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男の娘(成人済み)は小学生と暮らす  作者: リアン
4年生編
69/147

#67 1日目終了

あれからの質問はクソくだらない物ばっかりだったなぁ……けどいきなり大喜利が始まったのはびっくりしたよ。お題が「こんなvtuberは嫌だ」だったんだけどその答えが「お父さん」「金第一」「クラスのオタク」などなどまぁ〜面白かったのよ。まあ大きな問題もなく終わったから良かったな。


「蒼崎さんお疲れ様でした。この後は社長からの全体挨拶があって解散になります」


「わかりました。マネージャーさんもお疲れ様です」


そして控え室に戻ると光さんが会場の様子を映しているモニターを眺めていた。そのモニターにはちょうど星空さんがデビュー挨拶をしていた。


「光さん戻りました」


「おかえりなさい葵さん。企画……凄かったですね!」


「色んな意味でね、星空さんですか?」


「はい、ついさっき始まって今は質問コーナーの時間ですね」


そう言うと光さんは再びモニターに視線を戻した。


『では、次の質問です。〈彗星さんの今年の目標を教えて下さい〉』


『う〜んそうだなぁ……楽しむ、かな?やっぱりどんな事も楽しむことが一番だから!』


『それ以外にはありますか?』


「今までに無い新しいことに挑戦していきたいです!そして“私”が新しいvtuberとしての道になりたいです!」


凄いなぁ、考えている事がそこらの大人と変わらない…いやそれ以上かな?まだ中学生なのに、いや、中学生でこの考えがあるからVになったのか。


「凄いですよね、まだ小さいのにこんな考えが出来るなんて」


光さんも同じことを考えていたのかそんな事を言う。


「はい、けどこれもその考えに導いてくれた人がいたからじゃないかな?」


「ふふっ葵さんはお世辞が上手ですね」


「そう?私は正直な感想を言っただけなんだけどなぁ」


確かに俺も人だからお世辞を言うこともある、けど俺は仲がいい人には絶対にお世辞は言わないよう決めてるのだ。理由は……やっぱり仲が良い人とは本当の気持ちとかを伝えたほうがいいし、お世辞とか言わないといけないような関係は決して仲の良い関係とは言えないからね。


「そういえば葵さんは家に帰るんですか?」


「いや、会社が用意してくれたホテルに泊まるよ」


「ですよね!良かった〜私達もホテルにしてたんですよ!」


「良かったってどういう事?」


俺はホテルが用意してある事しか聞いていない、なんか嫌な予感がするなぁ。


「あれ?葵さん社長さんから聞いてないんですか?私達と葵さん、同じ部屋ですよ?」


………嫌な予感的中したわ。え、何で成人済み男性が女子高生二人と一緒の部屋で寝ないといけないの!?社長はもしかして俺の見た目が女だから大丈夫とでも思ったの!?それに光さん達は何も言わなかったの!?


「ちょ、えっ!?私そんな事聞いてないんですけど!?」


「はい!私たちが提案したので!」


あ、元凶いた!


「何で!?どうして!?」


「えへへ〜実は一回は一緒に過ごしてみたいなぁって思って、社長にダメ元で相談したら快く快諾してくれたんですよ!」


秋葉ーお前もなに承諾してんだよ!これでもし俺が警察に捕まったりしたらどうするんだよ!まったく、俺にそんな事をする気も勇気もないから良かったけど……俺が普通の男子だったらまずかったぞ!


「光さんはその……怖くないの?俺一応男なんだけど……」


「……はい!だって葵さんはそんな事する気ないでしょ?」


うっ……その言葉は俺の心に刺さる。


「そうだけどさ〜」


「じゃあ大丈夫ですね!あっお風呂とかは一緒に入らないので安心してください!」


「当たり前だよ!」



その後1日目が終え、社長からの挨拶を聞き終わり俺たちはマネージャーさんにホテルへ連れて行ってもらった。そして部屋に着くとさっそく光さんと星空さんが荷物を置いてくつろぎ始めた。そういえばご飯は各自で食べに行けって言ってたな、だったら……


