表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
男の娘(成人済み)は小学生と暮らす  作者: リアン
4年生編
57/147

#55 お風呂

「お姉ちゃんお風呂一緒に入ろっ!」


俺たちが夜ご飯を食べ終わり休憩をしていると結衣が話しかけてきた。ちなみに結衣達が作ってくれたご飯はめっちゃ美味しかった。唐揚げもちゃんと味がついてたし、ほかの料理もちゃんと美味しかった。これからのご飯も結衣に作ってもらいたいなぁ。


「いいよ、行こっか」


俺は久しぶりに実家のお風呂に入ることになった。俺の実家の風呂俺の家の風呂に比べてはめっっちゃ広いからな、結衣もびっくりするだろうな。今から結衣がどんな反応をするか楽しみだ。


「わぁ〜!広〜い!」


「そうでしょ〜お姉ちゃんの家のお風呂もこれくらい広かったら良いのにな〜」


お風呂は広いほうが良いからな、ゆったりできるしリラックス効果も狭いよりも広い方が絶対良いだろうし。けどアパートだとそういう訳にはいかないしなぁ……一軒家に引っ越すか?けどな〜そうすると二人だと広すぎるんだよな〜。


「結衣もお風呂は広い方がいいの?」


「う〜ん……結衣も広い方がいいけど、結衣は狭いお風呂でお姉ちゃんとぎゅ〜ってしながら入るお風呂も好きだよ!」


結衣〜なんて良い子なんだ。そんなこと言われたらお姉ちゃん惚れちゃうよ〜


「ほら冷えちゃうから早く入ろっか」


「うん!ねぇねぇお姉ちゃんお風呂に柚子入ってるよ!」


「あ〜うちでは年末になるとお風呂に柚子を入れるんだよ。柚子を入れると体に良い効果があるからね」


「へ〜そうなんだ!良い匂いもするね!」


結衣はお風呂に浮かんでる柚子で遊びながら言う。


「結衣はこういう感じのお風呂は好き?」


「ん〜初めてだからわかんないけどたぶん好きだよ!」


「それは良かった」


今度からはこういう事もしてあげよっかなぁ


「お姉ちゃん!今日は結衣が髪洗うよ!」


「おっそうなの?じゃあお願いするね」


最近結衣はいろんな事をやってくれるんだよね〜嬉しいな。それにこの前夢未ちゃんから色々教えてもらったって言ってたからな。


「結衣ねお姉ちゃんのためにいろんなことしたいんだ!」


「そうなの?じゃあお姉ちゃんも結衣のためにい〜っぱいしてあげるからね!」


俺がそう言うと結衣は顔を綻ばせながら「えへへ〜」と笑っている。相変わらず可愛らしい。ず〜っとお姉ちゃんが守ってあげるからね!


「お姉ちゃんそろそろ髪の毛洗お」


「そうだね」


そう言って俺がお風呂から出て結衣に髪を洗ってもらう事になった。


結衣の髪の毛を洗うテクニックは凄かった。結衣は頭の気持ちいいところをマッサージしてくれたりするからめっちゃ力が抜けていく。これが夢未ちゃんに教えてもらった技術か。


「お姉ちゃん気持ち良い?」


「うん、すごく気持ち良いよ」


「よかった、これね夢未お姉ちゃんに教えてもらったんだ!」


「そっか〜じゃあお姉ちゃんもマッサージしてあげよっかな」


結衣は今日いっぱい歩いて疲れが溜まってるだろうからな、俺は足とかのマッサージはめっちゃやってたからな。高校の時に運動部の友達によくやってあげたからめっちゃ上手い自信があるんだ。


「今日はいっぱい歩いたから疲れてるでしょ?足のマッサージしてあげるからね」


「やったー!じゃあ早く終わらせるね!」


結衣はそう言いながらもしっかりと丁寧に洗ってくれた。


「じゃあ結衣、そこに座ってね」


「うん」


「じゃあ始めるね」



「お……お姉ちゃん力……抜けちゃうよ〜」


マッサージをし始めて10分くらいして結衣のあげていた足が下がってきた。マッサージの効果が出始めてきたな。よかったよかった、マッサージの技術が衰えてなくてよかったよ。


「ふふっそろそろ上がろっか。結衣、歩ける?」


マッサージを終わって結衣に声をかける。すると結衣はいつものように両腕を広げてきた。


「じゃあ行こっか」


俺は結衣を抱き上げてお風呂を出る。お風呂を出て結衣の体を拭いて、髪を乾かす。そしてリビングに戻ってくると今度は夢未ちゃんと未空ちゃんがゲームをしていた。


「あら、結衣ちゃんおかえり。さっぱりした?」


俺が結衣を抱っこしたままリビングに戻ると母さんが結衣ちゃんを見ながら微笑んでいた。


「うん!お姉ちゃんが足のマッサージしてくれたの!すごく気持ちよかったよ!」


結衣がさっきしてもらった事をすごく笑顔で言っている。それを聞いた母さんは少し考えて


「じゃあおばあちゃんにもやってもらおうかしらね〜」


「俺は結衣のためにしかやらないからな!」「お姉ちゃんのマッサージは結衣だけなの!」


二人の声が綺麗に重なった。そしてお互いを見て笑い合った。


「あらあら、そんなに仲が良かったなんて……二人とも結婚したら?」


「ちょっ母さん!?」


母さんがそんな事を言い始めた。それを聞いた結衣は顔を真っ赤にしていた。


「なになに、結衣ちゃん結婚するの?」


「葵兄ちゃん結婚おめでとう!!」


さらにそれを聞いた二人が近づいてきた。


「ちょっ……ちょっと待って結婚はしないから!」


「え……お姉ちゃんしてくれないの?」


俺がそう言うと結衣が泣き出しそうな声をして聞いてきた。あーもう!母さんの意味不明な発言のせいで結衣が泣きそうになってるじゃん!どうしてくれるんだよ!


「葵〜女の子泣かしちゃダメでしょ〜。結衣ちゃんは葵と結婚したいの?」


「ゔ……うん!」


結衣は泣きながらもしっかりと答える。それを聞いた母さんはうんうんと頷きながらどこかに行って何かの紙を持って戻ってきた。


「結衣ちゃんこれにお姉ちゃんの名前と自分の名前書いてごらん?」


「ちょ、母さん!?何しようとしてるの?」


俺が急いで結衣を止めようとするとどこからか現れた姉ちゃんが俺のことを取り押さえてきた。


「姉ちゃん離せー!」


「ふふふ……葵、姉ちゃんに勝とうなんざ1億年早いのよ!」


「朱音、ナイスよ!」


くそっ何でこんな時に限って母さんと姉ちゃんが手を組んでるんだよ!


最後まで読んで頂きありがとうございます。


いいね、ブックマークをしてくれると嬉しいです。コメントなどもお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