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男の娘(成人済み)は小学生と暮らす  作者: リアン
5年生編
116/147

#113 プール②

「楓、結衣ちゃん浮き輪持っていきな。楽しいよ♪」


「ありがとう。結衣ちゃん行こ!」


紅葉さんから浮き輪を受け取って流れるプールに向かった。ここの流れるプールは面白くて三回も流れる早さが変わるの。流れの早さの種類は、一個目がゆっくりで歩いてるのと同じくらいのスピード、二個目は歩かなくてもそこそこのスピードで、最後はすっごく速くなるの。で、この流れの速さが変わるのが完全にランダムで、運が悪いと全然変わらない時もあるんだって。


「いやぁ〜久しぶりにくるけどやっぱり人がいっぱいだね!」


「楓ちゃん、前にも来た時あるの?」


楓ちゃんは懐かしそうな目で流れるプールを見てる。


「うん!ここにはお母さんと毎年来てるんだ!」


「へぇ〜やっぱり楽しい?」


「…………タノシイヨー」


「なんか棒読みになってなかった?」


楽しかったか聞くと何故か楓ちゃんは遠くを見るような目になって顔には微笑が浮かんでいた。


「ふふ…………何があったか教えてあげる」


そう言うと楓ちゃんは昔のことを話し始めた。


◆ ◆ ◆


そう、忘れる事もない。あれは2年前の話……………


『お母さん早く早く!』


『はいはい、走らないの〜』


2年の前の私も今と変わらなく、元気いっぱいの女の子だった。その年もいつも通りお母さんとプールに遊びにきていた。毎年来てるけどここのプールには全然飽きる気がしない。


私はいつも通り流れるプールから入る。だって入り口から一番近いし楽しいし、流れが変わるのが楽しいから何周でもできちゃう。


私はさっそく流れるプールに飛び込んだ。私が入った時は一番遅い流れだったの。そして最初はそのゆっくりの流れに身を任せてたんだけど…………やっぱりまだまだ子供だったらかそのスピードに飽きちゃってどんどん前に進んで行こうとしたの。けど、泳いで行くのは人がいっぱいいるから無理だし、そうなるとどうやって前に行くか予想できるよね……………そう、潜って進んで行こうとしたの。


そして私は潜水をしてぐんぐん進んでいったの。そして息がキツくなってきて息継ぎをしようとして水面に出ようとして………………事故が起きた。ここのプールは毎年沢山の人が来ててどのプールにも人はいっぱいいたの。もちろん流れるプールも例外なく人でいっぱいだった。そんな中潜った子供が息を吸おうと顔を出そうとしても出せる訳もなく。


『(う………どうしよう、人がいっぱいで顔出せない。どうしよう、息が………………)』


そして肺の空気が無くなりかけたその瞬間、誰かに引っ張られて顔が水面まで引き上げられた。


『君、大丈夫かい!?僕の声は聞こえる!?』


『ゴホッ………ゴホッ………』


息を大量に吸い、体の隅々まで酸素を巡らせる。呼吸が落ち着いてきて、目を開くと目の前には心配そうな顔で私の顔を覗き込むお兄さんの顔があった。そのお兄さんと目が合うとお兄さんは安心したような顔になった。


『よかった、大丈夫そうだね』


『はい………ごめんなさい、助かりました』


『うんうん、大丈夫だよ。けど、危ないから今度からは人がいっぱいいる所で潜っちゃダメだよ。今回は奇跡的に助けられたけど、次はないと思った方がいいよ』


そう言うとそのお兄さんはそのままどこかに行ってしまった。


◆ ◆ ◆


「って事があったから絶対に潜ったりしちゃダメだからね!」


「…………普通は潜んないと思うよ?」


さっきの楓ちゃんの話を要約すると潜って◯にかけたって事でしょ?私はそこまで子供じゃないし、ちゃんと行動をする前にそれが危険かどうか確かめてから行動に移すから絶対にそんな事にはなんないもんね!


「あれ〜あんた達まだ入ってなかったの?」


後ろから紅葉さんの声が聞こえてきた。どうやらかなり長い時間話を聞いてたみたい。


「今ね、プールで気をつけるないといけない事を結衣ちゃんに教えてたの!」


「あんたねぇ、こんな真面目で大人しい結衣ちゃんがあんたみたいに流れるプールで潜るわけないでしょ〜」


「うっ…………そんなこと言わなくてもいいじゃん…………」


紅葉さんからの正論に楓ちゃんは顔を真っ赤にして、ほっぺたをぷくっと膨らませた。


「ぷっ………あはは!」


「ねぇ〜!結衣ちゃんも笑わないでよ!」


「ほら、遊んでおいで。お母さんはそこら辺でくつろいでるから、何かあったら呼んでね」


「「はーい!」」


そして今度こそ流れるプールに入った。人がいっぱいいる中をなんとかして入り込んだ。

私たちが入っと時はちょうど流れが先に入って行った楓ちゃんが流されて行った時は流石に焦ったけど、なんとか追いついた。


「流れが速いと楽ちんだね〜」


なんとか追いついて今度は離れ離れにならないように手を繋いでいる。


「そういえば、お姉ちゃんは呼ばなくても良かったの?」


「う〜ん、誘ったんだけど忙しいから無理なんだって」


「そっか〜残念だったね、こんなに可愛い水着着てるのに」


ほんとに残念だよ〜せっかくお姉ちゃんに水着姿を見せれると思ったてのに。まぁ夏休みにもどこかに行くと思うし、その時に見せれればいいな♪(それまでに体型は維持しなきゃ!)


最後まで読んで頂きありがとうございます。


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