表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
男の娘(成人済み)は小学生と暮らす  作者: リアン
4年生編
5/147

#4 二人暮らし

買い物を終わらせて家に帰ってきた。ちなみに俺は都内にあるそこそこ良いアパートに住んでいる、お金があるからマンションに引っ越しをしたいけど忙しくてそんな事をしてる時間がない。まあ第一今のままで十分なんだけどね。


「ハァ〜疲れたーもう何もやりたくな〜い」


「何言ってるの?これから市役所で結衣の手続きとか学校への挨拶とか色々あるんだよ?ほらさっさと昼飯作って行くよ」


そうなの?めんどくさいなぁ。そんな事やんなくていいんじゃない?


「お姉ちゃん、こういうのは早く終わらせた方がいいんじゃない?」


なんか急になる気出てきた、やっぱりちっちゃい子の声は特効薬だわ。


「よし!さっさと終わらせますか!まずはお昼ご飯からね、姉ちゃんも手伝ってよ?」


「しょうがないわね〜何をすればいい?」


「それじゃあキャベツと人参、ピーマンを切って」


今日のお昼ご飯は焼きそばだ。


「結衣もお手伝いする!」


「う〜ん、今日はお姉ちゃん達だけでやるから結衣ちゃんはテレビとか見てて良いよ。そのかわり明日からはお手伝いして貰おうかな?」


「む〜」


ありゃりゃ、少しご機嫌斜めになちゃった。けどこんな華奢な子に包丁とかを持たせるのは少し怖いしな〜、もしそれで怪我でもしちゃったらきっと俺はショックで倒れるかもしれないし。


「ごめんってそんなにお顔を膨らませないで、せっかくの可愛いお顔が台無しになっちゃうよ?」


嘘だ、顔を膨らませてる結衣ちゃんもメッチャ可愛い。今すぐ写真に撮ってスマホの待ち受けにしたいくらいだ。


「葵、喋ってないで料理をしろ!」


…全くBBAは、人が楽しんでるのにそれを邪魔しやがって。さっさと終わらせてこのBBAは早く帰らせよう


「わかったって」


それからは仕方なくまじめにお昼ご飯を作った。これ以上結衣ちゃんとイチャイチャしてたら今度は何されるかわからないからな。



「ほら行くわよ」


お昼ご飯を食べ終わったらすぐに出掛けることになった。最初は市役所に行って結衣ちゃんの事を色々することになった。例えば苗字の変更だったり、親権だったりだ。他には転校するための書類を書いたりとかだ、けど俺のやる事は少なく名前を書いたりしただけで話を聞いてるだけだった。


「やっと…やっと終わった。あの人話長すぎるよ〜」


俺達を担当していた人はおばちゃんでボケてるのか真面目なのかわからないが何回も同じ事を聞いてくる。それに!「女の人だけじゃお金稼げないでしょ(笑)?結婚でもしたら〜」なんてほぼセクハラみたいな事を言ってきた。もしそこが市役所じゃなかったら助走して殴りかかってたわ、命拾いしたな、クソババア。


「それじゃあ次は結衣ちゃんが通う学校に行きましょうか。そこ行けば終わりよ」


次は小学校か、小学校に行くなんて何年振りだ?懐かしいな〜。



小学校に着くと事前に話が来ていたのかすんなりと入ることが出来た。


応接室に案内されると少ししてから顔がかなり怖い教頭と若い女の先生が入ってきた。…教頭の顔怖すぎるんだけど、顔が完全にヤ◯ザのそれなんよ。しかも隣に座ってる女の人がすごく優しそうっていうか可愛らしい顔をしてるからかなおさら怖く見える。


「初めまして◯◯小学校の教頭をしている鬼瓦剛(おにがわらつよし)です。こちらは結衣さんの担任になる」


「4年2組担任の天宮咲(あまみやさき)です」


…教頭の名前が怖すぎる。親のネーミングセンスが凄すぎる、名は体を表すとはこの事だな。


「保護者の神崎葵です。それでこっちは姉の朱音です」


「か、神崎結衣…です」


緊張してるのにちゃんと自己紹介ができてて偉い!これは帰りにご褒美を買ってあげないとな。


「結衣ちゃん、これからよろしくね」


「は、はい」


「それではこれからのお話をするので咲先生は結衣さんに学校を案内してきてください、お願いしますよ」


「はい、結衣ちゃん行こっか…結衣ちゃん?」


「…お姉ちゃんも」


結衣は俺の袖を握っていた。さすがに会ってすぐの人と二人っきりになるのは嫌なのかな〜?けど俺はここを離れる訳には行かないしな〜


「葵ここは私が聞いておくから結衣に着いて行ってあげな、どっちにしろあなたも知っておかなきゃいけないんだし」


こういう時の姉ちゃんはすごくありがたい。けど行っていいの?俺は一応保護者の立場なんだけど。


「すみません電話をしながら話を聞いても大丈夫ですか?」


そっか!電話をしながらだったら結衣ちゃんと一緒にいても話が聞ける。ババアにしては賢いな。


「ええ、大丈夫ですよ。それに初めての場所で初めての人だけでいるのはあまり良くないでしょう」


教頭優しい、それに笑顔がかわいい。見た目とのギャップが凄すぎて優しさが倍増してるような気がする。


「ありがとうございます。それじゃあ行こっか」


「うん!」


この学校は新しく今年の夏に創立10周年になるらしい、凄い時期に引っ越してきたな〜。それに学校も広くておっきい図書館とかがあり、さらに設備が最新鋭でiPadが全校生に貸し出されている。う〜ん時代はこんなにも進歩していたのか。


そして校内を回りきった時にちょうど説明も終わったようだ。はっきり言ってほとんど聞く事ができなかったから帰ってから聞き直すか。


「本日はお越しいただきありがとうございました。結衣さんの登校は来週からでお願いします。教材等は土曜日には届くと思うので足りない物があったらお早めにお願いします」


「今日はありがとうございました。これからよろしくお願いします」


「結衣ちゃん、月曜日からよろしくね!」


「よ、よろしくお願いします!」


こうしてやっとのことで業務が終わった。

それじゃあ帰るとするか。



「それじゃあ私の役目も終わった訳だし帰ろうかな」


「そう、夜ご飯は食べてかなくてもいいの?」


せっかくここまで手伝ってもらったから夜ご飯も食べて行って欲しいんだけどな


「いや〜あんたと違って私は出勤があるから帰んないといけないのよ〜あんたと違って」


こいつ2回もおんなじ事言いやがった、何だ?嫌味か!?


「そうですか、じゃあいいです。社畜はさっさとお帰りくださ〜い」


「そうさせてもらうわ〜……わかんない事あったらいつでも頼って良いからね?二人で幸せに暮らすんだよ〜」


姉ちゃん…やっぱり姉ちゃんはなんだかんだ弟?思いのいい姉ちゃんだ。


最後まで読んで頂きありがとうございます。


いいね、ブックマークをしてくれると嬉しいです。コメントなどもお願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