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男の娘(成人済み)は小学生と暮らす  作者: リアン
4年生編
11/147

#10 初登校!

途中から視点変更があります

【日曜日】

「お姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃん!」


「なになになに!?」


仕事中にいきなり横から大音量の声が響く。俺の鼓膜大丈夫かな?


「お姉ちゃん明日だよ!」


「そうだな、結衣楽しみか?」


「ん〜楽しみ半分心配半分かな〜」


「まあそんなもんだよ」


遂に明日は結衣の新しい学校の登校日だ。夏休みも終わり始業式の次の登校日からの登校だ。なぜ始業式の日にしなかったのか聞くと先生は「初日は忙しいので結衣さんの紹介をする暇がないんですよね〜」と言っていた。まあ初日は宿題の確認とか久しぶりの学校だからやる事が多いらしい。


「明日の朝は集団登校の所まではお姉ちゃんも一緒に行くからね」


「そうなの!?てっきりもう一人で行くのかと思ってた」


「結衣さ〜んもしかしてお昼の話聞いてなかったのかな〜?」


「うん!だって知らない人いたし…」


「結衣さん、結衣さんに関する話はきちんと聞いていて下さい」


今日のお昼は結衣が混ざる集団登校の班長さんの家に行って明日からの話をしていた。そして幸運な事にその人の娘さんが結衣と一緒のクラスでしかも家がまさかの隣だった。これどういう確立してんの?


「まあそんな話は置いといて、明日の準備は出来てるの?」


「うん!ちゃんと2回確認したよ!」


「オッケーだな。それじゃあ明日のために早く寝るんだぞ」


「わかった!」



「……ぃ……い……結衣!時間だよー!」


う〜んまだ眠いよぉ〜


「結衣!初日から遅刻しちゃうよ!起きなさい!」


「………う〜ん…お姉ちゃんおはよう」


「おはよう結衣、ご飯出来てるから顔洗ってきな」


「あい」


はぁーやっぱり朝は苦手だなぁ。お姉ちゃんはすごいなぁ、いっつも早く起きて結衣のご飯用意してくれてるし。結衣も大人になったらあんなふうになれるのかな?


「いただきます」


今日もいつも通りの朝ご飯。けど、この後はいつも通りじゃない!なんたって今日は初めての学校だもん!初めての学校に初めての人達、ちょっと怖いけどすごくドキドキする!優しい人たちだったらいいな。それに昨日会った(かえで)ちゃんが同じクラスなの!知ってる人がいるとすっごく安心する。


「結衣、着替えたら髪結ぶからおいで〜」


「歯磨くから少し待って〜」


「歯は磨きながらでいいよ〜」


「そうなの?わかった〜」



全部の準備が終わった。後は時間になったら家を出るだけ!心臓のドキドキがちょっと早くなってきたかも。


「結衣緊張してる?」


「うん、ちょっとだけ、でもやっぱり楽しみ!」


「ほら、そろそろ時間だから行くよ」


「うん!」


そしてお姉ちゃんと家を出る。そしたらちょうど隣のドアが空いて楓ちゃんが出てきた、いつもこの時間に出てるんだ。


「結衣ちゃんおはよう、今日からよろしくね!」


「うん!」


「ほら急がないと、みんなもういるよ?」


そう言って楓ちゃんは私の手を引いて走り出す。


「結衣ー頑張ってね〜、楓ちゃん結衣をよろしくね〜」


「は〜い!」


お姉ちゃん来てくれないの!?もうっ昨日一緒に行ってくれるって言ったのに!

楓ちゃんと一緒に集合場所に着くとそこには15人くらいの人が集まってた。お姉ちゃんから聞いた感じだと結衣も含めて20人くらいって言ってたからあと3人くらい来るのかな?


