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男の娘(成人済み)は小学生と暮らす  作者: リアン
4年生編
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#72 イベント2日目

目覚まし時計のアラームが鳴りそれを止める。そして目を開けるとカーテンの隙間からの木漏れ日と……女子中学生の顔が見えた。………なんで!?え、俺昨日一人で寝てたよね!?大丈夫だよね、警察とかにお世話にならないよね俺なにもしてないし。と、とりあえずここから離れなければ!もしこんなのを誰かに見られたとしたら俺の人生は終わる。


「ふぁ〜葵さんおはようございm……」


ヤバい!この最悪なタイミングで光ちゃんが起きちゃったよ!早く誤解を解かないと!光ちゃんがなんかこう……すごく冷たい目でこっちを見てくるんだけど。


「違う!これは……気づいたら一緒のベッドにいて!決してやましい事はしてないんだ!信じてくれ!」


「あ〜葵さん安心してください。わかってるので」


「え……それってどういう?」


星空(かなた)は寝ぼけて人のベッドに入り込む癖があるだけなので。決して葵さんが夜に抱いたとかは思ってませんよ」


よ、良かった〜。まじで俺の人生が終了を迎えるかと思ったよ。もう二度とこういうのは勘弁してほしいものだ。心臓がいくつあっても足りないよ。


「ほ〜ら星空!起きなさい、葵さん困ってるよ!」


「う〜ん、わかった…今……起きる……」


光ちゃんが星空ちゃんを起こそうとするも全く起きる気配は無い。やっぱりこの寒い時期は布団から出たくないよなぁ、わかるよ〜。俺だって一人で暮らしてた頃は出ようと思わなかったもん。


「もう!今すぐ起きないなら、星空の秘密バラしちゃうよ!そうね〜例えば……」


「だ、ダメ!お姉ちゃんそれはダメ!」


光ちゃんが何かを言おうとした瞬間星空ちゃんがガバッと布団から飛び起きベッドから降りた。凄い勢いだったな、光ちゃんはいったい何を言おうとしたんだろうか……


「あの〜葵さん、着替えたいので少し外してくれませんか?」


「わかった、トイレでいい?」


「はい、ありがとうございます!終わったらすぐに呼びますね!」


俺は今日着る服を持ってトイレに入り着替えることにした。それにしても……朝起きて結衣がいないとすごく寂しく感じるな〜いつもだったら目が覚めると隣に可愛らしい寝顔の結衣がいてその顔を見て今日も一日頑張ろうって思えるんだけど、今日はそれが無いからなぁ写真で我慢するかぁ。はぁ結衣に会いたいな〜


「葵さんもう出てきて良いですよ」


着替え終わって結衣との写真を眺めているとノックと同時に光ちゃんの声が聞こえてきた。出ることの許可が出たためトイレから出ると入れ違いで光ちゃんが入って行った。


「あ、あの葵さん…朝はすみませんでした。びっくり……しましたよね」


俺が朝の朝食会場の場所を調べていると星空ちゃんが申し訳なさそうな喋り出した。


「あーうん、びっくりした。俺の人生終わるかと思ったよ」


「ほんとすみません!ちゃんと夜のうち言っておけば良かったです。お姉ちゃんと寝てたから流石に大丈夫かなって思ったんですけど……」


「もう気にしてないから大丈夫だよ。すぐにお姉ちゃんがフォローしてくれたしね」


俺がそう言うも星空ちゃんは申し訳なさそうに俯いている。う〜ん今日も大事なイベントの日なのにこんなにテンションが下がってるのは良くないな、こういう時にしっかり大人がフォローしなくてはな。


「星空ちゃんが昨日言ってた言葉俺は凄いなって思ったよ」


「……え?」


「あんなに凄い事を言った人がこんな事で不貞腐れてちゃダメなんじゃない?」


「そうですよね……昨日あんな事言ったのに、こんな事で不貞腐れてちゃダメですよね!」


お、良かった良かった昨日までの笑顔に戻ってくれた。やっぱり若い子は笑顔じゃないよね!


「あれ?星空なんでそんなに笑ってるの?」


トイレから戻ってきた光ちゃんが笑っている妹を見て嬉しそうにしていた。


「ふふっさっき葵さんに励ましてもらったの!」


「へ〜良いな〜私も何か褒めて欲しいな〜?」


そう言うと光ちゃんは期待の眼差しをこっちに向けてきた。が、まあ別に言うことがある訳でも無いからなぁ〜どうするか……


「光ちゃんは……頑張れ!……ブフォ!」


な、なんで今平手打ちされたの?俺そんなに悪いこと言った?泣くよ!泣いちゃうよお姉ちゃん!!


「まったくもう少しまともな言葉は無かったんですか!朝ごはん食べに行きますよ!」


えぇ……俺ただの殴られ損ならぬ平手打ち損じゃん。しかもかなりの威力があったからほっぺたがすごくヒリヒリしてる。あとで湿布貼っておこ。



朝ごはんを食べ終わりまた昨日の会場に戻ってきた。相変わらず会場の入り口には大勢の人が並んでいた。あの中には昨日来た日とかもいるんだよね?お金とか大丈夫なのかなぁ、毎日の配信でのスパチャとかでいっぱい出費があるはずなのに。これが推しへの“愛”か。


「……それじゃあみんな今日は最終日だ。精一杯頑張ってくれ!」


「「はい!」」


いつも通りの社長からの挨拶を終えイベント最終日が始まった。俺は今日のスケジュールを確認するためにスケジュール表を見て昨日と変わっている所を発見した。なんと俺の企画が「講座」から「質問大会(大喜利)」に変わっていたのだ。……どういう事!?昨日遊びすぎたせいか?


「あの〜企画の名前が変わってるんですけど〜」


「ああ〜蒼崎さんおはようございます。それはですね〜社長が「あんなに楽しそうな企画だったら講座っていう堅苦しいのは似合わない!」て言って今日の朝イチで変えてましたね!」


あいつ何してくれてんの!?いやまぁ遊びすぎた俺も悪いと思うけどさ、事前に言ってくれても良いじゃんまったくもー。


それにしても今日の俺の出番は一時からでもうすぐで、あんまり見て回ってる時間が無いんだよなぁ。昨日見れなかった所も見たいし、今日は食べ物屋さんも出るって聞いてたからそれも行きたかったんだけどな。しょうがないか。


「蒼崎さん、大喜利大会頑張ってくださいね!」


「なに〜煽りですか〜?」


「ふふっ頑張れ!」


うぅ朝の仕返しをされた気分だ。確かにこんなふうにされたら平手打ちしたくなるわ。



「蒼崎さんそろそろ準備お願いしまーす!」


「はい、今行きます」


それから数時間後、大喜利大会が始まった。


最後まで読んで頂きありがとうございます。


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