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男の娘(成人済み)は小学生と暮らす  作者: リアン
4年生編
67/147

#65 イベント開幕

社長の挨拶から少し時間が経ち9時になった。それと同時に会場の扉が開かれ外に並んでいた大勢のファンが会場に流れ込んできた。ファンの人達は自分の推しのブースを目指していく、俺はその様子を見て驚いた。何故なら誰一人として走っていないのだ、全員がしっかり歩いて目的の場所を目指している。


さてと、俺も色々見て回るか。マネージャーさんからは俺の企画が始まる一時間前に控え室に戻ってきてくれれば良いって言ってたからな、せっかくタダで来れたんだからしっかり楽しまないとな。あと、結衣のお土産も貰っておかないといけないからな。


最初は……光さんの所に行くか、確かサイン会と三分間のおしゃべりが出来たはず。まぁそれなりのお金は掛かるんだけどな、料金表を見た時最初ぼったくりじゃね?って思ったけど……普通の人からしたら普段では絶対に会えない人と喋る事ができてさらにサインも貰える、だったらこの値段もアリなのかな。


俺が目当ての場所に行くと既に沢山の人が並んでいた。さらに並んでいる人を見て驚いたのが並んでいる人のほとんどが女性で学生だったのだ。ここに来る途中にファンの人に女性が多いとは聞いてたけどここまでとは思わなかったな。俺が列に並ぶと列の整理などをしていたマネージャーさんに声をかけられ人目のないところまで引っ張られた。


「蒼崎さんどうして並んでるんですか?」


「え……ダメだったですかね」


「いえ、ダメではないですけど。控え室とかでサインとかお話はいっぱい出来るでしょうに、何でわざわざお金を払ってまで……」


まぁ普通に考えれば俺はお金を払わなくても良い立場になるんだが、なんか嫌なんだよね。自分だってここの会場に来てるファンの人と同じなのに、会社に所属してるだけでみんなの推しとタダで話す事が出来るって事が。


「う〜ん少し話すと長くなるので簡単に話すと……推しに貢ぐため、ですかね」


「不思議な人ですね〜私だったら絶対にしないかなぁ」


「まあそれは人それぞれですから。ところで列に戻っても良いですか?」


「あぁ、良いですよ。お楽しみください!」


「ありがとうございます」


俺はマネージャーさんに別れを告げると列に戻って並び始めた。そして俺の番がやってきた。


「次の人どうぞ〜」


中からはさっきまでも少し高い声の光さんの声が聞こえてきた、中に入るとモニターにいつもよく見る“綺羅星ヒカリ”がそこにいた。


「初めまして、ヒカリさん」


「えっ?神崎さん!?どうして!?」


ちょ、完全に素が出てるんだが……良いのか?俺の困惑する顔を見て俺がどんな事を考えたのか察した光さんは口を開いた。


「あ、外には声は聞こえないっぽいので大丈夫ですよ」


ならいいか。だったら俺もいつも通りにするか。


「どう、楽しくできてる?」


「はい!」


「それにしても女性のファンが多いんだね、びっくりしたよ」


「そうなんですよ〜最初の頃は男性のリスナーと半々くらいだったんですけど、いつからだろう、急に女性のリスナー特に学生が増えたんですよね〜」


「まあけど、そういう若い層の方が良いんじゃないか?」


「そうですね、その方が人気も出やすいですしね」



話していると光さんについてたもう一人のマネージャーさんから「あと30秒です」と言われた。もう三分経つのか、あっという間なんだな。けど……案外楽しかったな。


「それじゃあもう時間なので行きますね」


「えっもう時間?神崎さん、サインは……」


「あ〜それじゃあ結衣の名前でお願いしても良いかな?」


「はい、喜んで!」


俺がそう言うと光さんは喜んで書いてくれた。よし、まずは一つ目ゲットだな。


「ありがとうございました」


「はい!」


俺はお礼を言って外に出る。ふふっ楽しかったなぁ。


それからはいろんなブースを回った。ガチ射的(かなり本格的な銃で的を狙う)とか、刺繍とか絵のライバーが作った物を展示するブースもあったな。ガチ射的は部屋中に銃声が轟いてて心臓に悪かった。

他にもライバーモチーフの料理とかデザート、飲み物があるフードコートも良かったな。よくあるカフェとかでのコラボ系かと思ってたんだけど、実際は高級料理店で出てきそうなオシャレな物が出てきた時はマジでびっくりした。



「蒼崎さん、いますかー!」


俺が控え室でゲームをしているとマネージャーの人が大声で俺を呼びながら入ってきた。


「はい、いますよ」


「おっ良いですね。そろそろ打ち合わせ始めましょうか」


あ〜もうそんな時間か、緊張してきたなぁ。


そして打ち合わせを終えステージに向かう。開始30分前なのにも関わらず既に沢山の人が席に座っていた。……何でこんないるの〜!なんだ、俺を緊張で◯そうとでもしてるのか!?


「蒼崎さん頑張って下さいね!」


うぅさらにマネージャーから圧を掛けられる。う、胃腸の様子が……悪くはならないんだけどね。


「では、始まるので準備お願いします!」


「はい!」


そして人生初の企画が始まった!


最後まで読んで頂きありがとうございます。


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