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男の娘(成人済み)は小学生と暮らす  作者: リアン
4年生編
49/147

#47 クリスマスパーティー

二人のお姉ちゃんと別れて数週間、小学校は冬休みに入った。

そして冬休みに入ってすぐに一大イベントがある。それは……クリスマスだ!!


いつもだったら特に何もしないが、今年は結衣がいる。子供にとってクリスマスとはメッッチャ大事なイベントだ。美味しい料理、プレゼント、パーティーがあるんだ、どんな子だってクリスマスを楽しみなんだ!


俺は今紅葉さんと買い物に来ている。今日は楓ちゃん家族とクリスマスパーティーをする事になっている。そのために沢山の食材が必要なのだ。そして俺はケーキとデザートを担当することになった。今回はイチゴたっぷりなチョコズコットを作ろうと思ってる。


「それじゃあ各自必要なものが揃ったら集合で」


「はい。結衣行こっか」


「うん!」


今回はクリスマスだ!いつもより豪華にしたいからな、食材もいつもよりちょっと高い物を買おうと思ってるのだ。そのために銀行から大量にお金を下ろしてきたんだからな!……あとお菓子とかジュースもいっぱい買わないと!お菓子パーティーもしたいしな!



買い物を終わらせて自分の家に帰ってきた。クリスマスパーティーは楓ちゃんの家でするけど料理は自分の家で作ることになっている。だって四人で作ってたら台所が足りないし。


まずは時間のかかるケーキを先に作っておかないとな。今回はいちごもいっぱい使うしチョコもいっぱい使うから早めに用意しないと間に合わなくなっちゃうからな。


ちなみに今結衣は楓ちゃんへのプレゼントの箱詰めとお手紙を書いている。元々はプレゼントだけだったんだけど、結衣がちゃんと今までのお礼をしたいって言ってて……感動したよねこんなに友達思いだなんて、なんて素晴らしいんだ!それを聞いた時は涙が滝のように出たよね。


「お姉ちゃん!何か手伝うことある?」


俺が腕を犠牲にしながらズコットに入れるクリームをかき混ぜているとプレゼントの準備を終わらせた結衣が話しかけてきた。


「ん〜それじゃあいちごを半分に切ってくれる?お姉ちゃんの腕壊れそうだから」


「お姉ちゃん腕、大丈夫なの!?」


俺がそう言うと結衣がすごく心配そうに聞いてきた。俺はちょっとふざけて言っただけなのに……すごく申し訳ない。今度からこういうのはやめておこう。


「大丈夫だよ。ほらっ結衣お願いね!」


「疲れたら言ってね。結衣がマッサージしてあげるからね!」


結衣はそう言いながら腕をポンポンと叩いている。

いつのまにマッサージなんて覚えたんだ……今度やってもらお!

さて!俺もラストスパートをかけないとな!



「お……終わった。疲れた……」


やっとズコットを作り終わった。結衣もめっちゃ手伝ってくれて助かったな。


「お姉ちゃんお疲れ様!……マッサージする?」


「あ〜じゃあお願いしようかな」


「うん!」


俺がそう言うと結衣は顔を輝かせながら腕を捲って「頑張るよ!」と言っていた。そして……結論を言うと結衣のマッサージはめっっちゃ気持ちよかった!プロか?ってくらいには気持ちよかった。聞けば夢未ちゃんにマッサージの仕方を教わったらしい。夢未ちゃん……めっちゃマッサージ上手いんだろうなぁ〜和葉さん羨ましいなぁ。


さてと、料理は冷やしておかないとな。クリスマスパーティーは7時からだからまだ時間もあるし……俺のやらなきゃいけない事をしないとな!



そして料理を楓ちゃんの家に運ぶと、家の中は綺麗に飾り付けをされていた。しかもツリーもイルミネーションで煌びやかに輝いていた。


俺は紅葉さんに料理を渡し、俺は料理を運ぶ手伝いをする事にし俺は台所に置いてある料理を見て言葉を失った。

紅葉さんの料理の技術が凄まじかったのだ。七面鳥とか、サーモンのカルパッチョ、その他諸々めっちゃ豪華でおしゃれな料理が並んでいた。


そして……遂にクリスマスパーティーが始まった!!

