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男の娘(成人済み)は小学生と暮らす  作者: リアン
5年生編
136/147

#133 飲み会前半戦

「も〜無理して入ってるからでしょ〜」


「ごめんなさい…………」


ソファーで横になっている結衣のおでこに冷やしたタオルを乗っける。あれから「もっと入ってたい!」って言って20分くらい入ってた。そして出る直前の頃にはすっかりのぼせてぐで〜っとなってて運ぶのが大変だった。


「まったく、今日は早く寝るんだよ?」


「や〜一緒に寝る〜」


「ダ〜メ!あとでお姉ちゃんもベッド入るからそれまでは我慢しててね」


「う〜…………」


「ほらほら拗ねないの。お姉ちゃんもすぐにベッド行くから、ね?」


「約束だからね?」


結衣はそう言うと歯ブラシを口に咥えて歯を磨き始めた。

ごめん結衣、お姉ちゃん嘘ついた。実はこの後しーちゃんと飲み会をするって約束してたからベッドに行くのいつもより遅くなっちゃう。明日、明日こそは絶対に一緒にいるから許しておくれ。


「奈那も歯ぁ磨いちゃいな…………ってもうそんなレベルじゃないか」


しーちゃんも奈那ちゃんに歯を磨くように言おうとしたけど奈那ちゃんは既に眠気が限界まで来ているのか椅子に座りながら半分寝かけていた。


「ごめん、ちょっと奈那のこと寝かせてくるね」


「はいよ〜」


「ほら奈那、おねむならお布団行くよ?」


「ん〜」


ななちゃんはもう意識もはっきりしていない。しーちゃんは奈那ちゃんのことを抱っこすると客室用の部屋に奈那ちゃんを寝かせに行った。


「結衣もベッド行く?」


「………うん」


結衣も眠くなったのか目が細くなっていた。


「どうする、自分で行く?それとも…………」


「抱っこぉ〜」


「はいはい、今日は甘えんぼデーだもんね」


結衣は立ち上がると倒れるように私にもたれ掛かってくる、その結衣を受け止めて抱き上げて部屋に向かう。


「お姉ちゃん………やくそくだよ?」


「うん、すぐに隣に行くからちゃんと寝てるんだよ」


「うん………」


結衣はそう言うと悲しそうな顔を浮かべた。

う〜ん、流石にちょっと可哀想だなぁ。しょうがない、ちょっと喜ばせてあげるか。


「結衣、結衣!」


「う〜ん?なぁにお姉ちゃん………」


「ふふっトクベツだからね♪」


そう言って私はこっちを向いた結衣の唇に自分の唇を重ねる。唇に柔らかい感触が伝わってくる。当の結衣は目を大きく見開いて頬を真っ赤にして口をパクパク動かしている。ふふっあんな事言ってたのにやっぱりまだまだ子供だなぁ♪


「おお、お姉ちゃん!?」


「ふふっ良い子に寝てるんだよ〜」


「う………うん………」


◇ ◇ ◇


結衣の部屋の電気を薄暗くして部屋を出る。流石にあんな事いきなりされたら寝れないだろうから電気は消さないでおく。


さてと…………お楽しみの時間だ!


「お待たせ〜」


「大丈夫よ〜用意しといたから楽しも〜!」


リビングに戻るとしーちゃんがお酒とおつまみ(今日のおつまみは焼き鳥、焼き皮(塩)、きゅうりの塩漬け、さきイカ)を用意してくれていた。


「けど…………大丈夫なの?」


「うん?何が?」


お酒を飲むのは良いんだけど………………


「しーちゃんお酒弱いじゃん」


「い、いやいや、最近はお酒飲むようになって強くなってるから」


しーちゃんは驚くくらいお酒に弱い。よくあるジュースのお酒(ほろ酔◯)を半分くらいだけ飲んだだけでもすっかり出来あがっちゃうくらい弱い。


「ほんと〜?まあそうなったら運んであげるから安心して飲んで良いよ〜」


「えへへ〜よろしくね〜」


そして飲み会が始まった。


〜〜30分後〜〜


「…………って奈那がさ〜聞かないのよ〜!!」


「ははは、まあまだ幼稚園なんだしさ?」


「いやけどさ〜下半身スッポンポンで家の中で彷徨くような癖付いちゃったら嫌でしょ?」


しーちゃんはすっかり出来上がってしまい話の内容がちょっとアレな話になってきた。流石に止めた方がいいのかもしれないけど………………まあいっか♪


「んあ?…………あーちゃん後ろ後ろ」


「うん?どうしたの?」


急にしーちゃんが後ろを見ろと言われたから後ろを見ると


小さく開いた扉の間から結衣がこっちを覗き見ていた。

起きちゃったのか…………まぁしーちゃんがあんだけ大きな声で騒いでたら起きるよね。ここで奈那ちゃんが起きてこないのが奇跡と言っても過言じゃないくらいだし。


「あーーー結衣ちゃん?」


「お姉ちゃん……………全然来ない…………」


「ごめんごめん、今日はしーちゃんとお酒飲むって決めてたの。それで……………」


苦しい言い訳をする。相変わらず結衣は扉の間から細めた目でこっちを見てくる。


「結衣もジュース飲みたい」


「あー…………しーちゃん、良い?」


「うん、良いよぉ〜」


「結衣良いって、おいで」


そう言って結衣をリビングに入れる。


「お姉ちゃん、結衣のジュースあるぅ?」


「あるよ〜ちょっと待っててね〜」


結衣の分のジュースとお菓子を持ってくる為に冷蔵庫に向かう。冷蔵庫には結衣用のジュースが絶対に三本以上常備されている。今日は何が良いかなぁ〜………………これかな。


「今日は桃のジュースで良い?」


「うん!」


結衣の分のジュースをコップに注いでお菓子(ポッ◯ー、エンゼ◯パイ、ポ◯チ、スルメなどなど)を小皿に分けてテーブルに運ぶ。お菓子の在庫が少なくなってきたから今度買っておかないとな。


「はい、お待たせ〜」


「ありがと〜!」


そして私が席について飲み会改め女子会がスタートした。



最後まで読んで頂きありがとうございます。


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