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男の娘(成人済み)は小学生と暮らす  作者: リアン
4年生編
13/147

#12

【金曜日】


「お姉ちゃん、宿題手伝って!」


いつも通り仕事をしていると突然そんな声が響いた。


「いいよ、何をすればいいの?」


「えっとね〜『お父さん、お母さんのお仕事を知ろう!』って宿題で〜お母さんとかがいつもどんな仕事をしてるか聞いて、それをまとめて来いって宿題。お姉ちゃんには質問に答えて欲しいの!」


よくある社会科の宿題か、俺もやった覚えがあるなぁ。


「いいよ、さっさと終わらせちゃおうか」


「わかった、それじゃあ最初の質問は…どうしてその仕事をしようと思ったの?」


「う〜んそうだな〜俺は自分の好きな事を仕事にしたかったんだよね。それで、絵を描くのが好きで、絵の才能もあったからこの仕事をしようって思ったんだよね」


「へ〜それじゃあ次は、お仕事をしてて1番嬉しかった事は?」


「1番嬉しかった事か…結衣はVtuberって知ってる?」


「知ってるよ。最近流行ってるよね」


「お姉ちゃんね一回そのキャラクターを描いたんだけどね、その子が人気になった時はすごい嬉しかったなぁ」


自分の子が売れるって凄い嬉しいよな。


「誰描いたの?」


「えっとね…綺羅星(きらぼし)ヒカルちゃんって子を描いたんだ〜ほら見て〜可愛く描けてるでしょ〜」


「結衣この人知ってるよ!この人すごいゲーム上手なの!」


「そうなんだ〜お姉ちゃんvtuberとかって見ないからな〜」


Youtubeとか見てる暇があったら絵とか描いてる方が楽しいし。


「お姉ちゃん宿題終わったら一緒にみよ!面白いよ!」


「仕事が一段落したらね〜、ほら次は?はやく結衣の宿題終わらせないとお姉ちゃんのお仕事も終わんないよ」


「えっと、次は〜もし今のお仕事以外だったらどんなお仕事してた?」


「そうだな〜多分普通に会社員やってただろうな」


「どうして?」


「やりたい事が無いだろうからね」


「ふ〜ん。よし、これで全部。ありがとうお姉ちゃん」


「どういたしまして」


さてと、結衣と配信を一緒に見るって約束もしたし、早く終わらせないとな。



「……っし。終わったぁーー!」


現在時刻は午後9時、結衣の宿題の手伝いを終わらせ、ご飯を食べはや3時間。やっと終わったぁ。


「お疲れ様、お姉ちゃん!お風呂入る?」


え、配信見ないの?


「結衣、配信見るんじゃないの?」


「ヒカルちゃんの配信はいつも10時からだからお風呂に入る時間はあると思うよ」


そうなのか、だったら集中して汗かいたからお風呂に入ってさっぱりした方がいいかな?


「それじゃ入っちゃおうかな…結衣h…」


「先行って待ってるね!」


人の話を聞かないでお風呂に直行する結衣。

まったく、一緒に入ろって言おうと思ったのにそれすら聞かないなんて、なにがなんでも一緒に入る気なんだろうな。


【風呂】


「結衣は大きくなったら何になりたいの?」


ふと思ったことを聞く。親だったら子が何になりたいか気になるよね。


「う〜ん……お姉ちゃんと結婚してお姉ちゃんのお婿さんになる?」


「??」


ツッコミどころが満載なんよな〜


「結衣さん?ツッコミどころが満載なんですけど、まず結衣ちゃんの場合はお嫁さんだし、結婚できるまで最短で11年だし、親と子は結婚できないし、なぜか俺は女の人になってるし」


「え?お姉ちゃんって男の子だったの!?」


「……え?嘘でしょ!?今まで女だと思ってたの?」


「だ、だって全然ムキムキじゃないし」


【悲報】結衣の中ではムキムキの人=男性らしい。

そしたらこの世の5割くらいの人性別変わりそうだな。


「……結衣さん、世の中でムキムキな人は少ないんだよ」


「そうなの?残念だなぁ」


「お姉ちゃん今から筋トレしてムキムキになろっかな〜」


「ダメ!そしたらお姉ちゃんじゃなくなっちゃう」


「そうですかい」


「ふぅ〜あったまったしそろそろ上がるね」


「すぐ服着るんだぞ〜」


「わかってるって!」


そう言って風呂場を出ていく結衣。

…絶対わかってないだろうな。昨日も一昨日も言ったにも関わらずパンツ一丁でソファーに座っていたからな。まったく、最近の女の子ってあんな感じなのか?目のやり場に困るから少しは恥ずかしさを覚えて欲しいものだ。


少ししてからお風呂を出るとドライヤーを用意して座って待ってる結衣がいた。


「お姉ちゃん遅いよ!配信始まっちゃうよ!」


「先に出たら髪乾かしてていいんだよ?」


と言うと結衣が膝の上に乗ってきて


「ほら、はやくっ」


「はいはい」


ドライヤーの催促をしてくる。

まったくかわいいな。


「ほい、終わったよ」


「ありがと!パソコン準備してるね!」


「はいよ〜」


さ、はやく終わらせるか。


「お姉ちゃん始まるよ!」


「今行く」


俺が結衣の所に行くとやっぱり膝の上に座ってくる。子供って膝の上が好きなのか?


『みんな〜こんきら〜!』『こんきら』『こんきら〜!』『こんきら!今日もよろしく』


始まったのか?同接数?5万ってすごいのか?


「お姉ちゃん、始まったよ」


「結衣、『こんきら』って何?」


「『こんきら』っていうのはヒカルちゃんが初めにするあいさつだよ」


そうなのか。言ってて恥ずかしくないのか?


「Vチューバーってゲーム実況とかするんだろ?」


「そうだよ。ヒカルちゃんすごく上手なんだっ」


俺の描いたキャラがこんな沢山の人に見てもらえてるなんて…感動だ。


「お姉ちゃんがヒカルちゃんを描いたんだよね?」


「そうだよ」


「ってことはお姉ちゃんはこの人の【ママ】って事?」


ママ?どういう事だ?


「俺は結衣のお姉ちゃんであってママじゃないぞ?」


「ん〜そうじゃなくて、Vチューバーの絵を描いた人を【ママ】って呼ぶんだよ」


そうなのか、て事は俺には二人の子がいるって事か。なるほど〜


『今日もエー●ックスをやっていくよ!』『ガンバ』『頑張って〜』『今日も台パンする?』『発狂すんなよw』



その後は11時くらいまで配信を見ていたが結衣が寝落ちをしてしまったので見るの辞めた。

なんかコメントした方が良いのかな?した方が良いか、楽しませてもらったしな。


『楽しかったです。おやすみなさい』


そんな気軽に残したコメントがネットで話題になるのはもう少し先のお話


最後まで読んで頂きありがとうございます。


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