「結衣ちゃん学校楽しみ?」


「うん。けどクラスの人と仲良くできるかなぁ」


「クラスの人はみんな優しいから大丈夫だよ!それに結衣ちゃんすごく美人さんだからきっとみんなから注目の的になっちゃうよ!」


「び、美人さんなんて…恥ずかしいよぉ…」


「君が今日から一緒に行く事になった結衣さん?」


残りの人が来るまでお話をしてると列の1番前にいた班長さん(大輝(だいき)君)に話しかけられた。


「は、はいっ」


「そうだよ、すごく可愛いでしょ!」


「俺は班長の大輝だ。よろしくな」


「よろしくお願いします」


「ちょっと無視しないでよ!」


「よし全員揃ったから行くぞー!」


楓ちゃん全部無視されてる。


「もうっそんなんだから女の子にモテないのよ!」


「大輝さんってモテないの?あんなに顔かっこいいのに」


大輝くんってかっこいいと思うんだけどなぁ


「いやモテてるよ、けどあいつすっっごく鈍感なの!」


「ふ〜ん」


歩き始めて15分くらい経って学校に着いた。やっぱり家と近いなぁ。


「楓ちゃん、私職員室行かないといけないから先行っていいよ」


「そうなの?わかった頑張ってね!」


「うん」


楓ちゃんと別れて職員室の向かう。


「あれ?結衣ちゃん?」


いきなり後ろから話しかけられ、振り向くとそこには結衣の担任の先生の(さき)先生がいた。


「あ、咲先生。おはようございます」


「おはよう結衣ちゃん。それじゃあ一緒に行こっか」


「はい」


ふぅ良かった、先生には会えた。後は自己紹介をちゃんとするだけ!


少し時間が経って朝のチャイムが鳴り出した。あ〜もうすぐだ!もう心臓のドキドキがすごい速い。


「それじゃあ教室に行こっか。結衣ちゃんは先生が呼んだら入ってきて」


「わかりました」


どうしよう、もう教室に着いちゃったよ!あ〜もうすごく緊張する!失敗しちゃったらどうしよう…


「ーーって事で新しく入って来たお友達に挨拶をして貰いましょう。結衣さん入ってきてくださ〜い」


もう呼ばれちゃった!?行かなきゃ!!

教室に入るとクラスの人達からの視線がすごく集まってるよ。大丈夫かな、ちゃんと歩けてる?顔怖くなってないかな?


「それじゃあ結衣さん、自己紹介をお願いします!」


「は、はい!…神崎結衣です、誕生日は9月14日です。好きな物は…甘い物です。よろしくお願いします!」


良かったぁ、ちゃんと練習どおり言えた。ちゃんとできたよお姉ちゃん!


「はいよく出来ました!みんな、結衣さんはわからない事がいっぱいあるだろうからサポートしてあげてね。それで結衣さんの席は1番後ろの楓さんの隣ね」


「は、はい」


やった!楓ちゃんの隣だ。もしかして先生が考えてくれたのかな?


「結衣ちゃんよろしくね」


「うん!」


「それじゃあ朝の会を終わります。1時間目の準備をしてくださいね」


「「はーい!」」


朝の会が終わって先生が教室から出て行くとクラスのみんなが一斉に寄ってきて


「ねぇねぇどこから来たの?」「何するのが好きなの?」「友達になろ!」「よろしくね!」「なんて呼べばいい?」


360度全部から質問される。どれから答えれば良いの〜?


「え、えっと…その…」


緊張でうまく言葉が出ないよ


「みんなそんないっぺんに聞くから結衣ちゃん困ってるでしょ!一人ずつ聞かないと!」


「そっか、ごめんね結衣さん」


「ううん大丈夫。私もみんなのこと知りたいな」


「それだったら学校終わったらみんなで学校を案内してあげようよ!その時に色々聞けば良いんじゃない?」


「それさんせーい!」


お姉ちゃん結衣は新しい学校でもやっていけそうだよ!



最後まで読んで頂きありがとうございます。


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