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男の娘(成人済み)は小学生と暮らす  作者: リアン
4年生編
38/147

#36 ご対面

〈ピピピッ!〉


「……」


〈ピピピッ!〉


「……ん〜」


「ピピp」


「バンッ!」


あ〜……久しぶりに目覚ましの音聞いたわ、目覚ましの音ってこんなんだったんだな。

………ん?目覚ましの音?ちょっと待て今何時だ!?


[6:30]


「あー!?」


「!?なになに?お姉ちゃんどうしたの?」


「あ、ごめん結衣起こした?」


しまった、寝坊した。ヤバいヤバい!もう30分で来ちゃうよ!やっぱり二度寝はするんじゃないな。ろくなことにならない。

とりあえずご飯作らないと!あっあの子たちのも作ってあげたほうがいいのかな?あーとりあえず動かないと!!


「ちょっごめん結衣急いで着替えてきて!もうあとちょっとで来ちゃう!」


「わかった!」


結衣もすぐに動いてくれた。やっぱりこういう時にすぐに理解して動いてくれる結衣はありがたい。

俺は超特急で身支度を終わらせる。そしてご飯作りを始める。今日は……時間ないからパンでいいや!


「お姉ちゃーん服どうすればいい〜?」


「ん〜パジャマ以外だったら何でも良いよー。あーけど、お出かけしても良いような服装だと楽かも!」


「わかった!」


俺は時計を確認する。現在時刻は6時45分!タイムリミットまであと15分くらいか、いやけど、姉ちゃんが時間通りに来るわけがない!今までだったどれだけ早く来ても10分は遅れてたんだ。だったらあと大体30分はあるか。……そう考えると余裕出てきたな。


はっ!危ない、今回はもしかしたら和葉(かずは)さんが運転してるかもしれない!そうだったら時間通りにきそうだ。和葉さんの性格は姉ちゃんの180度真逆だからな。


「お姉ちゃんなんか手伝うことある?」


「ん〜それじゃあ机拭いてきてくれる?」


「わかった!」


そう言って結衣に手伝ってもらう。子供の方から手伝う事ある?って聞いてくれるとすごく助かるっていうか嬉しいよな。

ふと結衣の後ろ姿を見るとぴょこっと肌着がはみ出ていた。


「結衣肌着出てるからしまいな〜」


「えっ?わー!見ないでー!!」



「「お、終わった〜」」


なんとか姉ちゃん達が来る前に準備を終わらせる事ができた。いや〜結衣がよく手伝ってくれてよかったよ。


「結衣ありがとな〜助かったよ」


俺は結衣のお礼を言いながら頭を撫でる。


「えへへ〜どういたしましてっ!」


〈ピンポーン〉


おっ来たか、結構ギリギリだったな。


「はーい!結衣は待っててな」


「うん」


俺はそう言って玄関へ出る。


「おはよー葵!」


玄関の扉を開けると朝イチだとキツイくらいの元気な声が聞こえてきた。相変わらず姉ちゃんは元気だ。


「ほらー!あんたらも早く来なー!!」


姉ちゃんはそう言って駐車場の方へ声をかける。なんでこいつは一緒に来ないんだ。


「お母さん車から飛び降りないでよ!危ないじゃん」


「そうだよ〜」


そして駐車場から二人の女の子の声が聞こえてきた。てか今あの子達なんて言った?車から飛び降りる!?この女、ついに車から飛び降りても無事なくらい頑丈になったのか。相変わらずのバケモンだな。


「ほら二人とも挨拶しな!」


姉ちゃんがそう言うと二人がこちらを向いてきた。


「来たよー!葵兄ちゃん!」


「お姉ちゃん失礼だよ〜ちゃんとしなきゃ〜あっお久しぶりです!」


二人から元気な声が聞こえてきた。同じ元気な声なのにこっちは全然嫌な感じはしないなぁ〜不思議だな〜。


「久しぶりだね、未空(みく)ちゃんに夢未(ゆみ)ちゃん。お正月以来かな?」


この二人が姉ちゃんの子供の神崎未空(かんざきみく)ちゃんと神崎夢未(かんざきゆみ)ちゃんだ。お姉ちゃんの美空ちゃんは姉ちゃんの血を濃く受け継いだのか運動神経は抜群で“元気”が似合う女の子だ。けど何より違うのが美空ちゃんには姉ちゃんには無い女子力がしっかり備わっているのだ。これには俺も母さんも驚いていた。


次に妹の夢未ちゃんはおとなしい性格だ。こっちは夫の和葉さんの血を引き継いだらしい。とても頭が良く、テストでは毎回満点のテストを持ってくるらしい。ただ、かなりの人見知りらしく、初対面の人の前だと頭が真っ白になって挙動がおかしくなるらしい。ただ、そういう抜けているところも可愛げがあって和葉さんからはいつももみくちゃにされている。


「葵さん、いきなりですみません」


少し遅れて2歳の子を抱えた夫の和葉さんも来た。和葉さんは俺のことを見るなり申し訳なさそうにした。


「いえいえ、せっかくの旅行楽しんできてください」


「和葉♡そろそろ時間だよ、行かなきゃ!」


「そうなのかい?それじゃあ行かないとな。あっ蒼さんこれ、つまらない物ですがどうぞ」


そう言って和葉さんは持っていた紙袋を渡してきた。


「え〜いいのに〜……申し訳ない」


「二人とも葵の言う事ちゃんと聞くんだよ!わかった?」


「「はーい!」」


「よろしい!それじゃ葵頼むわね!」


「あいよ」


そして姉ちゃんはじゃっ!と言って和葉さんと戻って行った……相変わらず台風みたいだったな。


「さてと、二人はご飯たb」


「「ぐうぅ〜」」


聞く必要はないな。


「ご飯あるから一緒に食べよっか!」


「ありがとうございます!」


その前に結衣との対面があるんだけどね。大丈夫かな〜結衣。未空ちゃんはイケイケゴーゴーの性格だから何とかなりそうだけど……夢未ちゃんがな〜二人とも人見知りだからな〜仲良くできるかな〜


部屋に入ると結衣がカーテンの後ろに隠れていた。カーテンの下から靴下が見えていた……可愛すぎだろ。


「結衣〜出ておいで〜」


俺がそう言うと結衣がビクビクしながらカーテンから出てきた。


「二人ともあそこで隠れてたのが俺の娘の結衣だ。人見知りだから優しくしてくれ」


俺が二人にそう伝えると美空ちゃんが前に出た。


「私は神崎未空、であっちが妹の夢未!よろしくね結衣ちゃん!!」


そう言って結衣に近づく美空ちゃん。しかし結衣はピューッと逃げ出して俺の後ろに隠れてしまった。


「よ、よろしく…」


とすごく小さな声で言っていた。

……うーん、これからがすごく心配だ!!


最後まで読んで頂きありがとうございます。


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