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男の娘(成人済み)は小学生と暮らす  作者: リアン
5年生編
141/147

#138 ちっちゃな生活②

「もうお腹いっぱいかな?」


「うん〜♪」


そう言うと結衣はお腹をポンポンと叩いた。

その顔はとても満足そうで輝かしい程の笑顔だった。


「じゃあ少しおやすみしたらお風呂入ろっか」


「うん!」


そう言ってテーブルの上を片付けているとソファーで休んでいた結衣もこっちに来てジュースの入ってたコップや自分の使った箸を持ってキッチンに向かい始めた。


「あら、休んでて良いんだよ?」


「ん〜ん、ゆーちゃんもお手伝いする!」


結衣の目はやる気に満ち溢れていた。


「じゃあお皿洗いもしてみる?」


「うん!」


「よし、じゃあ早く片付けちゃおっか」


そして素早くテーブルの片付けを終わらせてさっき洗面所に置いてきた台を持ってきてお皿洗いの準備をした。結衣も袖を捲ってやる気満々で待機していた。


「じゃあまずは軽く汚れをお水で流してね〜」


「うん!」


結衣がお湯で使ったお皿や箸、ボールを洗い始める。あっ流石に全部結衣に任せるわけにもいかないから大きいやつだったり、危ないのは私がやってるからね。


「あい!できた!」


「お〜偉いよ〜。じゃあ次はスポンジに洗剤つけてあわあわにして洗うよ〜」


そう言って結衣にスポンジを持たせてそのスポンジに洗剤を一回しする。


「スポンジをぎゅっぎゅっとってするとあわあわするからやってみよっか」


「…………できたっ!!」


上手に泡立てる事が結衣はウッキウキでお皿や箸を洗い始めた。

すっかり楽しくなって夢中になったのか自分で捲った袖が落ちてきてるのにも気付かないほどに集中していた。


「ゆーちゃん、ちょっとストップして」


「うん?なぁに〜」


結衣のお皿を洗う手を止めさせて濡れないように袖をもう一度引き上げる。


「あっありがと!」


「どういたしまして、じゃあ続きやろっか」


そしてまた皿洗いに戻った。

いつもだったら30分くらい掛かるところが今日は2人でやったからか一時間で終わった。……………………遅くなってないかって?そりゃあちっちゃい結衣と一緒に楽しくやってたんだから、何も考えないで淡々とやってる時より遅くなるのは当たり前じゃん!!まあ後悔はないよ、だって楽しかったらなんでも良いでしょ?


「じゃあお風呂入ろっか」


「その前にお水飲みたい!」


「いいよ〜水分補給は大切だからね。お風呂で脱水症状が出ないようにしないとね〜」


コップを持って麦茶を注がれるのをニコニコで待ってる結衣が壊滅的に可愛い。絶対に注いでもらえると疑わない綺麗な心が私の悪戯心を擽る………………ちょっとだけ、ね?


「お母さんはやくはやくっ!」


「はいはい、待ってね〜」


私はそう言いながらカタツムリの歩く速度の方が速いんじゃないかってくらいゆ〜〜〜っくり麦茶の入った容器を傾ける。ふふっ結衣はいつまで待てるかなぁ〜?


「む〜お母さんはやく!」


「焦らない焦らない〜」


傾ける速さは変えない


「はやく〜……………」


「あとちょっとだよ〜」


まだ変えない


「うぅ…………ゆーちゃん早く飲みたいのにぃ………………ぐすっ……………」


あっやばい、流石に遊びすぎた。結衣が泣きかけてるっていうかもう8割泣いてる、急いで泣き止ませないと!


「ごめんごめん、ふざけすぎちゃった。はい、どうぞ」


急いで結衣の持ってるコップに麦茶を注ぐ。

結衣は注がれた麦茶を涙を流しながら麦茶を喉に流し込んでいく。


「ゆーちゃん、涙流しながらじゃせっかく飲んだお水が出ていっちゃうよ」


「おかーさんがっ………………いじわるするからぁ……………」


「ごめんって、ゆーちゃんが可愛くてつい、ね?」


「かわいいって言ったって許さないもん!」


結衣はそう言うとほっぺたをぷくっと膨らまして飲み干したコップを流しの上に置こうとした。けど、結衣は背がちっちゃいからぴょんぴょん飛び跳ねてもコップは届かない。仕方なく私がコップを置いてあげると


「あ、ありがと…………」


すっごくちっちゃい声だったけどしっかりありがとうを言ってくれた。優しいというか、真面目というか………………可愛い。


「じゃあ今度こそお風呂行こっか」


「んっ!」


結衣と手を繋いで脱衣所に向かった。


「はい、ばんさーいして」


「ばんざーい!」


結衣の洋服を脱がす為にばんさいをさせると結衣はまったく恥ずかしそうにしないで素直に両腕を上げてくれる。ちっちゃくなる前にもばんざいで脱がしてあげようとしたら「はっ恥ずかしいからいい!」って断られちゃったからなぁ、実際にやってくれると感動する。


「お母さんもお洋服脱ぐからちょっと待っててね」


「あいっ!」


急いで洋服を脱いでいざお風呂、というところで結衣のパジャマを用意してないことに気づいた。流石にお風呂から出た後に持ってきてちゃいくら夏前だけど湯冷めしちゃうからよくない。急いで取ってこないと!


「ゆーちゃん、先に1人でお風呂入れるかなぁ?お母さんゆーちゃんのパジャマ持ってこないといけないんだけど」


「やっ!ゆーちゃんおかーさんと入る!」


「け、けど………お母さん待ってたらお腹冷えちゃうよ?」


「待ってる!!」


「はいはい…………じゃあちょっとだけ待っててね」


そして脱衣所を出て急いで結衣のパジャマをタンスから出してくる。

急いで戻ってくると結衣はタオルを持って準備万端の状態でお風呂に入る扉の前でスタンバイしてた。


「お待たせ、入ろっか」


「んっ!」

次は久々のお風呂回…………………


最後まで読んで頂きありがとうございます。


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