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冬唄

作者: 一真 シン

触れた指先に驚いて 勢いよく手を引いた

「なにそれ」なんて馬鹿にしたように笑ったキミに「気持ち悪い」ってふざけて


時が経てば自然とそうなるのかな 想像はしてみたけど

やっぱり会うといつもの距離感 変わらないね 変われそうもないね


繋がったと思った瞬間瞬間を大事に育んでみようと思ったけど

思えば思うほど泣きたくなるよ

ホントの気持ちに嘘がつけなくて


「友だちの方が良かった」 そう思う日が来るなんて

あの日の二人はまだ遠かった

心の隅にチクチクと針を刺す キミの笑顔や言葉のクセ

近付くほどに距離を感じる それがなんなのかわからずに

笑って誤魔化した 「友だちだよ」なんて 

キミを傷付けていることも気が付かないで




触れた指先が偶然を装って 思いの行き場をなくした

わかってたんだ キミが伸ばした手の先に私の凍える手があったこと




北風に煽られて痛くなった瞳

映る景色にキミはいない

心の隅がズキズキと痛み出す 面影を探してるってわかって

友だちのままでさえいられなくなった それも誰かのせいにして

笑って誤魔化した 「なんでもないよ」って 

頭の中で「引き留めて」って泣いてたのに


「友だちの方が良かった」なんて思えるだけしあわせだよ

あの日の二人はまだ知らなかった

未来に期待して今を置き去りにした 私のさまよう指先

近付くことを恐れてしまった それがなんなのかわからずに

笑って誤魔化した 「友だちなだけ」なんて 

キミを置き去りにしたことも気が付かないで




笑って誤魔化した 「じゃあ元気でね」って 

キミに手を振る指先は震えていたのに…

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