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男の娘(成人済み)は小学生と暮らす  作者: リアン
4年生編
25/147

#24 旅行①

「それじゃあ行こっか、しっかりシートベルト締めるんだよ〜」


「「はーい!」」


最初は紅葉さんが車の運転をすることになった。


「そういえばどこに行くんですか?」


旅行に行くのは聞いていたけどどこに行くかはまだ聞いていなかった。


「草津温泉ですね。そこでそこそこ良い旅館のチケットが当たったんですよ〜」


「草津温泉ですか〜確か日本三大温泉でしたっけ?」


「はい!そこで色々買い物をします」


「温泉あるの!?」


走り始めてからずっと結衣とおしゃべりをしていた楓ちゃんがこっちの話に加わってきた。紅葉さん…自分の子供にもどこ行くか言ってなかったのか。


「そうよ〜」


「へー!楽しみだね結衣ちゃん!!」


「うん!」


結衣も楽しそうでよかった。初めての友達との旅行だしな。ていうか、俺も近所の人と旅行に行くって事が初めてなんだよな。俺の親は遠出が嫌いだったからこう事も無かったしな〜


車で走ること二時間、俺は助手席から後部座席へ移っていた。理由は結衣が車酔いをしてダウンしたからだ。初めての旅行で興奮して楓ちゃんと色々なパンフレットを読んでいたら酔ったらしい。ちなみに楓ちゃんはピンピンしている。


「結衣、大丈夫?」


「……」


結衣の顔は未だに真っ青だ。今度から遠出する時は酔い止めの薬を買っておくか。


「次のサービスエリアで一旦休憩しますか。綺麗な空気を吸わせてあげた方が良いと思いますし」


「そうですね」


結衣のことを考えて一旦休憩することになった。


30分ほどしてSAに着いた


「ほら、結衣一旦外に出るよ」


「…うん」


結衣を外に連れ出しベンチに座らせる。これで少しは良くなって欲しいな。


「私達飲み物買ってきますよ、何が良いですか?」


「あぁ〜それじゃあカフェオレと……りんごジュースで」


「わかりました、行ってきますね〜」


そう言って二人で買い物に行った。


「結衣、りんごジュースで良かった?」


「うん」


新鮮な空気を吸ったおかげか顔色が車にいた時よりも良くなっているような気がする。

二人が帰ってくるのを待っていると結衣が肩に寄りかかってきた。


「結衣?どうしたの?」


「…寒い」


っは!確かにずっと外にいたら寒いよな、今は10月だし。くそ、親なのにこんな事も配慮できないとは……親失格だ。けど今は着せてあげられる服もないしな……しょうがない、人の目もあるけど

結衣を俺の膝の上に乗せて優しく包みこむ。


「これであったかい?」


「…う、うん」


お、さっそく温まってきたからか顔が赤くなってきたな。それにしても結構寒かったのか、手とかがすごく冷えてたし。これからはもっと寒くなるし、手袋とかマフラーも買ってあげないとなぁ。

結衣と温まっていると二人が帰ってきた。


「ごめんね〜遅くなちゃった〜。ってどうしたの?」


紅葉さんはこの光景を見て驚いているというか困惑している。だって親が子供を膝の上に乗せているんだ、それも小学生の子を。けど楓ちゃんは目を輝かせて見ている


「わ〜!結衣ちゃん良いなぁ……お母さん私もやりたい!」


そう言ってお母さんを見る。紅葉さんは恥ずかしそうにしていたが「子供のため…子供のため…」と自分に言い聞かせて膝の上に乗せていた。


「えへへ、お揃いだね!」


「うん!」


そう言ってニコニコと笑っている二人……どんな時でも子供は可愛い!!


「そろそろ出発しましょうか」


「そうですね」


それからはたこ焼きとアイスクリームを食べて休憩をした。寒いから温かいのを食べたのに結衣ときたら「あったかくなったから今度は冷たいの食べたい!」って言ったのには驚かされた。それじゃあたこ焼き食べた意味が無いだろう、我が娘よ。



「結衣〜起きろ〜着いたぞ〜」


「ん〜まだ寝たい〜」


あれから数時間、やっとの事で旅館に着いた。ちなみに結衣と楓ちゃんは途中で寝てしまった、まあ子供が6時に起きたらそりゃ眠くもなるわな。


「ほら〜早く起きないと一人だけお留守番になっちゃうよ?」


「!?起きる!だから置いてかないで!」


お〜すぐに起きた。やっぱり一人だけお留守番は嫌だよな〜


「それじゃあ部屋に行くから迷子にならないようにな」


結衣と楓ちゃんが寝てる間にチェックインは済ましてあり、あとは部屋に荷物を置くだけにしてある。


「「もう小学生だし迷子にはならないもん!」」


二人が声を揃えて言う。楓ちゃんはしっかり者だし迷子にはならなそうだけど……結衣はちょくちょくどこかに行くからな〜。前に買い物に行った時だって一緒に回っていたはずなのにいつの間にかお菓子売り場にいたからな〜。今回はそんな事が起きないようにちゃんと見てないとな。


「「「「おお〜」」」」


部屋に入ってるとすぐに近くを流れている川の音が聞こえてきた。しかも窓からは紅葉をした木々が見えとても綺麗な風景が見える。いや〜こんな良い部屋をタダで泊まれるなんて。しかもこの部屋なんと小さな露天風呂があるらしい。小さなと言っても親と子供の二人くらいだったら十分な広さがある。いや〜これは大浴場に行くか、露天風呂(貸切)にするか迷うな〜


「すごーい!お菓子もある!」


子供たちは初めての旅館に大はしゃぎだ。

けど今日の目的は買い物だ。これからショッピングモールに直行だから旅館を楽しめるのは最低でも六時間後なんだけどね☆(現在昼の12時)


「ほら、結衣に楓ちゃん荷物置いたらすぐに買い物に行くよ」


「え〜もっとゆっくりしようよー」


「だ〜め。夜にいっぱいゆっくり出来るから我慢しなさい」


最後まで読んで頂きありがとうございます!


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