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男の娘(成人済み)は小学生と暮らす  作者: リアン
4年生編
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#69 わさびは無理!

あれから楓ちゃんと楓ちゃんのお母さんでお買い物に行ってきた。で、買ってきたのがチョコレートとニット帽を買ってきたの。ニット帽は私のじゃなくてお姉ちゃんのプレゼントに買ってきたんだ!お姉ちゃんは毎日お仕事頑張ってて、私には何でも買ってくれるけど自分のは全く買わないからたまには私からも、ね?


「結衣ちゃん、夜ご飯まで一緒に宿題終わらせよ!」


私がプレゼントの帽子を眺めてると楓ちゃんが宿題の算数のドリルを持ちながら話しかけてきた。


「楓ちゃん、まだやってなかったの?」


「うん!……もしかして結衣ちゃんはもう終わらせたの?」


「だって渡されたの水曜日だよ?」


私は宿題を渡されたらなるべくすぐにやるようにしてる。だってすぐやった方が復讐になるし、後に回す程やるのが面倒になっちゃってやりたくなくなっちゃうし。


「じゃあ結衣ちゃんの答え見せてよ!」


「はぁ、楓ちゃんそれはダメだよ!それじゃあ楓ちゃんの力にならないじゃん!」


私は絶対に宿題を写させない。これには経験があって、お姉ちゃんの所に来て1ヶ月くらいの頃かな?どうしてもわかんない宿題があって答えを写そうと思ったんだけね、写そうとしたらお姉ちゃんに止められてお姉ちゃんが「宿題とかを写した人はみんなその後後悔することになる」って言ってて私は写すのをやめたのだ、って絶対に後悔なんてしたくないもんね!


「え〜めんどくさ〜い」


「む〜!じゃあ結衣が教えてあげるから、それで良いでしょ!」


「ん〜それだったら良いよ!」



「二人とも〜夜ご飯よ〜」


「「はーい!」」


楓ちゃんに宿題の解き方を教えてたらあっという間に夜になっていた。楓ちゃんは頭が良いからちゃんと勉強したらすぐに出来るようになるのに「めんどくさい」って言ってずっと後回しにしちゃうんだよね〜勿体無いなぁ。それに集中力もあるから絶対に頭が良くなれるのに。


「結衣ちゃん?早く行くよ?」


「あ、うん!」


そして部屋を出てリビングに行く。そして机の上にはたくさんのお刺身と海苔、その他(肉、アボカド、きゅうり、錦糸卵、ホタテetc)いっぱい並べられていた。


「お母さん今日って!」


「そうよ〜楓の大好きな手巻き寿司よ〜」


「やった!結衣ちゃん手巻き寿司だよ!食べた事ある?」


「流石にあるよ!」


前に一回だけお姉ちゃんが出してくれたことあったなぁ、けどお姉ちゃんが出してくれた時にはお肉とかは無かったし……家によって違うのかな。


「ねっ早く食べよ!いただきます!」


楓ちゃんが待ちきれずに海苔に手を伸ばそうとした、その瞬間に楓ちゃんのお母さんの声が響いた。


「楓!ちゃんと手を合わせなさい!」


「は、はい……」


……手を合わせるって何だろう。うちでは「いただきます」とか「ごちそうさまでした」は言うけど、手を合わせなさいってお姉ちゃんから言われた時ないなぁ。とりあえず楓ちゃんのを真似してれば良いかな?


「いただきます」


「ほら、結衣ちゃんだってちゃんと出来てるでしょ」


……すみません!私はとりあえず見てやってみただけです、出来てません!今度お姉ちゃんに聞いてみよ。


「それじゃあ食べましょうか」


まずは何食べよっかな〜サーモンも良いしマグロも良いよね〜。そういえば、楓ちゃんは何をのっけて食べるんだろう?気になってふと横を見ると「ふんふふ〜ん」と上機嫌な様子でマグロと緑色の何かをのせて美味しそうに食べていた。私もそれにしてみよ!


「結衣ちゃんも()()好きなんだ!さっぱりするのが良いよね!」


私のを見た楓ちゃんは嬉しそうにしながら言ってきた。さっぱりする?どういう事だろうと思いながら醤油をつけて一口食べた。そして緑色のそれが口に入った瞬間鼻からツーンとした感覚と辛さが口中を刺激した。何これ!?


「からーい!!み、みじゅ!」


「結衣ちゃん!?大丈夫!?は、はい水!」


私は渡された水を一気に飲み干した。うぅ辛かった、さっぱりなんて全然しないじゃん!


「結衣ちゃん……わさびってわかる?」


「……?何ですか、それ?」


楓ちゃんのお母さんが私の様子を見て聞いてきた。わさび……聞いたことないなぁ、今までご飯の時にこんな辛いのお姉ちゃんが出した事はないし。


「あ〜そういえば葵さんは辛いのが嫌いって言ってたっけ。それだったら結衣ちゃんが知らないのも無理はないか〜」


楓ちゃんのお母さんは何か納得したような顔になってわさびの説明をしてくれた。


「結衣ちゃん、わさびっていうのは、う〜んなんて説明すれば良いかしら……薬味として使われていてねお魚の生臭良い匂いを消すために使われるの」


うぅあんな辛いのを美味しそうに食べる楓ちゃん……ほんとに同い年なの?


「うちは、お母さんも楓も辛いのに耐性があるから普通に食べてたんだけど、ちゃんと説明してれば良かったわね」


「結衣ちゃん、大丈夫?」


「う、うん何とか」


「……結衣ちゃんわさび食べられないんだ」


楓ちゃんがすごく残念そうな声をしながら言ってくる。これって私が悪い?


「うん……辛いのは苦手みたい」


「そっかーまあ良いんじゃない?別にわさびが食べられないからって不便になる訳じゃないんだしね!」


「そうね。葵さんだってきっとわさび食べれないでしょうしね」


確かに……お姉ちゃんが辛いの食べてる所見たことないかも。カレーも私と同じ甘口食べてるし、お姉ちゃんが自分は甘党だって言ってたし。


「……結衣ちゃん」


「なあに?」


()()貰っても、良い?」


楓ちゃんはそう言いながら私の食べかけの手巻き寿司を指差しながら言った。う〜ん、人に自分の食べかけをあげるのはお姉ちゃんがダメって言ってたけど……このまま残しちゃうのも良くないよね。う〜んまあ残すよりかはいっか!私は食べれないしね。


「うん、良いよ」


「やった!ありがと!」


私がそう言うと楓ちゃんはすぐにそれを取って美味しそうに食べ始めた。………同い年なのにここまで味の感じ方に違いが出るのか、不思議だなぁ。


そのあとはわさびをのせずに美味しく手巻き寿司を食べた。サーモン美味しかったなぁ〜


最後まで読んで頂きありがとうございます。


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