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男の娘(成人済み)は小学生と暮らす  作者: リアン
4年生編
10/147

#9

コンビニから家に帰るとアパートの前に1台のトラックが停まっていた。そのトラックから2人の若い男性が降りてきて


「神崎さん、荷物の搬入をしたいのですが今宜しいですか?」


あ、そういえば運搬を頼んでたんだ。ナンパのせいですっかり忘れてたわ。


「はい、お願いします」


「わかりました!」


そして荷物の搬入が始まろうとした。しかし結衣が


「お、お姉ちゃんちょっと待って」


「どうしたの?」


「お部屋片付けてない!」


あぁ、それは大変だ。年頃?の女の子の部屋は聖域と呼ばれてるからな。


「まだお部屋には入んないから急いで片付けてきな」


「うん!」


「すみません、今娘が部屋を片付けてるので少し待ってくれますか?」


「ええ大丈夫ですよ。ところで娘さんは今何歳なんですか?」


「10歳の4年生です」


「4年生ですか〜」


なんて世間話をしていると


「お姉ちゃん終わったよって…誰、そのひと?」


結衣さん?もしかしてさっきからいたのに気付いてなかったの?


「ははは、俺たちは認知すらされてなかったみたいだな!さーさっさと終わらせるぞー!」


「そうですね」


そう言うと荷物を運び始めた。ちなみに結衣は俺の後ろで隠れている。俺が部屋に行こうとするが結衣が服を掴んで離さない。


「結衣さん?」


「お姉ちゃん行っちゃダメ!」


「結衣さーん、家具を部屋のどこに置くか決めないといけないから結衣さんも行かないといけないんですよ?」


「ヤダ!行かない!」


「それじゃあお姉ちゃんが決めちゃうよ?」


「いいよ?」


「…え?」


え、まさかの俺が決めるの?いやさすがにそんな訳にはいかない。しょうがない、結衣には申し訳ないが無理矢理連れてくか。仕方なく抱っこをする。


「お姉ちゃん!?」


「どうしても行かないって言うからしょうがないでしょ」


「ちゃ、ちゃんと聞いてからって言ったじゃん!」


「さ〜行くぞー」


「聞いてよー!」


結衣には悪いけどこのままじゃ進まないからな。



結局あの後は結衣の指示を俺が伝えるという天皇とその付き人みたいな事をやっていた。いや〜大変だった。

家具は置き終わったし後は結衣に任せて俺は仕事してるか。


「結衣、部屋の準備出来たから作って来ちゃいな」


「うん!…お姉ちゃんも一緒にやらない?」


「結衣、これは1人でやりなさい」


「う〜しょうがないなー」


なんて文句を言いながら部屋に入ってく。

さ〜仕事しないとなーってなんかツイッターにDMが来てるな。これは…秋葉(あきば)社長から?って事はまた……いや決めつけは良くないよな、うん。取り敢えず内容を見るか



〈仕事の依頼だよ☆〉


蒼崎神(あおざきしん)くん。先日我が社に急遽所属することになったライバーの子がいるんだ。君にはその子のLive2Dを描いて欲しいんだ。そしてなるべくならこの仕事を優先してくれると助かる。もちろん急な依頼だ、それなりの額も出す。OKでもOKじゃなくても今日中に返信をしてくれると助かる!それじゃ!!



……またか。何回あの人は同じ過ちを繰り返すんだ。しかもその日中に返せって……バカかあの人。俺は優しいから引き受けてやるが一般的な人だったら絶対に断ってるぞ!?俺は優しいからな


まああの人には恩もあるし断る訳にはいかないんだけどな。それにしてもこの時期に加入とはどんな新人さんなのかね?あの人がこの時期に入れるって事はそれなりの人なんだろうな。


バカ(社長)に返信をすると秒速で既読が付いた。何あの人暇なの?


『今電話して大丈夫?絵の打ち合わせをしたいんだけど』


『大丈夫ですよ』


「もしもし蒼崎くん?急に仕事の依頼をして悪かったね。実は色々あって急遽所属させる事になったんだ。ってまあ雑談はここまでにしてどれくらいで完成させられる?」


「社長、まずは情報を教えてください。じゃないと描けるものも描けませんよ」


「それもそうだな。まず君は【輝羅星(きらぼし)ヒカリ】くんを覚えてるかい?」


「はい、覚えてますよ」


懐かしいな〜あの子は俺が売れるきっかけになった子だしな。今あの子は新人として最も勢いのある子になって有名になっている。


「実はその子の妹さんが訳あってうちに所属する事になったんだ。君にはその子の絵を描いて欲しい」


「わかりました。それじゃあ絵はその子と似たような感じで良いですか?」


「ああ、だが〈似てるけど違う感じ〉なんて出来るか?」


「出来ますよ」


「ありがとう、それじゃあ試作品が出来たら連絡してくれ」


「わかりました。それでは」


はぁまた面倒臭い仕事がきたよ。まあ儲かるから良いんだけどさ。


「お姉ちゃん?どうしたのそんな怖い顔して?」


「うわっびっくりしたぁ!」


気づいたら目の前に結衣がいた。心臓に悪いから気配を消して近づきいきなり声をかける事は辞めて頂きたい。


「どうした結衣、部屋は出来たの?」


「うん!見て!」


結衣の部屋には【ザ・小学生】みたいな感じに出来上がっていた。いや〜この感じが大好きなんだよな〜


「お姉ちゃんどう?ちゃんとできてた?」


「うん、凄く可愛いよ!…所で結衣さん、なぜお布団をもう出してるんですか?」


何故か既に布団が出してあった。普通布団って夜に出して昼間はしまう物じゃないの?


「お昼寝するからだよ!…お姉ちゃんはお昼寝とかしないの?」


「う〜んしないかなぁ」


「えー!絶対したほうがいいよーだってお昼寝すると集中力が上がるってテレビでやってたよ」


確かにそんな話は聞いた事があるな。けど…そんな事してる時間があるなら仕事やんないといけないからなぁ。


「お姉ちゃん今日は試しにやってみようよ!それで効果なかったらやらなければ良いだけだし!」


「そうだな〜一回やってみるか。それで効果あったらまたやろうかな」


「それじゃあ早くご飯食べちゃおうよ!」


「そうだな」


最後まで読んで頂きありがとうございます。


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