「お二人さんご飯はどうします?」


「う〜ん今から外行くのめんどくさいですよね?」


「いや、私は大丈夫よ」


「星空は?」


「私も……お風呂入ってくるね」


おう、自由人。


「そう?じゃあ葵さん、コンビニ行きましょう!」


「そうね」


俺たちはコンビニに行くことになった。もしかしていつもコンビニだったりするのかな?そしたら栄養面とか大丈夫かな、今二人は成長期だしちゃんとしたもの食べないと大きくなれないし……心配だなぁ。


「二人はいつもコンビニなの?」


俺は部屋を出てホテル内にあるコンビニに行く途中で気になった事を聞く。すると光さんは少し苦笑いをした。


「実は、そうなんですよね。私も妹も料理ができなくていつも出前をとったりしてます」


「そっか……俺が教えてあげようか?」


俺がそう言うと光さんは驚いたような顔をした。俺そんなにびっくりするような事言ったかな?


「お、男の人って料理出来るんですか!?」


「嘘でしょ!?えっ何で出来ないと思ってるの!?」


「だ、だってお父さんとかまったく出来なかったし……高校の友達も出来ないって……」


そうか……基本的に男は料理しないからなぁ、そう思うのも仕方ないな。けど、俺はそこら辺にいる男とは違うんだな!なぜなら調理師免許を持ってるからな!!何で持ってるかは……めんどいから説明は省かせて頂こう。


「俺は結構料理できるし、結衣のために毎日作ってるから自信あるから今度教えてあげるよ」


「ほんとですか!嬉しいです!私達って成長期じゃないですか、なのにコンビニのお弁当ってどうなのかな?って思ってたんですよ」


「それは丁度よかった、しっかり教えてあげるね。子供はしっかり栄養を取らないとね」


「はい!」


俺はコンビニである程度栄養のある食べ物を買った。光ちゃんはアイスとチョコレートをカゴに入れていた。俺もたまには買ってもいいか!……結衣には今度買ってあげよう。


「お金は私が出してあげるよ」


「いえ、私も出しますよ!」


「ふふっ良いから良いから、大人に任せなさい!」


「それじゃあ……」


ふぅ、流石に子供に払わせる訳にはいかないからな。


部屋に戻ると星空ちゃんが髪を乾かしていた。さてと買ってきた物で料理を作っちゃうか、流石にコンロは無いだろうから電子レンジであっためて混ぜるだけの簡単な物だけどね。



「お二人さ〜んご飯できたよ〜!」


俺は簡単に作った焼き鳥丼、サラダ(サラダチキン、生ハム入り)、ヨーグルトを机に運んだ。焼き鳥丼は焼き鳥の缶詰とサ◯ウのご飯、それと刻み海苔をかけている。これはレンジであっためるだけで出来て満足感があるからよく食べてたんだよなぁ、それにこれに卵を入れれば親子丼にだって出来る万能ご飯なんだよな!


「わぁ〜美味しそう!葵さん料理できるってほんとだったんですね!」


「え、嘘だと思ってたの?」


それはちょっとショックなんだけど。


「てっきり女の子に気に入られたい為の嘘だと……」


「う〜ん心外だな、俺には結衣っていう世界で一番愛してる娘がいるんだけどなぁ」


「ふふふ……早く食べましょう!冷めちゃいますよ!」


なんか笑って逸されたような……まあいっか。


「どう、美味しい?」


「はい!こんなに美味しいのはいつぶりだろう……」


「美味しいです!葵さん!」


二人からも好評で良かったよ。にしてもこんだけ喜ばれるってどんだけちゃんとした物食べなかったんだ?前からもっと気にかけてあげるべきだったかな。


「「ご馳走様でした!」」


「お粗末様」


二人はあっという間に完食してしまった。よほど美味しかったんだな、今度家で作って余ったら二人に分けてあげよう。


それから俺たちは今日あった事を話しながら楽しい時間を過ごした。そしてすぐに寝る時間が来て俺たちは寝る事になった。


「それじゃあお休みなさいです」


「おやすみ、二人とも」


あっちなみに俺は二人と寝てないからな!!

最後まで読んで頂きありがとうございます。


ブックマーク、評価をして頂けるとモチベーションに繋がるのでお願いします!


次話は結衣視点になります

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