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男の娘(成人済み)は小学生と暮らす  作者: リアン
5年生編
138/147

#135 お別れ

「なんでトイレで寝てるのかな?」


「おはよ〜あーちゃん」


なぜかトイレに座ったまま寝ていたしーちゃん起こしてとりあえずソファーまで運んだ。


「はいはいおはよう、でなんでトイレで寝てたの?」


「えっとねぇ〜あの後トイレ行ってぇ、で眠くなっちゃったからそのまま寝ちゃった〜」


なんとも思ってなさそうにほのぼのとした声色で笑いながら言うしーちゃんに若干呆れる。


「はぁ‥………女の子なんだからそういうのはやめようよ」


「はいは〜い、朝ごはんなに〜?」


まったく、何もわかってなさそうな返事だ。これが私の家だったから良かったけどさ、もし外のお店とかでこういうのが起きたらどうなるのかしっかり考えて欲しいものだ。


「はぁ…………お茶漬けだよ。結衣、朝ごはんの用意できてるから奈那ちゃんと先食べてて」


「お姉ちゃんは?」


「お姉ちゃんは…………ちょっとお説教しないといけないから」


そう言って朝ごはんを食べに行こうとするしーちゃんの襟を掴む


「へ…………?」


少しキツめにお説教しないとしーちゃんのお相手さんとか奈那ちゃんが困っちゃうだろうからね、再教育してあげないと♪


「結衣、奈那ちゃんのこと任せたよ〜」


「わ、わかった………」


そして私はしーちゃんの襟を掴んだまま自室に引き摺り込んだ。


◇ ◇ ◇


「あっお姉ちゃんおかえり〜」


「ママ!」


部屋から戻ってきた私たちを見るなり結衣と奈那ちゃんが一斉にこっちに走ってくる。そしてそれぞれがお互いに抱きしめた。


「結衣〜ちゃんと用意出来た〜?」


「うん!毎日お姉ちゃんの見てたもん!」


「偉いよ〜」


私が結衣の頭を優しく撫でると結衣は満足そうな顔を浮かべていた。奈那ちゃんもしーちゃんに抱っこされてご機嫌な表情になっていた。


「じゃあ私達も食べよっか」


「も〜あーちゃんのせいでお腹ぺこぺこだよ〜」


◇ ◇ ◇


「奈那、忘れ物ない?」


「ないよー!」


朝ごはんを食べ終わってしーちゃんと奈那ちゃんがそれぞれの荷物の整理をしている。本当だったら今日の夜までは一緒に過ごす予定だったんだけどしーちゃんのお相手さんが予定よりも早く出張から帰ってくるって事で急遽朝イチで帰ることになった。それを聞いた奈那ちゃんは泣いて嫌がってたけどなんとかしーちゃんが説得して帰れることになった。


「ほらお姉ちゃんにバイバイってしてきな」


そしてお別れの時間になった。しーちゃんが奈那ちゃんにそう小さく言うと奈那ちゃんは結衣の方にトコトコと歩いてきて、


「お姉ちゃん、また会おうね!」


「うん♪約束だよ」


「うん!」


そう言って2人はお互いの小指を結んで約束を交わした。それを大人の2人はニヤニヤしながら眺めていた。


「じゃあねお姉ちゃーん!!」


「またねー!」


そう言って結衣と奈那ちゃんの感動的な別れをした。

















訳ではない。だって……………


「あっそういえば伝え忘れてた事があるんだけど」


「うん、なに?」


「奈那ちゃん達ね、私たちの上の階に住むことになったんだよ」


「ほぇ?」


「まぁ来週からだけどね」


だってさっき結衣達がまた会う約束をしてた時私達はどういう状態だったか……………そう、ニヤニヤしていたのだ。その理由はまた会えるどころかご近所さんになるから嫌でも毎日会えるのだから。なんでこういうのを言わなかったのかというと、奈那ちゃんの性格上来週からここに住むなら私の家にずっといても良いじゃん!と言いそうだとしーちゃんから言われて言うのは禁止って会う前に決めておいたのだ。


「………………そういうのは教えてくれたって良いじゃん!!!」


「いや、教えちゃダメって口止めされてたし…………」


「結衣には良いでしょ!」


「いやぁ〜わかんないなぁ〜聞いてみないと」


結衣はそう言いながらほっぺたを真っ赤にしている。これは私に対して怒ってるのかそれともすぐに会えるのにあんな約束をしちゃって恥ずかしくなってるのかどっちなんだろうなぁ〜♪


「ごめんごめん、許して、ね?」


「む〜〜じゃ、じゃあ今日も甘えさせてくれたら、許してあげない事もないよ?」


「あら、そんな事で許してくれるの?もっとしてみたい事言っても良いんだよ〜」


そう言って結衣を煽ると結衣は顔をさらに真っ赤にして…………


「〜〜〜〜〜ッ!じゃ、じゃあ!お姉ちゃんには…………………になってもらう!」


と宣言をした。


◇ ◇ ◇


結衣の宣言を聞いた後、私はお買い物に来ていた。なぜって?そりゃあ結衣の要望にカンペキに応えるためよ。子のために親は全力を尽くす、常識でしょ?


にしてもまさか結衣の口からあんな言葉を聞くことになるとは思いもしなかったなぁ。結衣は頑張り屋さんだったから心が疲れちゃって甘えてみたいって気持ちが出てきたのかな、まあ私としてはこうして甘えてくれる方が嬉しいんだけどね。


ちなみに結衣の要望は来週に叶えてあげることになった。今日からだとすぐに終わりになっちゃうし、それに完璧に準備をしてあげて結衣がもう戻れなくなるまで堕としてあげるつもりだからね。まぁ結衣の要望に上手く答えてあげれるかはわかんないけどね。

最後まで読んで頂きありがとうございます。


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