俺達はテーブルに並べられた料理を食べたり、ジュースを飲んだり、楽しい会話をした。特に七面鳥がすごく美味しかった。俺もあんなの作れるようになりたいな〜デザートとかは作るのめっちゃ得意なんだけど……いかんせんメインディッシュとかは上手く作れないんだよなぁ。


「結衣〜よく噛まないと喉に詰まらせるぞ〜」


俺は隣で凄い勢いで七面鳥を食べている結衣に声をかける。結衣は一口がちっちゃいのに凄い勢いで食べていくから喉に詰まらせないかすごく心配になる。そして俺の心配は的中した。


「うっ……」


結衣は鶏肉を喉に詰まらせた。だから言ったのに〜


「結衣大丈夫か?」


俺は背中を叩きながら言う。2、3回叩いたところで結衣が大きく咳き込んだ。


「もう……大丈夫」


「結衣〜もっとゆっくり食べな〜誰も取らないから」


俺はゴクゴクとジュースを飲んでいる結衣に言う。


「うん!」


ジュースを飲み終えた結衣はまた鶏肉を食べ始めた。すごく気に入ってる様だし、今度から似たようなの出してあげよっかな。



一時間ほどして夜ご飯を食べ終わった。最初はテーブルいっぱいにあった料理も全て空になっている。すごく美味しかったからどんどん食べれたし、味付けもちょうど良かったから飽きることも無かった。これはこれからのイベントとかの参考にしなくちゃな。


夜ご飯が終わったら次は……クリスマスプレゼントだな!

今回は俺たち大人組から結衣と楓ちゃんに、結衣と楓ちゃんはお互いに用意したプレゼントを渡す。大人組には二人で高級なお酒を買った。年に一度のパーティーだし良いよな!


まずは二人にプレゼントを渡さないとな!

まずは……


「はい楓ちゃん。メリークリスマス!」


「わぁ〜!ありがとうございます!」


俺が楓ちゃんにクリスマスプレゼントを渡すとぴょんぴょんと飛び跳ねて喜んでもらえた。いや〜こんなに喜んでくれるとは用意した甲斐があるってもんよ!


「じゃあ私も、はい結衣ちゃん。メリークリスマス!」


「ありがとうございます!」


紅葉さんも結衣にクリスマスプレゼントを渡す。結衣は楓ちゃんとは違って飛び跳ねてはいなかったけど貰った一瞬だけすごく笑顔になっていた。


「さあ二人とも、開けてごらん」


俺がそう言うと二人はプレゼンの入った袋を開けた。


「わぁ〜!私が欲しかったワンピースだ!ありがとうございます!」


「結衣のは……マフラーだ!」


ふふふ……二人とも偶然欲しかった物が貰えたの思ってるのだろう。

だが違うんだな!今回のクリスマスパーティーはずっと前から計画されていたのだ!事前にお互いの欲しい物を聞いといて準備する。それを渡すことで偶然欲しかった物が貰え、喜びが倍になるのだ!いや〜俺天才!


ちなみに言うと結衣のマフラーは俺の手作りだ。2週間くらいかけてやっと昨日完成したのだ。作る暇が結衣の寝た後しかなかったから大変だったから大事に使ってくれると嬉しいな。


「お姉ちゃん……これお姉ちゃんが作ってくれたの!?」


「へっ!?」


「だってこれ、何回か見たことあるもん!」


へ……い、いつだ!?俺は結衣が寝た後と起きる前に作業をしてたけど、結衣が起きてる時には一回もやってないぞ!?


「結衣、いつ知ったの?」


「えっとね〜結衣がトイレに起きた時にテーブルの上に置いてあったの!」


あ……やらかした。そうだった俺、夜は出しっぱなしにしてたんだ!くそっ!まさかトイレにいってるなんて思わなかった。


「そうだよ、お姉ちゃんが作ったやつだよ」


俺は観念して正直に話す。そしたら


「えへへ〜絶対に大事に使うね!」


と言って俺に抱きついてきた。まったく、結衣は俺に抱きつくのが大好きだな。俺はそう思いながら結衣を抱っこする。


「えへへ〜お姉ちゃんに抱っこされるの久しぶり〜」


そういえば会ってからは抱っこしてあげた事もあったけど、それからはまったくしてなかったからなぁ。


「お母さん!楓も!」


俺たちを見ていた楓ちゃんも羨ましくなったのか紅葉さんに抱っこを要求していた。けど紅葉さんは


「楓はもう重いから無理だわ〜」


と笑いながら言っていた。確まあ俺が結衣を抱っこできるのは結衣が比較的小さいからなんだよな。それに比べて楓ちゃんは同年代の中では少し大きいからなぁ。


「私は重くないもん!体重だって〈ピー〉だもん!」


「楓ちゃん、お母さんはそういう意味で言ったわけじゃないよ」


俺が楓ちゃんにフォローを入れると


「じゃあ結衣ちゃんパパが抱っこしてくれるの?」


と聞いてきた。


「へ……?」


俺が固まっていると紅葉さんが


「あら〜良いじゃない。してもらいなさい」


と笑いながら言った。それを聞いていた結衣はきゃっきゃと笑ってるし、楓ちゃんは両腕を広げて抱っこされる準備を完了させていた。


「流石に二人はキツイんですけど!?」


しかし俺の叫びは全く意味が無いようだ。



最後まで読んで頂きありがとうございます。


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