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男の娘(成人済み)は小学生と暮らす  作者: リアン
5年生編
144/147

#141 ちっちゃな生活⑤

「ただいま!!」


「あらあら、びしょびしょになっちゃったね。着替えよっか」


水遊びから帰ってきた結衣は盛大に楽しんだらしく、服がびしょびしょになってて肌着が透けていた。このままだとロリコンおじさんが集まってきちゃうから早く着替えさせないと。こういう時のためにしっかり肌着と替えの洋服を持ってきてたからね。


結衣をトイレに連れて行ってそこで着替えさせる。


「こ〜ら、逃げないの!」


「えへへっ!」


濡れた体を拭こうとすると結衣が体をくねくねさせてタオルから逃げようとする。

まったく、拭くときくらいは静かにして欲しいものだ。まぁ可愛いから許せちゃうんだけどね。


「はい、おしまい」


「あーとう!」


新しい服に着替えてサラサラになって上機嫌になった結衣は嬉しそうに顔を綻ばせる。

さてと、流石にもう替えの服は持ってきてないから次は水遊び以外をしてもらわないと。じゃないと帰る時にびしょびしょで帰ることになっちゃうからね。


「ゆーちゃん次は何で遊ぶ?」


「え〜っと……………さっきお姉ちゃんがあっちにあるお花畑が綺麗って言ってたから、そっち行ってみたい!」


「へぇ〜じゃあ行ってみよっか」


◇ ◇ ◇


次は水遊び場の向こう側にあるお花畑に行くことになった。ここのお花畑はここにくる時に調べてて、四季の花々がビニールハウスで年中咲いているのが売りらしい。


「わぁ〜!きれいっ!!」


ビニールハウスの中はホームページに載ってた様に様々な花々が咲いていて沢山の人がその花々を見つめていた。特に老夫婦と小さい子を連れた親子連れが多かった。


「ゆーちゃん綺麗だね〜」


「うん!」


時折り結衣を抱っこして少し高いところに生えてる花の匂いを嗅がせたりしていると隣を通っていく老夫婦に「可愛らしい娘さんですねぇ〜」と言われ、結衣は恥ずかしそうに顔を隠すけど少し嬉しそうに顔をニヤつかせていた。


そして少し奥に進んで食虫植物のコーナーに入った。

ここはここには有名なハエトリ草やウツボカズラなどなどがまぁ〜〜大量に生えていて、さっきまでところどころで見たハエなどがこっちのエリアに来た瞬間にピタリと見なくなった。


「おかーさんここ気持ち悪い…………」


「そう?じゃあ早く次行こっか」


その後もサボテンコーナー、水草コーナー、巨大樹コーナーなどなど色々な所を見て回ったけど、その中でも1番すごかったのはここのメインとも言える四季の花畑コーナーだった。そこには大小様々で色とりどりの花が咲き乱れていて蜜蜂も飛び交っていた。


「ゆーちゃん、ハチさんに手伸ばしちゃダメだよ」


飛び交う蜂に手を伸ばそうとする結衣の手を止める。

止めた理由はまあ危ないってのもあるんだけど、蜜蜂は一回刺しただけで死んでしまうほど儚い生き物だからなるべくは生かしてあげたい。


◇ ◇ ◇


「ふわぁあ〜〜」


「あら、ちょっと眠くなちゃった?」


時間はお昼時になっていてチラホラベンチでお弁当を食べている親子の姿が見え始めた。当の私も少しお腹が空いてきていた。しかし結衣は水遊び場で服がびしょびしょになるまで盛大にはしゃいで更には植物園で走って見て回ってたからかなりおねむになったみたいだ。


「うん…………」


「じゃあちょっとおねむしよっか」


「ん…………」


そう言って結衣の手を取って座れそうなベンチを探した。

少し歩いて空いてるベンチを見つけてそこに座って結衣に膝枕をする。


膝枕をすると結衣はすぐに寝息を立て始めた。

よっぽど疲れてたのかな。よく思い出したら水遊びから帰ってきた時の結衣の顔は今までに見た時にないくらいには笑顔になってて楽しかったのが伝わってきたし、服のお着替えしてる間も「あのねっ!…………………でね…………」とずっと私に話をしてくれていた。


〜〜30分後〜〜


「ゆーちゃん、そろそろ起きよ〜?」


「うん〜ん?いま何時ぃ?」


寝ていた結衣を起こした。

目を覚ました結衣は小さな手で目を擦ると時間を聞いてきた。


「今は…………12時30分だよ。そろそろお昼ご飯にしよっか」


「うん!」


そう言って私は持ってきていたバッグからお弁当箱を取り出す。

今日のお弁当はピクニックだから軽いサンドイッチと唐揚げ、それとオレンジを持ってきた。ちょっと少ないけど、ご飯食べた後に運動するって考えると軽いもののほうがいいよねって考えだね。


「ゆーちゃん美味し?」


「んっ!」


結衣はほっぺたをぱんぱんに膨らませながらこくりと頷く。

そんなにほっぺたを膨らませてるとリスみたいに見える。


「むぅ〜〜剥けない〜」


パクパクと食べ進めていく結衣を眺めてるとデザートのオレンジと格闘し始めた。

そういえば今日持ってきたオレンジは少し皮が分厚いやつだったから大人でさえ剥くのが難しいのに子供になったら尚更だよね。


「ゆーちゃん、お母さんに任せて……………はい剥けたよ」


「ありがとっ!」


剥けたオレンジを結衣に渡すと結衣は嬉しそうに食べ始めた。と思ったら口にオレンジを入れた瞬間に顔を酸っぱそうに窄めた。


「あらら、ちょっと酸っぱかった?」


「う、うん………」


結衣の水を渡すとコクコクと飲み始めた。

けど案外美味しかったのかまたオレンジを食べては酸っぱさに驚いて水を飲むのを繰り返していた。





最後まで読んで頂きありがとうございます。


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