#39 3人でのお風呂
結衣視点です
二人のお姉ちゃん達が来てもう夜になっちゃった。
中学生の未空お姉ちゃんはすごく元気なお姉ちゃんで、教えるのがすごく上手でわかんなかった問題もわかりやすく教えてくれたんだ!けど、お勉強より体育とかスポーツの方が好きなんだって。私は体育とか苦手だから凄いな〜って思う。
もう一人は5年生で私の一つ上の夢未お姉ちゃんって言うの。夢未お姉ちゃんは大人しめのお姉ちゃんでどっちかっていうとお姉さんって感じがする!
夢未お姉ちゃんはお勉強が得意で小学生なのにもう、英検の2級とか数検の2級も持ってるんだって。私はそういうの分かんないけどきっと凄いやつなんだよね?けど、人に教えるのは苦手みたい。最初は夢未お姉ちゃんに教わってたけどちょっと分かりづらかったな。けど、もしかして未空お姉ちゃんが凄かったのかな。他にも…運動は苦手みたい。
こんな感じで二人のお姉ちゃんはお互いの得意、不得意を支え合えるみたい。お姉ちゃん達もそう言ってたし!
「三人ともお風呂入ってきたら?湯船もあるし」
私が未空お姉ちゃんとお勉強をしてるとおねえ……違う違う、お父さんから声をかけられた。なんかお姉ちゃん達がお兄ちゃんとかお兄さんって呼んでて私だけお姉ちゃんって呼んでるとなんかダメかなって思ってちゃんとお父さんって呼ぼうと思ったんだけど……なんか恥ずかしいっていうか、慣れないから呼ぶ瞬間になるとすごく緊張する。けど……これが普通なんだよね、たぶん。
「それじゃあ先に未空お姉ちゃん達入ってきて、良いよ。結衣はその後入るから…」
私がそう言うと未空お姉ちゃんは
「え〜せっかく仲良くなれたんだから一緒に入ろうよ〜。夢未だってそう思うでしょー!」
そう言って夢未お姉ちゃんの方を向く。夢未お姉ちゃんは本を読んでたけどお姉ちゃんの声を聞いて
「ん〜結衣ちゃんが良いって言うなら……」
「だって!結衣ちゃんは?一緒に入りたい!?」
う〜んそれなら……けどお父さん以外と入るのはちょっと……緊張するし、恥ずかしいけど…挑戦する事が大事って未空お姉ちゃんも言ってたし……よし決めた!
「入る!」
「ほんとっ?ありがと結衣ちゃん!それじゃあ早く入ろ!」
そう言ってお姉ちゃん達は部屋に戻って着替えとかを持ってきた。
◆
「結衣ちゃん脱がないの?」
恥ずかしくて脱ぐのを躊躇ってると未空お姉ちゃんが話しかけてきた。ちなみに夢未お姉ちゃんは一瞬で脱いでお風呂に入ってしまった。
「お姉ちゃんが手伝ってあげよっか?」
「や、いい、です」
やっぱりやめればよかった〜人前で脱ぐのはすごく恥ずかしい。
「ん〜じゃあお姉ちゃんは先に入るってるからちゃんと来るんだよ?風邪ひいちゃうからね」
そう言って未空お姉ちゃんはお風呂に入って行った。よかった、これで安心して着替えられる。
お父さん……やっぱりなんか違和感があるから…パパでいいや。パパだとなんか違和感がないし。パパの前だとすぐに着替えられるんだけどな〜何でだろう?
そしてお風呂に入るとお姉ちゃんたちが湯船に浸かっていた。ここのお風呂は結構広いから私が入っても狭くない…よね?
「わ〜!結衣ちゃんちっちゃ〜い!それに色白だからお人形さんみたい!」
そこには日焼けの跡がまだ残ってるお姉さんの体と私みたいに色白で雪のような体をした子がいた。
未空お姉ちゃんはやっぱり……大きい、夢未お姉ちゃんも……一個しか違わないのに、ちゃんとある。お姉ちゃん達には丘があるのに…それに比べて私は……壁しかない。
「ん〜結衣ちゃんそんなにお姉ちゃんのおっぱいが気になるの〜?やっぱり女の子なんだね!」
見ていたのが気づかれたのか未空お姉ちゃんがからかうように言ってきた。
「み、見てないもん!」
そう言って目を逸らす。
「あははっ!女の子は誰でも気になるもんだよ!ねっ夢未!」
そこで未空お姉ちゃんがそっぽを向いてた夢未お姉ちゃんに言う。今度は未空お姉ちゃんが悪い顔をしてる。
「……」
「なに〜怒ってるの?まったく〜……夢未ったらね揉んだら大きくなるって信じててね、私に“お姉ちゃんみたいに私のも大きくして!”って言ってきたの!」
揉んだら大きくなるの!?だったら私も……
「おっ結衣ちゃん興味ある?」
ん〜けど痛そうだしなぁ
「一回やってみる?ここなら女の子しかいないんだし恥ずかしくないよ!」
「……それじゃあ…ちょっとだ…」
「結衣ちゃんダメ!」
私が「ちょっとだけ」って言おうとしたらそっぽを向いていた夢未お姉ちゃんが言葉を遮ってきた。
「お姉ちゃん!結衣ちゃんはまだ小学生なんだよ!」
「え〜けど夢未はやったじゃん」
「それは何も知らなかったからじゃん!」
「大丈夫だって!」
なんか言い合ってるけど……仲良いんだなぁ。
なんて思ってると夢未ちゃんが私に抱きついてた!?ど、どうしよう!急に抱きつかれたら心臓がすごいドキドキってなってるよ。
「結衣ちゃんにはさせないから!」
そして私の体は夢未お姉ちゃんの体に包み込まれた。
……夢未お姉ちゃんが立ち膝になってて私が座ってるから……その…夢未お姉ちゃんのお胸が顔に……
「結衣ちゃん!?顔赤いよ!?」
「夢未お姉ちゃん…お胸…当たってる」
「へっ!?……!!」
そのことに気付いたのか夢未お姉ちゃんの顔が一瞬で真っ赤になる。そして暴走し始めた。
「ゆ、結衣ちゃん、お、おおお、おっぱい吸う!?」
なんて言いながら顔に夢未お姉ちゃんがお胸を押し付けてくる。
「あら〜そんなほぼ壁なのよりお姉ちゃんの丘の方がいいでしょ?ほら結衣ちゃんおいで〜ママのおっぱいだよ〜」
なんて言いながら未空お姉ちゃんがおっきなお胸を押し付けてくる。も〜どういうことぉー!?
「わ、私だってちゃんとあるもん!ほら!!」
そう言いながら腕をお胸にくっつけて谷間を作る夢未お姉ちゃん。それに対抗するように未空お姉ちゃんは
「夢未〜肘と肘、くっつけられる?」
なんて言い出した。
「?くっつくよ?」
夢未お姉ちゃんは言われた通りに肘と肘をくっつける。それを見た未空お姉ちゃんは勝ち誇った顔をしながら
「いやーお姉ちゃんくっつかないなー」
と棒読みで言う。そこまでいって夢未お姉ちゃんはなにかに気づいたみたいで
「む〜!」
どういうことなんだろう?私もやってみよ〜。……私もつく。
「おっぱいがちっちゃいと肘がくっつくんだって!いや〜私は!大きいから!つかないんだけどね!!」
…そういう事だったの、ちょっと…大人気ない。
「これからおっきくなるもん!」
涙目になりながら言う夢未お姉ちゃんに未空お姉ちゃんは笑いながら
「お姉ちゃんがまたやってあげよっか!」
と言った。
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