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男の娘(成人済み)は小学生と暮らす  作者: リアン
4年生編
15/147

#14 

薬局から帰って部屋に戻る。そして結衣をベッドに寝かせて


「結衣今日はこっちのベッドで寝ておいてね。あとお姉ちゃんちょっと買い物に行くんだけど大丈夫?」


「うん…」


「それじゃあ行ってくるね、すぐ戻るから大人しくしてるんだよ」



買い物から戻ってくると結衣は寝ていた。子供が熱出した時ってどんなの作れば良いんだろう?俺は健康体すぎて風邪とかひいた時がないからわかんないけど、小さい頃に友達から聞いた話によるとプリンとかゼリーの食べやすいのをよく親が用意してくれてたらしい、だから俺も買ってきたんだけど……こんなの食べさせるよりもっと栄養があるのを食べさせたほうがいいよね?


ここは…あれだな、母さんに聞くか。


「母さん?結衣が風邪ひいちゃってさ〜その時ってどういうの作ってあげれば良いの?」


『そうね〜あんた達ほとんど風邪ひかなかったからね〜。う〜ん取り敢えずお粥とかの食べやすいのだったりりんごをすりおろしたのとかが良いんじゃない?フルーツとか』


なるほど、フルーツ類か。りんごは…あったな、他には……梨とか葡萄もあったな。


「わかった、ありがとう母さん!」


「わからない事があったらすぐに頼るんだよ〜 あとお母さんこの後旅行に行くから切るね〜」


「そうなの?わかった。楽しんできてね」


そして電話が切れた

よし、お粥とりんごをすりおろした奴を作るか。お粥はお金がない時とかよく作ってたなぁ


「…お姉ちゃん?」


不意に結衣に話しかけられる。電話で起こしちゃったかな?


「ごめんごめん、起こしちゃった?」


「ううんだいじょぶ。……おなかすいた…」


食欲はあるようだ、寝て少しは良くなったのか?


「お昼何食べたい?ゼリーとかプリンとか食べやすいの買ってきたんだけど…」


「……りんご…ある?」


「あるよ」


「すりおろしたの……食べたい…」


母さん!!ありがとう、今まで無駄な知識を教えまくってきて鬱陶しいって思ってたけど初めて母さんの知識が役に立ったよ!


「それだけでいい?」


「…うん」


「わかった、すぐ作ってくるから寝て待っててね」


よし、作るか……作り方とかってあるのか?


〜検索中〜


これと言った作り方はなかったけどネット上には二つの作り方が多かった。①りんご丸々一個をそのまますりおろす、そこに蜂蜜を入れるらしい。②ミキサーにりんごを入れジュースになるまでかける。それを冷やして固めて1日待つ。……②に関しては絶対違うな、うん。


とりあえず普通にすりおろせば良いのか。……すりおろし器ってうちにあったけ?


〈ピンポーン♪〉


誰だこんな忙しい時に、宗教勧誘とかN●Kだったらぶっ飛ばしてやるからな!?


「どちら様でしょうか?」


「葵〜来たわよ〜」


「……母さん!?」


インターホンを見るとそこには母さんが写っていた。え、旅行に行ってたんじゃ……そういう事!?え…けど実家から30分くらいじゃここに着かないぞ。て事は元々来るつもりだったのか。


「葵のお手伝いをしに来たわよ。葵だけじゃ大変だろうしね」


「母さん、有難いけど来る時は前もって言ってくれ。何も用意してないよ」


「ちゃんとお土産も持ってきたわよ〜ほらすりおろし器」


話聞いてねぇな!まぁ無かったから助かるけどお土産にするんだったらせめて値札は剥がしてくれ。1500円のそこそこ良いやつを買ってこられるといっぱい使わないといけないような気がするじゃん。


「あんた、絶対これ無いと思ってね〜買ってきちゃった」


「ありがとう母さん、助かったよ。ところで父さんは?」


「あの人ったら、『俺が行ったら結衣ちゃん泣いちゃうだろ?』なんて顔を真っ赤にしながら言って来なかったのよ〜」


「ははっ父さんらしいや」


あの人すごい人見知りで恥ずかしがり屋だからなぁ。しかも顔が馬鹿みたいに怖い。そのせいもあって人がほとんど寄ってこないため人見知りが強化される。


「あんた昼ご飯は作ってあげたの?」


「…あ」


「ほら早く行ってあげなさい。私は行くとこあるからもう行くわね」


「もう行くの?お昼くらい食べてけば良いのに」


「今日は中学の同級生と同窓会なの、そのついでに来ただけだから。それに知らない人がいると休めないでしょ?」


母さん…


「母さんありがとね!」


「それじゃあね、頑張るのよ♪」


そう言って帰っていく母さん。今度はゆっくりしてってくれよ。

…よし、道具も手に入ったしはやく作ってあげないとな。


「結衣できたぞ」


超特急でりんごをすりおろして結衣に渡す。


「…ありがと……さっき誰来てたの?」


「あぁ母さんが来てたんだ」


「ふ〜ん」


「結衣、ゆっくり食べなさい」


「ん」


りんごが凄い勢いで結衣の口の中に消えていく、そんなにお腹空いてたのか。


「ごちそうさまっ」


結衣はものの数分で完食してしまった。これってそんなに美味しいのかな?


「それじゃあお薬飲もっか。口に水を溜めたらこぼさないように上向いてて……はい飲み込んで」


「ごっくん……にがーい」


「苦いけどこれを飲めば良くなるから、そしたらまた寝てな。なにかあったら呼んで?すぐ来るから」


流石に仕事をしないのはヤバいからいつもの場所じゃなくてベッドの近くで仕事をする。なるべく近くにいた方が良さそうだからな


「……お姉ちゃん」


「うん?」


「…手、握って……」


流石に手を握ったままじゃやりたくても仕事は出来ないよな!


「うん、いいよ」


…まあ結衣を安心させるためだしね、仕事出来なくてもしょうがないよね。自分にそう言い聞かせる。

手を握り始めて少し経った頃


「…お姉ちゃん、もうお仕事して…いいよ」


「大丈夫、子供の熱を放ってまでしないといけない仕事はないからね。いつまでも握っててあげるよ」


そう、これは結衣のため、決してサボりたいからとかじゃないんだからね!


「…お姉ちゃん……抱っこして…?」


「…ダメです。結衣冷えちゃうでしょ」


「む〜包まるから〜」


「う〜んそれじゃあお姉ちゃんがベッドに入ろうかなぁ?」


そうすればサボ…じゃなくて結衣の願いも叶えられるしね♪


「一緒にいてくれるの…?」


「うん、それじゃあ一緒に寝ようか」


「ありがとっお姉ちゃん…」


そう言って安心したような顔をして眠りにつく結衣、かわいい♡


最後まで読んで頂きありがとうございます。


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