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男の娘(成人済み)は小学生と暮らす  作者: リアン
4年生編
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#66 講座開始!

『それではこれから蒼崎先生によるイラスト講座を始めたいと思います。それでは先生お願いします』


進行の人がそう言うとステージ周辺の照明が落とされ暗くなった、俺はそれを確認してパソコンのアプリを起動させる。するとステージに用意されていたモニターに俺の立ち絵が表示される。


俺の立ち絵はよくある肩より上が描き出されいてる。髪は黒髪の長髪、そしてキツネのお面を被っていて顔が見えないようになっている。これは俺の性別がどっちかわからなくさせる為の……俺の遊び心だ。俺の声じゃ性別がどっちかわからないし、立ち絵のお陰で“神崎葵”としてではなく“蒼崎神”として振る舞う事ができる。


「皆さん初めまして、イラストレーター兼絵師の蒼崎です。今回は私の講座にお越しいただきありがとうございます。……まあ堅苦しいのは嫌いなので早速始めますか!え〜と言っても私は何をやるか決めていません!」


俺がそういうと会場がざわつき始めた。よしよし、ここまでは俺の想像通りの反応だな。


「え〜皆さん驚いたと思います、しかしこれには理由があります!それはこの講座は皆さんと作り上げたいと私は思っています。その為今からアンケートに答えて貰います!皆さん事前に配布されているiPadをご覧ください!」


俺がそう言うとみんな一斉にiPadに視線を落とす。俺はそれを確認して事前に作っていたアンケートをエアドロで送る。


「アンケートが届いたでしょうか?では回答をお願いします!正直に答えてくださいね!!」


俺がそう言うとみんなアンケートに記入を始めた。よしよし、これで俺の考えたスケジュールは終わりだな。後は……俺のアドリブ力に託そう。


俺が何のアンケートを配ったかだって?それはな〜「この講座で何について知りたいか」だ。例えばキャラの書き方を知りたいだとか、色合いの良さとか人それぞれの悩みや興味のある事を全部真面目に答えたら面白いんじゃないかって考えたんだよな。だって聞いてる方も話す人が事前に考えてたものを聞くよりも、自分の知りたい事を先生が教えてくれるかもしれないっていうドキドキ感が出て楽しそうだし面白いだろ?いや〜我ながら天才だなぁ!


『あと1分です。皆さん急いでくださいね〜!』


おいおい、進行さんが急がせるなよ〜みんな一生懸命考えてるんだから。にしてもこの神視点面白いなぁ、見てるとすぐに書き始めた人もいるし、ずっと考えてる人もいる。中には友達同士かな?相談しながら楽しそうに考えてくれてる人もいる。


「では締め切りますね〜。さてとどんな質問が来てるかなぁ………よし、この人に決めた!え〜〈好きな人がいます。告白したいのですがどうやって告白したらいいですか?〉」


俺が質問を読み上げた瞬間会場が爆笑に包まれた。一発目の質問がこれって大丈夫かよ!確かに質問の内容の指定はしてなかったけどさ、流石に絵の関連が来ると思うじゃん!いや……さすがvtuberのリスナー達だ、ここで笑いを取ると判断するとは。


「え〜本来だったら匿名なんですけど気になるなぁ。はい!これ書いてくれた人立ってー!」


俺がそう言うと会場の人はキョロキョロし始めた。そして列の真ん中ら辺から高校生かな?男子の学生が立ち上がった。俺はその子をステージに来るよう指示を出した。そして俺の隣にある椅子とテーブルに座ってもらった。


「ではお名前と年齢を教えてください!」


「え〜橋本蓮、17歳です」


「ほうほう青春の真っ只中ですな〜よしでは君の質問にお答えしよう!」


「まず本当だったら自分で考えろって言うんですけどね、せっかくだからまじめに答えましょう。そうだなぁ……絵を描いてそれで気持ちを伝えましょう!やっぱり私は絵描きなのでね、これが良いですね。では私がお手本を描くのでそれを真似して自分で描いてみましょう!」


俺はさっそくペンタブで絵を描き始める。色は……やっぱり愛を伝える物だからな、赤とかの暖色系が良いよなそう考えると………こうだな!俺は即席で考えたイラストを表示させる、すると会場から歓声が上がった。良かった、好評っぽいな。


「じゃあ蓮くんもこれを真似してこ〜!」


俺がそう言うと蓮くんは手元に置いてあった色紙に絵を描き始めた。そして数分後完成した物がモニターに映し出された。いや〜絵うまいなぁ、こんなの貰ったら俺だったらOK出しちゃうなぁ。


「いや、めっちゃうまいね!これだったらその子もOKしてくれるんじゃない?」


「はい!参考になりました!」


「……嘘つけ!こんなのが参考になってたまるか!まったく、それじゃあ彼女と結ばれると良いですね」


「はい!ありがとうございました!………では蒼崎さん僕と付き合って下さい!!」


「へ……?」


なんと急に蓮くんが俺に向かって告白をしてきたではないか!これには会場のざわつきもえげつないくらいに大きくなった。なんか所々から「ふざけんなー!」とか「神ちゃんは俺の嫁だー!」っていうヤバい人の声が聞こえてくるけど……スルーするか。


「俺、蒼崎さんの絵を見て一目惚れしたんです!これは本気です、お願いします!!」


蓮くんは腰を90度に降りお願いをしてきた。けど……


「う〜ん……無理!」


「うわぁーー!!!」


俺が告白を拒否すると会場から拍手が鳴り出した。これは……蓮くんへの慰めかな?よし、次に進むか!(無慈悲)


「さっお次は〜〈会社に嫌いな上司がいます。助けてください〉ん〜さっきから内容がな〜ちょっと闇を感じるよね〜」


さっきの告白といいこれといい、絵の講座のはずなんだけどなぁ。


「う〜んじゃあこれ書いてくれた人ステージに来てくださ〜い」


俺がそう言うと20代前半くらいの美人な女性がステージに上がってきた。


「お名前と年齢は……女性だから聞かなくて良いか」


「えっと、江刺家奏衣(えさしかかなえ)って言います。その新卒なんですけど上司からのセクハラで悩んでて……」


確かに凄い美人さんだからなぁ、そうだよな。


「あ〜それじゃあ……どうすれば良い!?これ私に聞くより警察に言ったほうが良いんじゃない?」


「……確かに」


「はい!解決!お戻りくださ〜い!」


今の時間は何だったんだ……もしかしてこの先の質問もこんなんなのばっかりなの?だったらやだなぁ、まあ面白いから良いんだけど、一回くらいはちゃんとした質問があったら……良いな。


最後まで読んで頂きありがとうございます。


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