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男の娘(成人済み)は小学生と暮らす  作者: リアン
4年生編
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#49 こたつでのんびり!

12月ももう終わりに近づいていて……もう今年が終わる。最近は一年が短く感じるようになったなぁ、もう歳か。俺もそろそろ結婚……しなくてもいっか、結衣いるし!結婚なんて無駄に金使うだけだしな。


何より結婚したらフリーでいるのはやめろとか言われそうだし、まあどっかの適当な職に就いてもいいんだけどさやっぱりやりたくも無い仕事をしても人生つまらなくなるだけだしな。だったら少し苦しくても自分のやりたい事やった方が幸せだよな。


「お姉ちゃんやること無い〜」


こたつでみかんの皮で遊んでた結衣がついに飽きて声を上げた。

俺は仕事中なんだけどね〜フリーの人間に休みなど無いのだよ。


「宿題はやったの〜?」


「簡単すぎてもう終わっちゃった」


「そうだな〜外は寒いだろうし……どうしよっか」


これだから俺は休みの最初に宿題を終わらせるのはやめとけって言ったのに。結局宿題は毎日バランス良くやるのが一番良いんだよ。


「う〜ん……絵でも描くか?この前夢未ちゃんと一緒に描いてたでしょ?」


「あっ!そうだ、夢未お姉ちゃんにお正月に絵を見せるって約束してたんだ!」


「じゃあ尚更描かないとな!」


ていうか、いつの間にそんな約束してたんだ。


「けど…何書けば良いんだろう」


「自分の好きなキャラクターとか書けば良いんじゃない?」


「好きな……あっ!」


「決まった?それじゃあ描いてみよっか」


「うん!」


そう言うと結衣はiPadで絵を描き始めた。俺がどんな絵を描いてるのか見ようとしたけど「出来るまでは見ちゃダメ!」と言われてしまった。しょうがない、完成するまでは仕事してるか。



あ〜ここのデザインどうしよう。これは前使ったしな〜星を使うのももうありきたりだしな〜。けどなー星を使えって要望が来てるし……あーもうやめた!明日やろーっと。


「出来た!」


俺が仕事を諦めるとずっと集中して絵を描いてた結衣がやっと顔を上げた。一時間もずっと描き続けるとは……俺には出来ないな、俺だったら30分集中力が持てば良い方なのに。こんなに集中できるから頭が良いんだなきっと。


「結衣、もう見ても良い?」


「うん!」


そして俺の前に結衣の描いた絵が置かれる。そこには……


「お姉ちゃんのこと描いてくれたの?」


「うん!結衣の好きな人!」


そこにはこたつで寝る俺が描かれていた。俺はアニメ調で描かれていてどこかのアニメのワンシーンみたいだ。ていうか……結衣絵を描くの上手すぎでしょ、初心者の頃の俺より上手いじゃん。やっぱり結衣は天才なんだなぁ、これならちゃんとした背景とか描く方法教えたら漫画家にもなれそうだ。


「ど、どうかな……上手に描けてる?」


「ああ、すごく上手だよ!ありがとうな結衣!!」


俺はそう言いながら結衣の頭を撫でてやる。すると結衣は俺の方へ来て俺の上に座り始めた。にしても……結衣はやっぱりちっちゃいなぁ。俺の上に座ってやっと俺の顎のところに顔が来るんだもんな。


「えへへ〜お姉ちゃんあったか〜い」


「結衣もあったかいよ」


「これ結衣達のこと描いてるの?」


結衣はパソコンに写っている絵を見てそう聞いてきた。そこには布団の上で二人のお姉ちゃんに囲まれながら眠るひとまわり小さい女の子を描いた絵があった。


「ああ、そうだよ。この前三人で寝てた時のを描いてたんだ。いや〜可愛かったなぁ」


「結衣こんな感じだったんだ〜………お姉ちゃんこれやろ!」


「ん?どういう事?」


俺がそう聞くと結衣は力いっぱい俺のことを押し倒してきた。


「ちょっ結衣!?」


俺を押し倒した結衣はそのまま俺の体に腕をまわして抱きついてきた。

なるほど、未空ちゃん達と同じ事をするって事ね。やっと理解したわ。


「お姉ちゃんどう?」


「ん〜?あったかいよ」


「そうじゃない!」


「え〜違うの〜?」


「む〜!……お姉ちゃんは柔らかいよ!」


結衣はそう言いながら俺のお腹を突いてくる。


「……?あぁ結衣も柔らかいな。ずっとそばにいて欲しいよ」


俺は結衣のほっぺを両手で揉みながら言う。


「えへへ〜じゃあず〜っといてあげるね!」


結衣はそう言うとそのまま眠りについてしまった。まったく、褒めて欲しいなら素直に言えばいいのに。子供の心はわからないものだなぁ。

……ていうか、結衣が寝ちゃったら俺動けないじゃん。……俺もたまには昼寝でもするか。


***


「ん〜?」


私が起きると目の前には幸せそうな顔をしながら寝てるお姉ちゃんの顔があった。すごく気持ちよさそうに寝てる。私もこんな顔しながら寝てたのかな?


喉乾いたからお水飲まないと。私はゆっくりと寝てるお姉ちゃんが起きなように回してた腕をとって立ち上がる。するとお姉ちゃんの全体が見えた。お姉ちゃんは私を腕で覆うように寝ていた。やっぱりお姉ちゃんはいつでも私のためにしてくれる。


「お姉ちゃん……大好きだよ」


私はお姉ちゃんのほっぺにそっとキスをして台所に向かう。


***


「ふぁ〜あ……おはよう結衣」


「おはようお姉ちゃん!」


俺が目を覚ますともう結衣の姿は無かった。俺より先に起きたみたいだ。体を起こすとこたつで本を読んでいる結衣がいた。


「お姉ちゃんお腹すいた!」


俺はそう言われて時間を確認する。するともう18時になっていた。


「ヤバっ寝過ぎ!ごめんね結衣、お腹すいてたでしょ?」


いつもだったらちょうど食べ始める頃なのに……申し訳ない。


「ううん、さっきちょっとだけチョコレート食べたから大丈夫!」


「結衣、これからはお姉ちゃん寝ててもお腹空いたら起こして良いからね」


お腹空いたままだと辛いだろうから俺がそう言うと結衣は


「やだ、起こさない!」


と言った。俺がどうして?って聞くと


「お姉ちゃんいっつも早く起きてくれてるからお昼寝くらいはいっぱいして欲しいもん」


とほっぺを膨らませながら言われてしまった。

結衣は優しいなぁ、涙が止まんなくなっちゃうよ。


「それじゃあもう少し寝てよっかな」


「うん!そうした方がいいよ!」


結衣がとてもニコニコしながら言う。……なんかこの顔、何か企んでそうだなぁ。


「結衣、何か企んでる?」


「いや〜何も企んでないよ」


「ほんとか〜?」


俺がそうふざけていうと結衣は何か察したようにニヤァとした。


「何かして欲しいの!?やってあげるよ!!」


「いや、いいです。遠慮しときます」


これを承諾してたら大変な事になるような気がした。


「ちぇっつまんないの〜」


結衣はそう言うとこたつに潜り込んでいった。

最後まで読んで頂きありがとうございます。


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