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サマー・HSS・マタステイシス  作者: 川上アオイ
第3章  ハイジャック・サマー
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第1節 転落


アミ視点



「くそ結構進んだのに、人の気配すらしないぜ」

 独り言を呟く。

 たぶん、王国から帰ってきたはずの道を歩く。

 草木が目の前で邪魔(じゃま)をしてくる。手で払いながら進む。


──暗くて、どこを進んでいるのかもわかんねぇ。

 草木が勝手に、動く音もする。もしかしたら、熊が出てくるかもしれないという恐怖。


「そういえば、あいつの名前なんだったけ」

 ここまで案内してくれた部族のガキを思い出す。シルエットは思い出せるが、名前が思い出せない。


「なんだったっけー。なんちゃらガウだったんだよな。アガウ、イガウ…。わかんねぇや」

 どれだけ進んでも景色が変わらない…。


「もしかして、遭難(そうなん)したかぁ?」

 どこかいい場所で、休もうと探す。

「うおぉ!?」

 草を踏んだはずの脚が、宙を浮いていた。下を見ると急傾斜になっていて、滑った大変だとすぐにわかった。


 踏ん張って、近くにあった木を掴む。

「あぶねぇ…」

 掴んでいた木が折れた!


「え?」

 急斜面を滑りながら、大きな声を出す。

 回転するのが止まったから、上を見るとうちがさっきまでいた場所は遥か遠くにあった。


「くっそ」

 目の前がくらくらする。

 ──転んだ時に、頭を打ったのか。こんなことしてる暇なんてないのに。

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