茶漬けだよ」


「おぉ〜」



「ごちそうさまでした!」


今日はあっさりとしたものだったからすぐに食べ終えた。

あっそういえば結衣に結衣にお土産渡して無かったな。帰ってきてすぐに寝ちゃったからな。


「結衣〜こっち来て〜」


「何ー?」


俺が呼ぶと結衣がトコトコと歩いてやってきた。

俺は用意していた箱を結衣に渡す。喜んでくれると良いなぁ


「開けて良いの?」


「うん!開けてみて」


俺がそう言うと結衣は丁寧に箱を開け始めた。そして箱の中を見た結衣は目をキラキラに輝かせた。


「すごい!これ全部サインなの!?」


「そうだよ〜お姉ちゃん、結衣のために頑張っちゃったんだから!」


「ありがとうお姉ちゃん!」


結衣が喜びのあまり俺に抱き付いてきた。が、今回俺はしっかり予測できてたから受け止める準備をしてたら押し倒されはしないぞ。にしても……ここまで喜んでくれるとは、頑張って声をかけた甲斐があったなぁ。しかも結構みんな「サインください!」って言ったら快くしてくれたんだよな。やっぱりこういう風に芸能人?とかは器が広いんだなぁって改めて思ったよ。


「大切にするんだよ〜」


「うん!お姉ちゃん大好き!」


「お姉ちゃんも喜んでくれ良かったよ〜」


「お部屋に飾ってくるね!」


そう言うと結衣はぴょんぴょんと嬉しそうに跳ねながら自分の部屋に入っていった。あ〜可愛いな〜今すぐぎゅ〜ってしてほっぺたをぷにぷにして癒されたいー!けど……我慢しなきゃ。こういうのは結衣が寝てる時にするのが良いんだよなぁ。だって寝てる時にやれば結衣の可愛い寝顔も見れるし、結衣が起きるかどうかのドキドキも楽しめるしね!


しばらくすると結衣が部屋から出てきた。


「ねぇねぇお姉ちゃん、今日一緒にお風呂入ろ!」


「うん、良いよ。じゃあもう入っちゃう?それとももう少し後からにする?」


「今がいいな!」


「じゃあ行こっか」


そして結衣とお風呂に入る事になった。

俺が服を脱いでお風呂に入ろうとすると結衣が止めてきた。いつもは俺が先にお風呂に入ってその後に結衣が服を脱いでお風呂に入るのだが……そんな事を考えると結衣がおもむろに服を脱ぎ始めた。そしてそこから見えたのはいつもの下着では無く……


「いつのまにブラ買ったの!?」


「えへへ〜今日ね、午前中に楓ちゃんママに連れてってもらったんだ〜!」


「へえ〜結衣似合ってるよ、可愛い!」


そっか〜そういえば結衣ももうそろそろそういうのが必要な年頃か……前からもっと気にかけてあげれば良かったなぁ、そうすれば結衣と一緒に選べたんだのに。それはそうと紅葉さんにお礼しとかないとな。


「お姉ちゃんも着けてみる?」


「う〜ん流石に無理かな〜」


「ふふっ冗談だよ」


「ほら、風邪ひいちゃうから早くお風呂入るよ」


「うん!」


にしても……危なかったなぁ、危うくあまりの可愛さに倒れるところだったよ。



「お姉ちゃん今度一緒にブラジャー買いに行こ!」


「えっ良いの?」


湯船に浸かっていると急に結衣に言われた。え……良いの?男が入ったら捕まるとか無いよね!?


「うん!ほんとはお姉ちゃんと一緒に決めたかったけど、流石に断るわけにはいかなかったから。今度こそはお姉ちゃんと行きたい!」


「ほえぇ〜ほんとにお姉ちゃんも行って良いの!?」


「うん!約束ね!」


結衣がそう言うと小指を差し出してきた。



お風呂を出て髪も乾かして歯も磨いて寝る前にする事は終わらせている。今結衣はベッドの上でゴロゴロしている。俺は皿洗い中。


「結衣、さっきいっぱい寝たから全然眠くないでしょ」


「ん〜お風呂入ったからちょっと眠くなっちゃった」


あんなに寝たら夜は全然眠くならないと思うんだけど……子供は違うんだなぁ。


「そうなの?じゃあお姉ちゃんもう少し起きてるから先に寝てて良いよ」


「うん、おやすみお姉ちゃん」


「おやすみ、結衣」


少しして俺も寝る準備を済ましてベッドに入った。そこで俺は少し結衣の顔を覗くと……


「結衣、眠れないの?」


「えっ?なんで起きてるってわかったの!?」


「ふふ、なんでかなぁ?」


結衣が眠れないで起きてる時は目をすごくぎゅーってしてて目にしわが寄ってるからわかりやすいんだよな。


「……久しぶりにお姉ちゃんと寝れるから嬉しくて」


「そっか……結衣、こっち向いて」


俺は結衣が俺の方を向くように言った。言われた通り結衣がこっちを向くと俺は結衣のことを覆うように包み込んで毛布を被った。


「ふふっお姉ちゃんがちっちゃい頃に眠れない時はお母さんによくやってもらってたんだ」


「……なんか落ち着くね」


「そうでしょ〜こうしてればすぐに眠れるんだから」


「……うんっ!」


そう言うと結衣は目を閉じて眠り始めた。今度は変に目の近くにしわも寄ってないし大丈夫そうかな?


「おやすみ、結衣」


結衣のほっぺたをそっと撫でながら俺も目を閉じた。


最後まで読んで頂きありがとうございます。


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