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ほとばしる体  作者: 凪常サツキ
9/9

用補集(補足として)


・シェル:レッドインパクト禍において軍事利用されていたパワードスーツ〈N.O.D.E〉を基に社会導入された外骨格。アメリカ・東京・インドネシアの研究チーム「OBワークス」が実用化したCO―HULL(コハル)やHULL―O型(HULL―O(ハロー))などといったHULLシリーズが圧倒的なシェアを誇っている。人体とは生体感電/神経接続をしており、様々な労力の軽減をもたらす。また知脳を宿した物理端末「スレート」の内蔵化により、着用者は意識拡張や体調管理など、様々な補助機能を享受できる。


・知脳:従来のナノテク技術であるオーガノテックと全脳解析の結果をもとに、世紀の天才である開道誠樺がその起動に成功した融合脳が基礎となった、半有機的人工知能。機械的な知能の「人智を安易に超過する」欠点を「有機的な頭脳」の特徴によって抑え、さらに同時思考をも可能とすることによって実現された、半自律型AI。大小さまざまな形態を持ち、人々の生活を常に補助し続ける一方で、国家権力すら先導するレベルの権威知脳なども存在し、現代社会にとって不可欠な要素となっている。


・2083:西暦二〇八三年に生じたシンギュラリティ。開道誠樺の有機脳をベースとして秘密裏に作成されていた「悪の知脳アルティレクト」と「守護知脳マザー」との攻防が生んだ一連の混乱を言う。この出来事によって人々は、知脳や科学技術に対して不信感を抱く結果となった。


・レッドインパクト:人工的に作成されたといわれるナノマシンが突如として変異と増殖を繰り返した末、最大で地表の三分の一をナノマシンの変異株叢が覆った科学災害。世界規制技術機関はこれによって激増した紛争状態を鑑みて、世界中の科学技術をことごとく規制しだした。これに対して設立された世界連網は対立の末、N.O.D.E(ノード)を開発した。


・指定技術:二〇三〇年に設立された世界規制技術機関〈WTRO〉によって管理される技術、およびそれを実現させうる知識体系。当初はシンギュラリティに対する警戒心から発足した機関ではあったものの、やがてその理念を超えるような働きをすることから、一部の国や学者などからは非難されていた。しかし2083が生じてからは世論が一転して、WTROはますます力をつけていった。


・技工蟲〈テクノゾア〉:オーガノテックによる再生医療技術・生体組織工学を応用して作成された「人工生体」。その人工的な進化の度合いや体長の大きさなどによって小型、中型、大型の三種に大別される。主な働きは生態系を崩さずに各地のバイオームに調和しながら、その土地が持つ環境問題を改善するというものだったが、現在ではもっぱらレッドインパクトによって発生したナノマシンの浄化にその機能を使用している。





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