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サマー・HSS・マタステイシス  作者: 川上アオイ
第1章 転移・イムル村
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第17節 出撃

歌川視点



「デロルがクレアくんに私達が部族ってことを教えて、クレアくんに学校を燃やすよう仕向けたって、感じなんだ。ほんっと腹立つ」


 アミがクレアくんに聞いたことを、代わりに答えてあげる。

 アミは立ち上がり、スカートについた汚れを払いだした。


「うっし、今からうちがデロル潰しに行ってくるわ」

「やめたほうがいい」


 クレアくんは怯えた顔で、アミを止めた。


「なんで?」

「だって、魔法使えるから」

「ああ、確かにな。まぁどうにかなるべ」

「そんなどうにかなるようなことかな、やめといたほうがいいよ」


 私もクレアくんに続いて説得する。


「じゃあ、誰があいつのこと()らしめるんだよ。国で偉い人なんだろ? 軍人なんだろ? 誰も止められないじゃん」

「だからって、アミが行く必要はないよ。クレアくんがデロルに燃やせって脅されたって、言えば国が処罰を下してくれるよ」


 アミはかがんで私をジッと見始めた。


「うるせ、怪我人は寝てろ!」


 頭突きをしてきた。

 痛い! こいつ怪我人の頭を、しかもさっき頭怪我したしたのに。


「そんなことしたって、意味ねぇだろ。脅されたって証拠ないじゃん」


 アミはクレアくんに近づいて、かがみ話す。

「それじゃあ、歌川のこと頼んだぞ」

 アミとクレアくんは拳と拳をぶつけあった。


「アミ!」

 私は大声で呼ぶ。

「お前が止めてもうちは行くよ」

「違う! デロルがいる場所わかんの?」


 アミは足を止めて、振り返る。

「ワカリマセン」

「わかんないのに行動しない! クレアくんわかる?」

「わからない」

 誰もわからないんじゃ、どうしようもない。まだ村にいるかもしれないし、どこかで身を潜めているかもしれない。


「ニャー」

 さっきまで静かだったミケ猫が鳴いた。

「まだいたのか」


 ミケ猫は動き始めた。私達をクレアくんのところまで誘導しれくれたときみたいにどこかへ歩き始めた。

「もしかして、デロルの場所わかんのか! まぁまぁやるわ!」

 アミは走ってミケ猫の後を追う。


「気をつけてね」、と最後に声をかけアミは手をあげて応える。

 まだ動けないから、アミの安全を祈り、如月達のことが心配になった。



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